2006年7月8日土曜日

ワンダと巨像

  そんなわけで買いました。『ワンダと巨像』。先達ていっていました『ICO』の続編、いや関連作? であります。ゲームにしてただのゲームの枠組みに収まらなかった『ICO』を作り出したチームによる最新作であり、発売を目前とした昨年末にはかなりの期待を持って受け止められた話題作でした。私はHotwired Japanの読者なのですが、特にここでの扱いは破格で、『クリスマスにお勧めのゲーム』リストにあらわれたときには、この作品はほぼ間違いなく、今年最高のビデオゲームだろうとのコメント付き。だいたいレビュータイトルからして『今年最高の作品? PS2用ゲーム『ワンダと巨像』レビュー』ときますものね。そういえば、ゲームに使われている技術という点で『ワンダと巨像』を紹介した記事も読んだことがあります。これはHotwiredではなかったと思いますが、光の処理の巧みさ、巨像たちの処理、特に巨像表面に生えた毛の処理の話が面白かったのだけど、あれは一体どこで読んだものだったかしら。

とまあ、このように『ワンダと巨像』は日本という枠を越えて、あらゆる側面から話題であった、まさしく注目作だったのであります。

けど、私は買わなかったんですね。でも、なんとなくわかるでしょう? そもそも私がなんでこう無闇に『ワンダと巨像』に関して詳しいか、ということですよ。つまり、欲しかったんです。ぎりっぎりまで迷ったんです。で、どうしようかどうしようか、時間はないし金もない、貧乏暇なしって嘘だよな、って思いながら泣く泣く見送った。けどいつかベストが出るだろう。『ICO』もベストで買ったんだ。『ワンダ』についてもそうしようと、そんな風に決めたのです。つまり、ベストが出ないようならやらない、ということです。

でもって、順当にベストが出て、私、これ、買いました。で、ちょっとプレイして、ええと、とりあえず数体倒してみました。この記事は、そのレベルでの感想です。いわゆるファーストインプレッションの類いと思っていただけるとよろしいかと思います。

『ICO』で受けた強烈な印象に比べたら、こちらはまだ普通のゲームっぽい位置にあるなあ、そんな印象をうけました。剣の光に導かれるままに馬を駆り、巨像を目指し、なんとかよじ登る方法を見つけて、急所見つけて、始末する。これを巨像の数分繰り返すのですが、この巨像以外に敵が出ないというのが贅沢でいいですね。このゲームの見せ所は、まさしく巨像との戦闘であるという割り切りがばっちり見えて、こういうやり方はありだと思いました。雑魚との戦闘で時間を稼いで、ボリュームを少しでもたくさんに感じさせようというような小細工がない。よほど自信がなければこういう作りにはならないと思います。

今のところ、巨像のいる場所にたどり着くのに迷ったりといったようなことはなくて、この辺も素直な作りですね。いくらでも経路を難解にして、巨像へ到達しにくくして、というやり方もできたかと思いますが、とにかく巨像を見つけやすくして、その巨像との戦いを満喫して欲しい、そういう意図が見えてきます。

ただ、今回はちょっとヒント、多すぎるよね。後、しゃべりすぎだと思う。もっとほったらかしにされるものだと思っていました。スタート地点を出たら、後は巨像探して彷徨して、見つけ次第狩って、というようなものだと思っていたら、順番は決まってるし、なんだか神様が親切に教えてくれるし(いや、神様どころかとんでもない悪いやつのような気もするんだけど)、教えてくれるのはチュートリアルである第一体目だけかと思ってたら、そうじゃないんですもんね。ちょっとがっかりだわー。まあ、ヒントがないときついというところもあるにはあるんですが、それでも結構今のところは自力で仕掛けに気付いているもんですから、そこをごちゃごちゃいわれると、やかましいねんって思う。チュートリアルがあっただけでもがっかりなのに、そんなに親切設計というのもいやだわー、って感じです。

私の中では『ICO』は一本道ゲーム、『ワンダと巨像』はお使いゲームというカテゴリに含まれています。『ICO』の方がほったらかし感が強かったから、一本道であることを意識しながらもさほど嫌だとかなんだとかはなかったんですが、『ワンダと巨像』はやらされてる感が多少あるかも知れません。でも、多分、このやらされているという感じは、それで正解なんだと思います。あの、願いをきいてくれる神様が親切なのは、どう考えてもワンダのためじゃないよね。絶対、自分のエゴのためにワンダを利用してる。ワンダにいろいろ教えるのも、ワンダが負ければ自分にとって不利益があるからに違いないだろうし、そういう親切に見せた裏側の私利私欲という感じが出ているのはいい感じやもなあと思っています。ワンダがいいように使われてるのも、神様と利害が一致しているからであって、このやらされている感もゲームの演出の一部なんかも知れん、後でひっくり返されるんじゃないか、うんぬん、いろいろ思うわけで、やっぱりただキャラクターを操作して、でかいの倒して、というだけのゲームにはとどまっていないのだなと思います。

以上、私のファーストインプレッションでした。この後、クリアすることでどんな風に印象が変わるか。そのへんも楽しみであったりします。

ところで、私はこのゲームに関しては攻略本を見るつもりはないのですが、そうしたらどうやらいろいろあるらしいアイテム、そういったの見つけることなく終わっちまうんじゃないかなあ、そんな予感がひしひしとしています。だって、アグロ(馬)に乗って走り回ってるときって、そこらに落ちてるものなんてまったく気にしないんですから。

まあ、全部攻略してから、アイテムうんぬんは考えたいと思います。クリア後の楽しみが残ってるのだと思えば、それもまたよし、です。

CD

書籍

引用

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