『まんがホーム』2026年10月号、昨日の続きです。
『うちの秘書さま』
扉の七瀬さん、すごくかわいいですね! さて、今回は待望のメイドさんたちがメインのエピソード。秋の風物詩、台風がやってくるので皆で対策いたします。
台風接近を目前として、防災グッズの点検にバルコニー、庭、排水を点検する使用人たち。七瀬に託された任務は、テンションハイなはじめを御するという、ある意味いつもどおりの仕事。でも、実際、七瀬が適任。風が強くなってくるのを見て、出かけたいとかいうはじめを、言葉ひとつで制止する。まさにお見事。さらにはここから宿題に強制的に向かわせる。目論見どおり、見事な手腕を発揮してくださいました。
メイドの皆さん、屋敷のために甲斐甲斐しく働いてくれて助かるばかりなのですが、はじめがこっそり隠した人形に驚かされたり、さらには剛腕七瀬が無理押しする植木鉢に悲鳴あげたりと、もう大変。仕事以上に精神すり減らしておいでです。
そして我らがメイドのリーダーにふりかかる受難! いえ、ここはコメントせずにおきましょう。しかしほんと、いつもポーカーフェイスなこの人の慌てた様子。チャーミングでいらっしゃいます。
『ごちそうさまは二丁目で』
店長大村の恋が一段落して、次はタケル!? と思ったら、ミィちゃんの番でありますか。
賄いに作ったきのこ入りピザトースト。秋向け軽食メニューにちょうどいいのでは? と話していたところ、近所にできたビアンバーの店長さん、サチがその匂いにひかれてご執心。いや、むしろピザトーストよりも作ったミィにこそ思いは向いている? かなり強引に、やっていない配達を要求したりして、そしておもしろがったタケルに派遣されるミィ。でも、この出前、ミィにはいいきっかけになったみたいですね。
もともとサチとミィ、アプリで知りあった仲だったんですね。ふたりともに田舎出身。でも田舎に対する意識はまるで違っていて、そしてその気性もろもろもあって、ミィは距離を置こうとしていたんです。でも、よくよく話したら、最初の印象とはまるで違っていた。ミィのピザトーストに、田舎の祖父母を思い出したサチの思い出話。あの頃を懐かしげに話すサチに、ミィ、共感を覚えましたか。ふたりの距離が縮まった瞬間なのですね。
『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』
前を歩く人が落とした定期入れ。すかさず拾って、落としましたよと手渡すスミレなのですが、その相手が悪かった。かつての知人、比江島翔。スミレが少年だった頃、気を許して自分の秘密を話してしまった。誰にもいわないでと念を押したのに、それを周囲に漏らしてしまい、そしてスミレは故郷での居場所を失ってしまったというのですね。
キラキラとした笑顔、気さくで明るく、しかし悪気もなく人の傷つきやすいところをぞんざいに扱う人。それは、後ろ暗さなどない、誰から見ても正しく普通でありすぎるゆえの鈍感さであり傲慢さであったのかもしれません。
古傷にうめくスミレ。この人の傷を癒してくれたのは、降る雪に喜んで、素朴なしあわせを満喫していたうずちゃんでした。この子の様子に、涙とともにつらさを拭ったスミレの心中。後悔もあれど、それを省みて、前へ進めていることを確信しているところに、この人のこの都会での暮らしで得たもの。その得難さ思わせてくれたのでした。
- 『まんがホーム』第40巻第10号(2026年10月号)
『まんがホーム』2026年10月号、
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