2011年12月23日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2012年2月号

『まんがタイムスペシャル』2012年2月号、昨日の続きです。

『踊るアントワネットさま』は、せっかく系列誌で歴史物(教科だけど)をやってらっしゃる駒倉葛尾さんがいらっしゃったのだから、時を越えた共演とかあったら面白いなあ。いやあ、数百年、数世紀レベルの時代差があるわけですが。まあ、西名先生なら問題あるまい。今回はドレスの話であります。お風呂の習慣をフランスに持ち込んだのはアントワネットとか、へー、知らんかった。豪奢なドレスに髪結い。この時代は、確かペガサス盛りなんか目じゃないくらいに盛ったと聞きますが、そういうのは出てこず、普通にエレガント、可愛く仕上げています。しかし、ドレスでの立ち居振る舞い。そしてダンスなどなど。あの扉でひっかかるマリーと、どうしたものか困惑してるアントワネットの様子など、コミカルで大変面白かったです。

『おーがちゃん』がだんだん面白さ増してきて、お小オーガ2ー!! とか、だからなんなんだってくらい、どうしようもない駄洒落なんですけど、それでさえ面白い。いいノリです。年末から新年にかけてのエピソード。お年玉で喜ぶも、それがなんだかわかってなかったり、お金の価値もわかってなかったり、そのたびたびの行動が変にテンション高くて、楽しいんですね。泣く、凍る、すべるのコンボも、それから破魔矢も、単純なんですが、それだけにぽんっと届く面白さです。

『だんつま』は、ひなよの夫、克ちゃんがとばしてますね。食べても食べてもなくならないおせち。納得いくまで作り続ける、そんな姿勢はちょっと困りもので、けどそのおせちに困りながらもちゃんと食べるひなよさんはいい人ですよね。と思えば、毎日カレーの人がいたりと、いやもう無茶な人たちですよ。でも、面白かった。おせちを配りまくったり、けどお正月過ぎるとその手が使えなかったり、ちゃんと印象もろもろ、配慮があるのも面白い。おせちとカレートレードで、今度はカレーに飽きてくるとか、ちょっとありにくい、けど面白い、そんなシチュエーションが最高です。

シュガービーチ』はクリスマスパーティなんですが、みなととエミのお母さん、これって初登場? 仲のいいふたり見てると、エミみなとふたりの将来をうかがうようであります。で、パーティの会場は部室なんですが、部長がめちゃくちゃ浮かれてたり、料理が激辛でちくらがすでに討死してたり、先生も討死していたり、こういう端々がめちゃくちゃ面白いです。シャンメリーで酔う部長、これが強さの秘訣とか、なるほど、というか、あの酔いっぷりはおかしいです。ナインティナインハマーとか、最初、なにをいってるのか理解できないレベルでした。そして最後のエミちゃん。ああ、この子はいい子で、そして報われないんだなあ。いや、もう、健気で不憫な娘です。

少女カフェ』は、おお、葉月さんの進退が決まったんですね。体調悪くして、弱気になって、それで江藤さんの申し出を受けたりする? そう思ったら、しっかりちゃんと断わって、ああこの人は、芯のしっかりとした人だなって思ったんですね。そして断わられて気付く自分の気持ち。江藤さんが葉月さんと働きたいと思ったのは、仲間として一緒に過ごしてきた過去、越えてきたもの、そうしたものも理由ではあったのでしょうけど、そうじゃなかった、好きだったんだって。この意識が、また次のドラマを動かしそうに思います。

  • 『まんがタイムスペシャル』第21巻第2号(2012年2月号)

引用

  • コンノトヒロ「おーがちゃん」,『まんがタイムスペシャル』第21巻第2号(2012年2月号),119頁。

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