2009年9月17日木曜日

『まんがタイムファミリー』2009年11月号

さあ、9月も後半戦ですね。『まんがタイムファミリー』が発売されまして、季節を先取りの11月号。さすがに、それは早すぎるよ、って感じもしないでもないけれど、でも9月下旬にはいってからというもの、朝夜は肌寒く感じるくらいになって、夏の疲れもだんだんにとれてきてる? いやいや、夏には夏の疲れが、秋には秋の疲れがあるものなんです。でも、ちょっとでも回復するといいな。そのためには、はやく寝るようにしないといけませんね。

『はちみつカフェ』、おおう、蜜が可愛くなってる。困ったことにヒロインを遥かに超えて可愛くなってしまいました。というか、この人は最初から可愛かったのか。こうして、蜜からは硬さが、蜂谷からは力みがとれて、よいパートナーになるのかな。はやくそうなったらよいなと思って読んでます。

『教師諸君!!』は人気なのかな。とてもよいことだと思います。楽しそうに働いている先生たち。その半分は、自分の趣味興味だなって思うんだけど、やっぱり自分が楽しいと思うこと、もの、その魅力を伝えるっていうのは、素晴しい喜びであると思うのですよ。ああ、担任とか進路指導とかなかったら、私も教師やりたいよ。講師の口でも探してみようかな。伝えたいことはいっぱいあるんだ。今回は、深沢授業へのコメント、これがよかったです。

『美大道!』も人気なのかな。嬉しいなあ。けど、美大を目指す、そうした若者たちの予備校グラフィティのはずが、すっかり日常の楽しさを描く漫画になって、けれど、そういうのもいいなと思って、なんといっても試着の風景よし、そしてツナギよし。とてもいい雰囲気です。あこがれてる人と同じもの持ってると近く感じるっていう、そういうのはよくわかります。かたちから入るって、なんだかあんまりよくいわれないけれど、かたちを真似て、それで気持ちが高まるのならそれもいいって思うんですね。だから、ツナギ着て頑張れ、ってなんだか応援したい気持ちです。

『おこしやす』は最終回。久保田順子の漫画では、これが一番好きでした。けれど、さすがに京都で描き続けるのも限界がきたのかな? なんとなく恋愛成就っぽい終わり。けれど、そんなに恋愛的状況を押し出しているようではない、そういう雰囲気は結構好きです。

ネコ式生活』、リモコンを抱いた猫。こりゃもう可愛いなあ。ちゃいちゃいって、もう、可愛いなあ。私はムームーさんが好きだから、なおさらでした。

『部屋キメっ!』。ゲストです。賃貸不動産会社の新人さんがヒロイン。職場では新人らしいけど、結構肝は太い人みたい。それに、強運? ギャンブラーでもある模様。こうしたギャップとかもろもろ、はっきりとキャラクターの個性として確立したら、ばっちり好きになれそうなんて思いました。

『うのはな3姉妹』、あれ? 『さくらんぼステップ』はどうなったの? 好きだったんだけどなあ。さて、新作ゲスト、こちらは豆腐屋の三姉妹がヒロインで、仕事命の父、そして家業に前向きな三女、結構いい感じ。みんな前向き? ちょっとシニカル? かわりもの? すごくいいと思いました。爆弾発言の次女なんて、なんとまあ、いいよ、いいね、すごくいい。けど一番好きなのは、三女っぽいです。真面目そうでいいお嬢さんです。

乙姫各駅散歩』、おお、ちょっと嬉しい。町田が好きだったんですね。なんか懐しいような、けれどずっと近くにあったような親しみもあって、それが不思議で、いい感じです。

『つれづれいーの』、ゲストで再登場。不思議で奇妙な物語。ヒロインが眼鏡で、なんかぼけっとしてるどんくさそうな女子で、でもってこういうお嬢さんが好きだから、無視できない。けど、うごうご動くハンバーガーとかは、ちょっと気持ち悪い? それをものともしないヒロインは大物だと思います。

『くるっとまわって営業中』、わお、水井麻紀子が登場だ。嬉しいなあ。この人の漫画の持つ雰囲気、その話の回し方とか、キャラクターの個性の見せ方とか、気に入っていたものだから、こうしてまたこの人の漫画が読めるというのが嬉しいです。ヒロインは、会社で営業してるお嬢さんふたり。営業成績はよくないけれど、皆からなんだか慕われてる、そんな先輩凛子さんと、押しが強くてけれどちょっとまわりが見えてないってところもありそうな、けど成績は抜群の新人? かの子さん。こんなふたりが接近して、影響しあって、変わっていくのかな? この、生意気なかの子さんが変わる、成長するというなら、それを見たいと思わせる、そうしたところがとてもよかったです。やっぱりキャラクターに魅力があるんだと思うのですね。最後のページのふたりなどは、すごくいい関係に見えた。ええ、こういう関係に人柄を偲ばせて、そこがよいのだと思います。

『きょうも幸あれ』、おお、妹が本気だ。年の離れた兄妹。高校生の兄に恋するクラスメートがあれば、4歳の妹はその接近を阻止すべくあの手この手ですよ。素晴しいな、容赦ないな。けれど、兄貴の人のよさがあって、そして妹の必死さがあって、そのバランスがいいんですね。妹が無茶しても、兄のほのぼので中和される。また、妹が無茶するといっても、それもなんだか可愛いと思わせる、兄をひとりじめしたいという、そんな気持ちからくるものですから、で、その兄がえらいいい人だというのだから、やっぱり微笑ましくって、よい。ええ、バランスがとてもよくって、読んでいると気持ちがやわらぐようであります。

  • 『まんがタイムファミリー』第27巻第11号(2009年11月号)

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