2007年3月15日木曜日

The Power of Love

 iTunes Storeの無料ダウンロード権をもらったんです、といって職場にて、なんかお勧めの曲はありませんかね。聞いてまわること再び。改めていわれるとぽっとは出てこないもんですね、なんていいながらうんうん考えて、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースなんてどうですか。ええと、知らない人だな。ジャンルはなんですかと聞いたらロックなんだそうです。ええと、ハードロック? おお、それは実にいい感じじゃないですか。そのあたりは私の詳しくないジャンルですよ。で、この人たちにとてもヒットした曲があるんだそうです。ちょっとタイトルは思い出せないけど、聴いたらきっとピンとくると思いますよといわれまして、そうそう、そういうのを求めていたんですよ。で、帰りまして調べましたら、あったあった、ええと、人気で見たらThe Power of Loveというのがトップ。ん? この曲名、聞き覚えがあるな。ええ、ええ、知っていますこの曲。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のテーマ曲ですよ。ええ、確かに知ってる曲でしたよ。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、私が中学の頃だったかな、いや高校に入っていたかなもう? の頃の映画で、いやああたりましたね。マイケル・J・フォックスがデロリアン・タイムマシンに乗って過去の時代にいきまして、そこで出会ったかわいこちゃんが実は若き日の母。しかもこの母がマイケルに恋しちゃったからさあ大変だ、ってストーリーなんですが、まあ映画についてはいいや。テーマ曲です、テーマ曲。この『パワー・オブ・ラブ』という曲、実際非常にあたった曲でして、ある程度の年齢にある人なら、聴けば知っているというくらいに有名であろうと思います。けど、それでもタイトルを覚えているというのはなんでか、といいますと、私の場合は『ピアノでポップスを』がからんでいます。

昔、NHKで『ピアノでポップスを』という講座がありまして、これ人気があったんでしょうね、シリーズ化されまして、うちにはピアノがあって習っている人間もいたものですから、このテキストを買っているのです。で、これに『パワー・オブ・ラブ』が収録されていると。調べてみましたら、『ピアノでポップスを III』でしたね。

ええ、お恥ずかしい話ですが、『パワー・オブ・ラブ』は結構易しめの編曲でしたから、私も弾いたりしてたんですよ、若かりし頃。で、お恥ずかしい話なんですが、いやあ『パワー・オブ・ラブ』がこの曲だったなんて、今回ダウンロードしてはじめて知りましたね。そうかあ、この曲かあ。一体昔の私はなにを弾いてたっていうんだろう。まあ、ロックはのりが大切ですから、そのへんが欠落している私にはそれっぽさを出すことができなかったんでしょう。いや、ほんと情けない話。しかしなにが情けないといっても、こうして曲を知っても今度はピアノが弾けないという。人間、十年も触らないでいたらなまります。

この曲のぱっと耳を引くのは、まずイントロからです。ベースが、8ビートか、で刻むその上に打ち込まれるアタック。これだけで、あ、あの曲やーってわかる。実に印象的。で、歌に入ってもその印象深さは持続して、そしてリフレインですよ。いい感じ。イントロのフレーズ、ベースとアタックを率いて浮き上がるメロディは耳に親しみがあり、しかし聴き飽きたりなんてことはないという、実に良い感じじゃありませんか。久しぶりにまとめて聴いたという感じの曲ですが、古くさいなんて思わない、もう散々聴いたしいいよとも思わない、本当によい選曲であったとこの曲を推してくれた人に感謝したい気持ちです。

と、こうくると今度はアルバムが欲しい。って、なんだかもう、どうしようもねえなあって感じです。

0 件のコメント: