今日は休みます。
2025年11月5日水曜日
2025年11月4日火曜日
『押しかけギャルの中村さん』
『押しかけギャルの中村さん』、第76話を読みました。
『押しかけギャルの中村さん』
秋山の進路問題が一段落ついて、さあ次はなにの話題かといいますと、おおう、榎本の恋心でありますか。
まず前段としてオカルトサークルへの新入生加入がありまして、かりんのコスプレが大活躍してますよ。鬼のお姉さん、かわいいと好評、でも彼女には秋山さんがいます! で、鬼と単純にいうなかれ、酒呑童子でありますか! 大江山の鬼神ではありませんか。
そしてかりんのそばには、狐耳つけた榎本が。めちゃくちゃかわいいな! ちょっと照れくさそうにしているのがまたいい。この女子ふたりのおかげで勧誘の難度が大幅に下がって、男ばかりのころは避けられたというのに、女子の呼び込みで見事新入部員ゲットですよ。
さて、本題はここからです。コスプレするの嫌いそうなのに、岡崎にそういわれた榎本がポツリと、岡崎さんの頼みだったから……。ああ、恋心というのは常にはやらぬことでもさせてしまうわけなのですね。
その榎本、岡崎の進路、子供向けのサイトを作っていたりするのを聞かされて、夢に近づいてるじゃないですか! 自分のことのように喜んで、ああ、距離が近い! ほんと、榎本さん、これまでに見せたことのないような初心さを見せちゃうんですよ。
榎本、いろいろがんばるんです。同年代の女性には好かれないっていう岡崎に、そんなことないですって明言して、しかもその勢いですごく身近にいるとかいって、もうほぼ告白じゃん! こんなの! っていう状況で、オカルトサークルというシチュエーションが災いした? 予言? って、そんな無茶な! で、秋山が本当は違うんでしょ? と、ここでまさか占いですよねとかいいますか!?
あの、榎本のがっかり顔。これもかわいいんですけどさ、こんなにも通じないのか、こんなにもこの連中は恋愛の機微にうといのかと、ある種絶望を感じさせるものでした。
そんな榎本の岡崎への予言。遠くない未来、身近な女性に告白されます! これ、さすがに岡崎さんも察したのでは? これで察することができないとしたら、秋山さん並みですよ!?
そしてひとり恋の波乱に飲まれてアップダウンしている榎本さん。彼女の明日は明るいものになってほしい。でもほんと、こんな素敵なお嬢さんに好かれるだなんて、岡崎さんは果報者ですよ。
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2025年11月3日月曜日
『まんがホーム』2025年12月号
『まんがホーム』2025年12月号、先日の続きです。
『うちの秘書さま』
山田が皆をスケートに誘ってくれました。はじめ、七瀬、田中さんだけでなく、メイドさんたちまで! おお、山田よ、ナイスです。
スケートははじめてという七瀬にはじめ。メイドがいうには、幼少のころ、はじめはちゃんと滑れていたらしいんですが、まるで記憶にない。ということは、やっぱりはじめてと勘定してかまわない。実際、まるで滑れない、どころか、リンクに辿りつくのもやっとじゃありませんか!
対し田中さんは、地元でよく滑っていた。本人いわく普通だそうですが、たぶんプロ並みだ。その推測正しくて、というか、目にもとまらぬ速さ!? ありえない速度見せてくれて、ナンパからも瞬時に離脱。なかなかうまく滑れないはじめも華麗にエスコートしてくれて、って、ちょっとした絶叫マシーンじゃん!
山田のおかげで七瀬も滑れるようになりました。はじめは終始ダメだったのかな? ともあれ、メイドさんに山田と、たくさんのコレクションも集まって、って、それ、いけないやつでは!? いやほんと、はじめは別にいいけれど、田中さんにバレたら、山田、絶交されちゃうやつですよ?
