『まんがタイムきらら』2026年10月号、発売されました。表紙は『なーんもうまくいかん!』。思いっきり涙目の菜子が表紙です。髪といわず身といわず、木の葉にまみれた菜子。さらに頭に乗った白いのは、鳥の!? あまりの不運に涙目になった菜子ですが「不憫って、かわいい」ってキャプションは、さすがのさすがにかわいそう! できることなら、菜子には笑っていていただきたい。なにかいい目も見させてあげてくださいよ!
今月は新規ゲストが5本です。
『君のために!』
蒼さん、結果オーライでよかった! 久しぶりに会った友人、花。高校生の頃、花に出会って即恋に落ちた蒼。それ以来、花が好意を示したもの、なんでもかんでもを取り込んで、それは好きなお菓子にはじまり、バイクに英語に髪型にと、とにかく手当たり次第。まさしく花ファーストで生きてきたというのですね。
久しぶりの再会は、蒼にとっては花の価値を再認識させる行為にほかならず、その気持ちに後押しされたか浮かれたか、飲みすぎた蒼は、ずっと胸の奥に隠していた花への思いを告げてしまうのですね。そうか、蒼、自分の行為がやりすぎだったというのはわかってるのか。しかし、まさしく結果オーライ。花も蒼のことが好きでした。かくしてここにハッピーエンドとあいなったわけですが、もっとはやくにその気持ちを伝えられていたら! 回り道になってしまった恋。でも、それだけに成就した喜びもまさろうというものです。
『わたし教へようこそ』
神を自称するヤバそうなお嬢さんがやってきました。ゴッド・ショーコと名乗るその人物。異世界からきたというのだけど、とりあえず信者はいなさそう。唯一の信者といっていいのか、連れている犬が一匹。駄目だ、かわいそうな子だと思ったら、犬もじゃっかんそう思っているみたいですね。うちのご主人さまは変わってるからと詫びてきたもんだから驚き。そうか、しゃべる犬! ということは、この人、ゴッド・ショーコは本物の異世界の神!?
いや、違うんか。特別なのは人ではなくこの犬。かつて異世界の魔神だったが、戦いに敗れ、こちらの世界に追放されてきた。犬に姿を変えられ、落ち着く先を探していた元魔神に声をかけられて、以来神を自称するようになったのですって。
ショーコはあくまでも普通の人間。勉強も運動も苦手。人づきあいも得意じゃない。金さえあればなんとかなるかもと、いっちょ投資に手を出してみたら大火傷。その果てに神を名乗り、世界を滅ぼさんとしているのですね。
でも、なにをやっても駄目だったショーコは世界滅亡についても才能がない模様。犬の眷属、病魔を司る下僕を召喚するも、保有する病原菌はこの世界では感染しない。となればただの病気まみれの病人でしかなく、それを手厚く看病されたもんだから、すっかり毒気抜かれちゃって、これでついでに病気も治ったら万々歳でしたね。
ともあれ、ショーコを招き入れてしまった主人公。こいつは大失敗でしたね。招き入れるのは犬だけにしておくべきでした。
『押し弱少女と迷子の魔法使いさん』
別世界からやってきた迷子の魔法使い。帰り道、ワープホールがどこにあるかわからなくなってしまったと、助けを求めてきたのです。最初はなにか冗談かと思ったけれど、実際に魔法を使われちゃあ認めざるをえない。一緒に探そうってなるんです。
でも、まるで見当もつかない探し物。世界のあちこちを探して探してはや100年。この街に訪れたのも、ここにあるという確信、手がかりがあるわけでもなく、たまたまここが最後に残った街というだけ。とりあえず街から探してきたってわけで、ここで見つからなかったら、街以外も探そうっていうわけですか。
とりあえずワープホールが見つからないまま、魔法使いを家に泊めることになりました。と、そこで見つかるワープホール。なんと、たまたま? 家の押し入れにあったというのですね。
これでやっとこさ帰還できるようになった魔法使い。めでたしめでたしかと思ったら、すぐさまこちらに戻ってきて、でもってまたもや帰り道がわからないという。今度は100年かけてたら、主人公の寿命も尽きてしまいますよ!?
『くらふとさいくる』
雛坂さきが部活どうしようかと迷っていたときに、先生から頼まれたおつかい。荷物を技術室まで運ぶというのですが、このゴミにしか見えなかったものが、実はちょっとしたすぐれもの? 技術室で活動している電子工作部の部員にしてクラスメイトの静波すずの私物だったというのです。
電子工作部は、その名のとおり電子工作をする部活。センサーから得られた情報を処理し、なんらかの反応を返させる。とはいえ、そういったことがさきにはさっぱりわからない。というので、さきの困りごとを解決する道具を作ってみせたすずであります。
お母さんの接近を事前に察知したい。そのために必要なものは人感センサー。人を検知したら、その信号をトリガーに電磁石仕掛けのノッカーを動作させようというのです。
この製作過程が気にいりました。すず、無言で作りあげる。事前に動作の仕組みも説明してくれてるんですが、これもさきがわかるように噛み砕いてくれて、すずさん、クールに見せてけっこうなホスピタリティの持ち主です。
かくして解決なったさきの困りごと。あの、機械がちゃんと動作するか、期待しながら待ってる様子とかすごくよかったですよね。そしてよっぽど新鮮な体験だったのか、電子工作のことよくわかっちゃいないものの、興味持って部に飛び込んできてくれました。
『元カノジョは分からせたい』
高校に進学したネモは、新しい学校で新しい出会いに期待していたのですが、そんなネモの前に現れたのは、中学の頃につきあっていた女の子、灯花。しかしネモは灯花に振られてしまい傷心。そのままSNSもブロックし避けてきたというのに、まさか自分を追って同じ高校に進学してくるなんて!
中学の頃は地味でおとなしかった灯花が、今ではすっかり様子を違えて、グイグイ攻めてくるようになっている。あまりのことに戸惑いを隠せないネモ。灯花との関わりを避けようとするも、運命のいたずらか、同じクラスの隣の席。どうにも逃げられそうにないのですね。
しかし、これ、どうも振られたというのはネモの思い違いっぽい? 灯花がネモにいうんです。アタシを捨てたこと後悔させるから。って、あれ? 捨てたのはネモ? 灯花? どちらなんだろう。
ということで、2話へと続きます。ふたりの関係、どのように収まりますでしょうか。
- 『まんがタイムきらら』第24巻第10号(2026年10月号)

0 件のコメント:
コメントを投稿