この時点で『ワンダと巨像』が再度扱われるのはどういうことかといいますと、ええとですね、クリアしました。はやっ! といいましても、一周目をクリアしたというだけの話でありますよ。クリアと一言でいいましてもいろいろありまして、一通りストーリーをこなしてエンディングを見たらクリア。二周目あるいはハードモードをクリアしてこそクリア。いやいや、アイテムやらなにやら、隠し要素を全部オープンしてはじめてクリア。んー、俺、ギャラリーが埋まったらそれで充分だけどね、って意見もあるでしょう。私、昔は全要素オープンが基本だと思ってました。でも最近はずいぶんと丸くなりまして、一通りストーリーモードを終わらせたらそれでいいかなって、 — ごめん、そんなこと思ってません。まあアイテム集めやら二周目やらハードモードやらは、長い時間かけてのんびりやっつけていきたいと思っています。
それではさてさて、一周目クリアしてみての感想です。
まずは難易度についてなんですが、一体誰だよ、アクションとしてはぬるいみたいなこといってたの。難しいって。このゲームの基本は、巨像を探して、弱点見つけて、剣突き刺して倒すというものなんですが、弱点の目処はついたのに、そこまでたどり着けないってことが往々にあって、いやあコツがわかれば楽なんかも知れないですよ。でも、最初はがむしゃらに進むしかないじゃんか。いや、厳しかった。本当、何時間も戦い続けたりして、すっかり精も根も尽き果てましたとさ。
嫌いなやつからいってみよう。ええと、ここからネタバレが解禁されますんで、お読みの方は気をつけてくださいましよ。
あの水上に点在する神殿みたいな屋根に上って倒すごついやつ、あれ嫌いでしたね。戦闘時間二時間くらいかな? 背中に取り付くまではいいんだけど、屋根に飛び移るのが一苦労で、神様がヒントくれるんだけど、わかってる、わかってるけどできないんだってさ。でもって屋根に上ってさ、やつの腹に喰らいつくのでまた一苦労。ああもう、じっとしてろ!
でも、後々わかったことなんだけど、こいつ、頭のどこに立つかでもって行き先を操れますね。くそう。このことさえわかってればあんなに時間かからなかったのに!
でもって、それ以上に嫌なやつ。そいつは十六体目だ! こいつクリアするのに三日掛けたよ! 背中にたどり着くまではなんとでもなったんだ。問題は次。左手から右手に伝って、でそこでなにをしたらいいんだ? 振り回されている最中、果敢に胸部にダイビングを繰り返して初日終了。二日目は、右手の甲に剣をさすところまで。そして三日目にしてようやく左肩に気付いて、そうか、そういうことか。てっきり、右手の甲、右手を押さえる左手、右腕と移動していくものだと思っていたよ……。
行き方さえわかれば後はなんとでもなるよ。うん、なんとでもなった。でも、もうこいつの顔、見たくない……。
好きなやついってみよう。
あの空を飛ぶ羽虫状のやつ、あいつ楽しいねえ。アグロに乗って、矢を射かけて、降下してきたら砂塵舞う中肉薄して取り付いて、ああかっこいいっ! 私、こいつが一番好きです。次点、次点は誰だろう。ううん、ちょっと思いつかないね。
このゲームをやってみて思ったことといえば、意外に人型の巨像が少ないってことでしょうか。正直、もっと人間型が多いものとばかり思っていたから、これは本当に意外でした。それと、思いついたことはなんでもやってみるという精神が大切だなあと。というのもですね、私が無闇に時間をかけてしまう原因というのは、今いる地点から目的地までの経路を考えて、よしいけると確信してはじめて動き出すからで、だからやみくもに矢を射かけてみるだとか、とりあえず怪しげなところを見つけたらいってみる、誘い出してみる、そうした、よくわかんなくてもできることはやってみるというタイプでなかったからなんですね。よくよく考えたら、これって実生活でも同じだよ。無理そうだったら最初から試さないという自分の悪い癖があからさまに出てしまって、とまあ、こんな風に人間はゲームからでも学ぶところがあります。
後は、アグロのこととか、エンディングのこととか、いろいろ思うところはあるけれど、あんまり書きすぎてもなんだし、ここはこのへんで収めておきましょう。というわけで、『ワンダと巨像』、いいゲームでした。まだもう少し楽しめそうです。
CD
書籍
- 『ワンダと巨像 公式攻略&設定本 古えの地綺譚』東京:エンターブレイン,2006年。
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