2006年7月10日月曜日

クルクルランド

 ワンダと巨像』、順調に進行しております。馬を駆り、フィールドを駆け抜け、目的に迫り、敵を討つ。まあ、なんつうのか、このゲームにおいて巨像は別に悪いやつでもなんでもないので、それを探し回って狩ってる主人公って実はひどいやつなんじゃないのかという気もしたりしないでもないのですが、そんな気持ちはさておいて、巨像退治にいそしんでいるというわけです。

さて、『ワンダと巨像』についてのレビューやらを読んできて、そこにちょくちょく出てくるのが、馬、 — アグロっていう、大きくてさ頼りになる素敵なやつなんですが、こいつの操作が難しい、思うようにいかないって感想なんです。で、件のHotwiredのレビューにも同様のコメントがあって、思うように御せないのは本当の馬も同じだみたいに書かれてるもんですから、どんなに困難なんだろうと思ってはらはらしたりわくわくしながら乗ってみたら、普通でした。いや、むしろアグロが自らインテリジェントに障害物をよけてくれたりするので、私は感動してしまった。馬ってなんて素敵な生き物なんだろう! そんなわけで、私はすっかり馬萌え(はっきりいって、いま私の中では、少女<馬、です)なのであります。

アグロの操作が難しいといってる人に、ぜひお進めしたいゲームがあります。それは『クルクルランド』。ファミリーコンピュータ時代の名作ソフトで、私の購入した五本目のゲームソフトであります。

これ、友人がもっていたのをやらせてもらったのですが、いやあ、最初はなんじゃこりゃあと思うんですよね。思うように動かせるとかどうとかいうレベルではないのです。まっすぐ進むのは簡単です。でも、狙ったように曲がれない。というのもですね、このゲームのコントローラ操作というのが実に斬新だったからなんです。

このゲーム、等間隔格子状に打たれた杭の間を縫ってキャラクターが動き回るのですが、曲がりたいときには行きたい方向を押しても駄目なんです。ええと、うまく説明できないなあ。十字キーの左を押しますとね、左手が出るんです。右を押すと右手が出る。それだけ。それだけの操作で、杭をつかんで、その杭を軸にくるくる回って行き先を制御するんです。

われながら説明が下手だな。

杭と杭の間に金塊が隠されていて、その金塊でもって図形が描かれているのを完成させたら面クリア。各面にはブラックホールがあって、そこに落ちると死亡。ブラックホールから出てくるウニラという敵に触れても死亡。電撃でしびれさせて壁に押し付けて倒すのですが、金塊を出すのも敵を倒すのも、精妙な移動操作ができてのことです。しかし、その移動が難しい。いやあ、本当に衝撃といっても過言でない難しさでした。

でも、人間って慣れるんですよね。このゲームは面をクリアするほどに自キャラの移動速度があがるんですが、それでもばっちり制御できてしまうんです。杭の間を縫って進むっていってましたけど、文字通りジグザグに動けます。スタート直後に自機がめくった金塊でもって図形を把握、その後最短距離でクリアするというのが可能になるのです。

動かすだけでも困難で、でもそれが楽しいゲームといえば、『クルクルランド』と『バイナリーランド』が双璧なのではないかと思います。両者ともにシンプルで、しかし奥が深く、脳が活性化されるような快感を得ることができる。なかなかに素敵な体験をできるゲームであると思います。

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