2012年10月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2012年12月号

 『まんがタイムきららフォワード』2012年12月号、発売されました。表紙は『はぢがーる』ですね。ヒロイン3人、って、紗江に菊花に真木好でありますよ。散ったもみじの絨毯、寝そべる3人なのですが、笑顔見せる菊花、好に対し、紗江の余裕のなさ。あわあわと赤面してあわてている、そんな様子が実にこの人らしくって、実によいです。しかし、余裕なくしてる紗江の手を握ってくれている菊花。いい友達だなあ、そう思わせてくれますよ。

はぢがーる』、病気を押して本田くんに告白しにいった紗江、タクシーで帰還ですよ。しかし、本田くん、いいやつだなあ。タクシーを呼ぶ、お金も払っといてくれる、自転車もちゃんと届けるといってくれる、ほんと、こんないいやつなかなかいないよ? ってくらいしっかりしたいい少年です。さて、告白せよという課題、そいつを遂行すべく頑張った紗江だったわけですが、ああ、惜しいことにぎりぎりでタイムアップ。腕輪は割れてしまっているし、課題のシートを見てもクリア扱いになっていない。しかしどうも状況が違う。不思議ないもむし? 本来なら卵からは天使が出てくるはず。失敗なら黒くなって死ぬというところが、見たことも聞いたこともない不思議生物が出現して、おお、まだ紗江には望みがあるようですよ。追加課題であります。不完全なかたちで生まれてしまった天使が求める追加課題、そいつをクリアしていけというんですね。でもってその課題、ビキニを買えというんですね。って、らぶりん、お金出してくれるんだ。いいやつだなあ。って、どんな内職してるんだろう。さて追加課題ですが、これまでとちょっと様子が違います。状況を見て進化するんですね。ああ! 本田くんに選んでもらえときた。好きと一旦いってしまった紗江。その言葉を誤魔化しながらも、前に進むほかないというこの事態。恋を恋と自覚した今、どうするのか、どう進むのか。いやあ、新しいステージにあがった、そんな感じがひしひしとしますよね。

夢喰いメリー』、エルクレス戦継続です。メリー、エンギ、ジョン、3人がかりで戦うも、なお余裕のあるように見えるエルクレス。嫌なやつだなあ。クリオネを燃やすという。しかしただ殺すだけではないという。なんと、エルクレス、戦って倒した相手の能力を使えるの? なるほど、夢路の能力に同じなのか。しかし、本当にどうなるのだろう。エルクレスを阻止しようとした夢路、メリーの健闘虚しく、結果的にエルクレスの火にクリオネがさらされることになってしまった。けれどクリオネを死なせてしまうと、妹瑞貴もただではすまない。だからどうしても助けざるを得ないだろう、そう思うのだけど、どうするのだろう。しかし、戦闘能力を持たないクリオネ、エルクレスの圧迫に抗して、自分の意思を明確にして見せた。健気な娘だなあ。衣装のきわどさにはらはらしながら、この子の運命の行く末、より以上にはらはらするのであります。

『返却希望』、ゲストです。不思議な話。主人公律志、図書館から借りていた本、上巻を返して下巻を借りよう、そう思っていたら、下巻がない。と、そこへユキと名乗る女の子が声をかけてきた。さっきまで借りていた本『ユキヤナギ』の上巻、それが彼女だっていうんですね。この図書館が持つ不思議な力で人の姿になっている。かくしてユキと一緒に下巻、ヤナギを探しにいく。しかし変わった話です。大切にされなかったことで人間不信に陥った本、ヤナギ、彼女に思いの丈を伝えて、信頼を得て、そして律志はこの図書館で働くことになった。取り立て督促ですね。返ってこない本百冊あまり、それを回収することになって、ユキとヤナギがアシスタントになるのでしょうか。けれどちょっと突飛すぎたという印象。この設定で、話を展開していくというのは厳しいんじゃないだろうか、そんな気がしています。

『すてマ!』、『きらら☆マギカ』からのゲストだそうです。ほむらと杏子が、それぞれまどかとさやかに拾われて、ペットとして飼われているのか。それまでは野良魔法少女だったのか。で、このふたりがマミさんにお茶に誘われる。申し訳ない、なんともいわれん。『まどか☆マギカ』はBD買うくらいには好きなのだけど、そのパロディギャグとなると、ちょっと違ってくるなという印象です。キャラクターのらしさ、そいつをうまく使って、ちょっとほのぼのでちょっとシュールなギャグコメディにしてる。これ、そうしたパロディを楽しむという前提を共有できてると、きっと面白いな、そういう感想を持ったものの、残念ながら私にはちょっと唐突すぎて、追い付けない。置き去りにされている、そうした感触にちょっと戸惑ったのでした。

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