2012年2月10日金曜日

『まんがタイムきらら』2012年3月号

『まんがタイムきらら』2012年3月号、昨日の続きです。

三者三葉』は、双葉の大食いネタでありますね。双葉、チャレンジを断わられる。そうした状況、哀れまれるべきは双葉じゃなくてお店っていう、こういうつっこみがあるのが大好きです。しかし、双葉の哲学かね? とか、なんだろう、これまでに見られなかった面白さ、双葉の魅力が光る、そんな感じがいたします。辻兄に対する皮肉たっぷりのお礼もさ、ああ、双葉のこともっと好きになりそう。気持ちに素直で、感情を大きく表す、気持ちのいいお嬢さん。ほんと、今回の双葉はいきいきとして、ちょっとセンチメンタルで、けれどやっぱり元気いっぱいで、素晴しかった。なんて素敵なんだろう。

『プレフレ』、好評らしい。うん、わかるよ。面白いもの。今回は美術の授業ですね。絵のうまい下手。そんな話。いやね、凄いの下手の横好きなどといいあう楓と椿。かと思えば、どこまで本気かわからない扇に、輪をかけてさらにわからない先生など、面白い。しかし、あの彫刻刀の話は、ふたりじゃないけどうるさいよ、でありますな。いや、ほんと、痛い痛い。モザイクの配慮、それあっても軽減できてない。いや、ほんと。しかし三つ編み椿、中学椿に卑屈な椿。素晴しかったです。

『箱入りドロップス』は児童公園ですよ。学校はじまって、ちょっと憂鬱な陽一に対し、もう楽しみでしかたないという雫。もう、雫、見ているだけでほのぼのだ! で、時間もあるからちょっと遊んでいこう、児童公園で! っていうんですね。鉄棒を知らない、ブランコ、大きく揺れるとちょっと怖い。雲梯一生懸命。ほんと、その様子。すごく微笑ましい。ただ公園の遊具で遊んでるだけなんだけど、それがなんでこんなにも楽しそうに見えるんだろう。雫の気持ち、その興奮が伝わってくる。ああ、もう、そりゃ陽一だって雫にいろいろなもの見せてあげたい、そう思うわけだよ。そして、かつての萌、荒ぶる小学生時代。いや、怖ろしい。けど、怖いもの見たさか、いろいろ知りたい! そんな気持ちです。

『だいすき♡』は、あれれ、前回クラスの皆の前では普通、むしろ優秀といっていい、そんな風に見直した香乃子なのに、いや、もう、いろいろはみ出てしまって台無しっていうか、前回まともだった分、今回が駄目だな。素晴しい。しかし、前髪ぱっつんの女の子が香乃子のことよくわかってて、いい友達じゃないか。いいかけあい、いいサポートです。そして千夜に惚れられてると勘違いしている笠間。困ったやつだなあ、そんな風にしか思えんのですが、彼が今後、どう動くにしても、自分の勘違いだったと知らされるきっかけにしかならんわけで、それだけにその勘違いしてる様子、面白いのですね。しかし、千夜もいい子、可愛い。兄貴ならずとも、いろいろあれころ心配しちゃおうというものです。

『ひとふた☆』、ゲストです。上下関係に厳しい学校。上級生と新入生がペアリングされて、下級生は上級生の命令に絶対服従という、なんだろう、読んでないから違ってたら申し訳ないけど、スール制の一種みたいな感じなんでしょうか? で、この絶対というのが味噌でして、沙奈華は新入生麻美弥お嬢様に仕えるメイドっていうんですね。なのに校内では立場逆転させられて、必死の思いでお嬢様に命令する沙奈華。時に心折れそうになり、お嬢様にはげまされて、いやほんと、無理なんてしなくていいのに。さて、もうひとりお嬢様がありまして、澄子さま。凛々しく厳しい人なんだけど、それで和む麻美弥、沙奈華ってのがいいですね。で、澄子を指導するのはアシュレーという留学生。ついこないだ転入してきたとこだから、全然学内のこと知らないのね。で、ここもちょっと立場逆転っぽいところがあって、そして素直なアシュレー、結構照れ屋な澄子。このふたりもいいペアだと思います。

My Private D☆V、るいたまちであります。食、というわけで、ハンバーガーをもぐもぐもくもく食べる女の子でありますよ。いや、これは可愛い。ちょっと大き目のコート、帽子もよければ、金髪も素敵。そして、もぐもぐと頬膨らんでいる、その感じがすごくいいんですね。これは、食べることに一生懸命、その仕草が可愛い、それもありましょうけれど、それだけ食べることに気持ちが向かっちゃうってところ、おいしいんだろうね、きっとしあわせなんだろうな、この子の気持ちが感じられるようなとこ、それがいいんだろうなって思ったんですね。いや、しかし可愛いわ。しあわせそうな子供はよいものです。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第3号(2012年3月号)
  • 荒井チェリー「三者三葉」,『まんがタイムきらら』第10巻第3号(2012年3月号),124頁。
  • ちび丸「プレフレ」,同前,139頁。

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