2005年11月4日金曜日

アコースティック・ギターが弾ける本

『アコースティック・ギターが弾ける本』は、私がギターを弾きはじめる際に手引きとして用いた本で、ヤマハのサイトでの説明にもあるように、本当の入門、初級者向けの本であると思います。それこそ音楽に長けてない人でもわかるように懇切丁寧に書いてあって、だから私にはちょっと買いにくく、結局図書館で借りて済ませたのです。ですが、それこそ山のようにあるギター入門本の中からこれを選んだということを思い返すと、それだけの見るべきなにかがあったのでしょう。

わかりやすいということもあったのでしょうが、私はきっと、練習内容がきちんと示されていて、そういうところによさを見いだしたのだと思います。それこそ最初は、同弦上での練習みたいな、本当に簡単というか、普通ならつまんなくてやってらんねえよというようなのが載っていて、だんだんやることを増やしていくという、そのスタンスが私の好みだったと、そういうことなのだと思います。

今になって思い返せば、私は本当に最初のひと月ほどは、飽きもせずにというか馬鹿正直にその同弦上での練習というのをやっていて、こうした基礎を重んずる姿勢、逆にいえばいつまでたっても人に聴かせられるような曲が仕上がらないやり方で今までやってきて、いや、今になっても、やってる内容こそは最初の本よりも難しくなったとは思いますが、持ち曲が一曲もないというのは問題で、でも普通なら退屈といって敬遠されそうな練習が好き(好きなのはしょうがない)な私には、『アコースティック・ギターが弾ける本』は向いていたのでしょう。

とりあえずこの本は、スケールの練習までやって返却して、だから巻末に載せられていた歌や曲というのはちっともやってなかったりして、だからやっぱり、私には純練習曲みたいなのが向いているのかなあなどと思ったり。

けど、この本も絶版みたいですね。多分今は、新しい違う本に代が移ったのでしょう。ちょっとさみしい気もしますが、それだけの時間が流れていたということなのでしょう。私の腕も、流れた時間の分だけよくなっていればよいなと思います。

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