2010年1月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2010年2月号

『まんがタイムきらら』2010年2月号、発売です。表紙は『けいおん!』。着物着た唯と律っちゃんです。律っちゃんが可愛いな。破魔矢についてる絵馬に、寅耳つけた梓が描かれているのというのがいい味出していて、はなやかな印象にちょっとしたアクセントを添えています。

さて、『けいおん!』本編は、紬と梓特集ってな趣きです。扉の髪型とっかえたふたり、なんかすごく新鮮で、梓には名札というかタグがついてるんだけど、ツインテールじゃなかったらわからない? 今回は、紬と梓ふたりの関係をクローズアップしながら、その打ち解けていくところが描かれて、しかし普段あまり表立たないところが見えて面白かったです。あの、紬がギターに興味を持ってからの描写。大量に出しながら謝る紬が可愛いのはいいとして、あの慣れてない楽器を持つ時にドキドキハラハラする気持ちとか、すごくよくわかる。壊すんじゃないかって怖いんですよね。でもって、ギター持って、ミュージシャンっぽい! なんかすごく新鮮です。

ところで、いきなりみんなが最初につまずくFのコードから教える梓は鬼なのだろうか。で、素直に弾く紬。ペロロロン、めちゃくちゃ可愛い。ペコペコン、めちゃくちゃ可愛い。指が痛いのコマは、本当に最高だと思います。ギタリストはマゾヒストだというのはそのとおりだと思います。いや、昔同じこと思ったことがあったので。

今回はキャラクターの押し出しも強いし、それに楽器もの、音楽ものとしての色合いもあるしで、バランスのとれたすごくいい回でした。いや、別に紬が好きだからとかじゃありません。梓が好きだからとかでもありません。

チェルシー』、今回は大喜利、なんだけど、なんだ、これ、めちゃくちゃ面白いな。あ、これ、ゲストか。それだけに単発のネタを持ってきたっていうんでしょうが、いきなりの入場、いったいなにがはじまるの? という期待を煽って、それでもってその後の流れが期待を裏切らない出来で、テンポよく、くだらなく、面白く、でもって落ち、最後の最後までうまくまとまっていました。これはいい。すごくよかったです。ていうか、みんな扇子、普段から持ち歩いてるの?

『うちのざしきわらしが』、新連載です。いなかの婆さんところから、いたずら座敷童が送られてくるっていう、ちょいとナンセンス、でもってあんまりハートフルでもないっていう漫画。主人公の活力のなさ、座敷童の口の減らなさ、全体に感じられる淡々とした薄味は、なかなかに悪くなかったです。

『シネマト・パラダイス』、ゲストです。映画にいったふたりが出会った変な娘。というか、三人が三人ともに変。マイペースというか勝手? な女の子あやかちゃん。ボクっ娘、映画好き、わりと常識人、眼鏡のお嬢さん、さき。そして、映画見るんじゃなくて、チラシを貰ってコレクションしているえみ。えみの趣味のマニアックな様、その理解されない様とか、ちょっとこれはいいよ、気にいったよ。こういうの、大好きです。で、この三人娘、一番好みはあやかちゃんです。あの、なに考えてるかよくわからない感じ、すごくいいと思います。

PONG PONG PONG!』、祐太が暗い。あの、怖いラブレターのせいなんですが、その攻撃がなおもやまず、ミステリー、ホラーといった感じ。でもって、犯人、じゃないや、差し出し人まで判明するとは思ってませんでした。しかも、すごく可愛い娘さんなの。いやもう祐太、やったじゃん。リコもやったじゃん。ご利益あったよ。けど、なんだかうまくいきそうに見えないところなど、実にいい感じです。

かみさまのいうとおり!』、復帰です。しかし、復帰してこれ休載期間を感じさせないノリ、素晴しいです。いやね、休載後って、ちょっと雰囲気が今の紙面と違ってしまっていてどうもあんまり、みたいになることもあるじゃないですか。ところが、そんな心配まったくなし、以前どおりで、まさに現在って感じがして、さすがであるなと思わせる復帰回でありました。ところで、私、下顎に2本乳歯が残っています。わりと珍しくないそうですよ。

ダブルナイト』、最終回です。最終回には変態執事の登場多めで、この人のファンであった私としてはちょっと嬉しかったり。でもって、みなそれぞれにそれぞれの落ち着く先がありそうという雰囲気をただよわせて、こういう感じは嫌いではありません。よかったなって素直に思って、お疲れ様、これまで楽しかったです。

うぃずりず』になんか重要な登場人物が!? まあ期待どおりと思うのでそれは今は置いておくとして、片言で日本語を話すイズがべらぼうに可愛いです。そんなに、ちゅーが見たかったのだろうか。でもって徹底的に外国人あつかいされないっていうネタもなかなかによくて、面白かったです。たこ焼き、食べたいなあ。

『AAA』、ゲストです。よくいわれることですが、萌え系とかいわれるジャンルでは、女の子が胸の大きさについて一度は語り合わなければならないような決まりでもあるかのごとくに、やれカップがどうたら、大きくても大変なのよこうたら、いう回があるそうですが、この漫画は思い切ってその一点に注力してみましたよという割り切りが見事です。タイトルが『AAA』。これ、カップか! なるほど納得。で、登場人物、女の子が三人。えーこ、しぃちゃん、あいちゃん。これ、カップか! すげえな。なんか、感動しちゃったよ。

しかし、こういう話って難しいよね。人によっては、大きすぎていやだ、小さい方がよかった、そういうこともあるそうで、Iとかになるとそういう意見も冗談とか自慢とかじゃなしに聞こえてきます。なければないで悩みだし、あればあっても悩みになるという、難しい話だと思います。でも、私はあるよりない方が好きです。なんか、いつだったかからさ、よくわからなくなってきましてさ、なくてもいいよなって思うようになって、ない方がシルエットが美しいじゃん、と思うようになって、ついには、なんで女性にはああした胸があるんだろうなんて風に疑問に感じるようになってさ、だから胸なんてどちらが正面かわかる程度にありゃいいんだっていう話です。え? えーこはどっちが前か後ろかわからない? なにいってんだ、鼻のついてる方が前に決まってるだろ! といった具合で、別に胸のあるなしで前後を判断する必要なんてないんだから、やっぱりなくっていいのだと思います。あ、文章を書くときは断言したほうがいいのでした。胸はやっぱりない方がいいのだ。

メロ3』、バレンタインデーのチョコレートが話題になってまして、ああ今年は私も忙しいんですよねー。ところで、あのふたりの不良、いい味出してます。陸前君。すごくいい。ごめんて陸前君! とか最高でした。最初のころは、このふたりが、こんなにいいキャラクターになるだなんて、思ってもいませんでした。今はもう大好きです。

My Private D☆Vは石見翔子が登場で、いや、もう素晴しい。レンきゅんって誰? って、ああ、ロードローラーの彼か! しかし電話口でのあの語り。なかなかによいものがありました。私、以前からいってますけど、こういう話を聞くのが大好きなんです。おやじ受けはちょっとわかるようになりました。いやもうしかし、いい話だなあ。なんか、感動しました。

  • 『まんがタイムきらら』第8巻第2号(2010年2月号)

引用

  • 野々原ちき「メロ3」,『まんがタイムきらら』第8巻第2号(2010年2月号),195頁。

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