2011年12月8日木曜日

『まんがタイム』2012年1月号

『まんがタイム』2012年1月号、昨日の続きです。

『ハードボイルドになりきれない』は、のっけからなにかシリアスそうな展開匂わせて、けど、全然そっちの方に向かわないっていうのがこの蔵前って人なんでしょうね。大切なものといわれ、塔子くんと思い付かない。仔猫ちゃんといわれて塔子くんのこととわからない。ああもう、塔子くん、不憫だな。しかし、これがコメディでよかった。そうでないなら塔子くんが酷い目にあってたかも知れない。楽しいコメディでよかったです。自殺志願者とかもね、きっと大丈夫、安心して読める。ちょっとしたスリルと、そこに浮かぶ面白さ。好きです。塔子くんも大好きです。

天子様が来る!』は切ない話からスタート。私も受けても落ちそうな予感がします。この漫画は繰り返しのネタが多いですが、その繰り返しが和尚ボンバーにまで昇華されて、これは素晴しい。毎回、ちょっとずつ、期待に応えながら予想を上回ってくる。そんな安堂友子という人は素晴しいと思います。

『もいんの高校野球日誌』、やっぱり素晴しい。あれ、トレンカっていうの? 女の子のおしゃれについて全然知らない、なんでも野球中心、そんなもいんがもうたまらんです。インフィールドフライで事前にさばかれてしまう男の子もいい感じ。ウメ子、彼女はもいんのことよく理解して、とてもいい。でもって顧問。今宮マキ。この人、今後もこうした感じでもいんの神経逆撫でしていったりするのかな? あるいは、もいんにしこまれていくんでしょうか。どうなるかわからないけど、もいんの魅力を引き出す人であるのは確か。ええ、この漫画はもいん中心。そんなところも実によいです。

  • 『まんがタイム』第32巻第1号(2012年1月号)

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