『座敷童子あんこ』
七五三の話題です。かつて人間の子供だったころに、七五三を祝ってもらった記憶があるらしいあんこ。それを聞いて、あんこに気を使う幸太なのですが、本人はなんら気にしちゃいない? むしろ謎の記憶が次から次に出てきてるじゃありませんか。
あんこに七五三の記憶があれば、幸太にも同じく思い出があって、しかしそこにミイラ男がいたという謎までついてくる。どういうことか、その謎は後にちゃんと解明されて、なるほど、イエティに締め潰されて包帯ぐるぐる巻きになってたパパさんでしたか! というか、よくそれで無事だったね!? ほんと、パパ上もそうとうに怪奇寄りの人でありますよね。
そのパパさん。今はビッグフットに締め潰されて、やっぱり包帯ぐるぐる巻き。ママさんの自然体での記念撮影に、またもミイラ姿で収まって、これ、いずれふたたび謎として語られそうでありますね。
『歌詠みもみじ』
もみじの授業参観に気合いのはいるママさんです。ばっちり着飾って、いやもうおきれい! 気合いはいりすぎではとパパさんにいわれて照れる様子もまた愛らしい。今回は、ママさん回ですよ。ほんと、最初から最後までずっとかわいかったです。
そのママさん、着物姿で参観するパパさんが渋いって評判よいのに気を悪くして、醤油の染みがありますよとかいっちゃうやつ。いや、これ、嫉妬でしょう! パパさんに注目集まって気が気でなかったんですよね、ママさん! ほんとかわいい人ですよ。
参観には花見咲子もやってきて、それを部外者と通報、しっかり排除する千恵の表情がまた素敵。愛するもみじに接近させてはならじと、この徹底ぶり。ええ、ここにかしこに愛の火花散るのでありますね。
この学校の生徒ならではなのか、個性的な親子関係が垣間見えておもしろかった今回。先生もまたいつも以上に美しくいらっしゃったりして、この先生、ちゃんとしてたら美人の類いですよね。でもいつもの飾らない先生も素敵です。
ラストに合流した咲子。その運転を知るもみじは咲子による送迎を回避して、知らぬパパさん、ママさんは大変な目に! 参観だけでもくたびれただろうに、それ以上の深手を負ったというんですね。
- 『まんがホーム』第39巻第12号(2025年12月号)
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2025年11月2日日曜日
『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号
『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号、先日の続きです。
『魔法少女は羞恥心で強くなる』
ついに激突なったゆずと真侑。ゆずが零を狙うのは、零のことが好きだからと思い違いしている真侑に、あくまでも零を守ろうとする真侑に嫉妬心を隠せないゆず。この思いと思いのすれ違いや、いかに着地しようとするのか。
しかし、ゆず、屈折した子です。世界に対する復讐心と、真侑に向ける恋心。かなわぬ恋の悲しさもあれど、愛するものに攻撃を加えたい、そうした気持ちの向かいかた。どうあっても誤解を招いてしまう構図がまた悲しくて、それがこの一対一の対決にまで発展してしまったというのです。
優しさあるいは戸惑いか、攻撃しようとするもどうにも決意が鈍る真侑。対し、躊躇ない攻撃が一枚また一枚と真侑の衣装を削っていくゆず。自分に対し本気じゃないと真侑を責めるゆずの、容赦なく攻め立てるその戦い様に、ずっと劣勢であった真侑だけど、零への思いと世界を守る決意が、ついにゆずに真っ向から立ち向かわせるにいたります。真侑の思いはまたゆずをも包み込んで、世界をともにまたゆずをも守ろうとするその一撃は、ゆずに心を開かせて、ああ、ここに真侑への思いを伝えることができたのですね。
零から、そしてゆずからも思いを寄せられる真侑です。その状況は真侑のキャパを遙かに超えて、しかしいずれかはなんらかの答を出さないといけない日がきちゃったりする? そしてゆずはというと、まだ黒元素の金平糖を手放そうとしていなくて、まだまだこの戦いは続きそう。
ノクタン本来の意図から離れ、錯綜するこの戦いの行方。一旦でもまずは落ち着く、そんな日は遠そうです。
『ごきげんよう、一局いかが?』
誕生日の翌日、熱を出してしまった乃々花さん。嬉しさゆえの羽目はずしが祟ったか!? と思ったら、いや、まったくそのとおりか。この日の様子を、家族相手にロングトークしちゃったんですね。それもきっと熱弁雄弁。描かれたその時の様子。相当な熱の入りよう! で、その熱がさめなかったから今日は学校お休みなんですね。
乃々花の不在が、冴にこんなに影響するなんて思いもしませんでした。なんだか千星と出会ったころみたいだ。昔を少し懐かしんで、そのころのように過ごそうと決めた冴です。千星に今日はひとりで過ごすと、その詳細も伝えずメッセージ送っちゃったものだから、千星さん、大パニック! 冴に理由を聞こうにも、なかなかそのゆとりが持てずに迎えたお昼休み。あのとき出会った中庭で、ひどいわ、冴さん! と抗議なさるのですよ。
でもね、ここで一緒に麻雀をする。ふたりで組んで対戦したりね、お弁当食べさせたり、冴のワイルドなぺろりに千星さま陥落しちゃったり! 麻雀の打ち筋もふたりの関係も、もうあのころとは違うんです。だから4月ごっこ終わりでいい? 切実な千星の眼差し。ああ、その心情の溢れんがごとき表情に、もう戻すことのできないふたりの時間を思ったのでありました。
そして乃々花を見舞う千星ですよ。おお、髪おろし乃々花さん、すっごくかわいい! からの、千星を前にしてまた暴走ぎみになっちゃって、さらに冴との今日のこと聞いちゃったもんだから、いやもうこれがなによりの薬? 追いかける千星さま、アーンと、見逃してはならぬ瞬間、千星さまはおっしゃってないけどぺろりもありましてよ? うかつにも見逃してしまったことが腑甲斐ない!
もうなんとしても元気にならなくてはと、がんばって栄養補給する乃々花さんのそのたくましさ。ああなんておかわいらしいこと! ええ、どうぞ冴、千星のふたりを見守るお役目に復帰なさってくださいね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第21巻第12号(2025年12月号)
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2025年11月1日土曜日
『まんがタイムオリジナル』2025年12月号
『まんがタイムオリジナル』2025年12月号、先日の続きです。
『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』
院長から誘われて旅行にいった椎名と賢太。ふたり一緒の部屋で、ふたり一緒の夜。並べて敷かれた布団に、いろいろ考えてしまって緊張してしまうふたりなのですね。
これはつまりそういうことなのか? いや、気にせずそのまま普通に寝ちゃってもいいのんよ? 背中あわせの緊張の時間を経て、はじまるふたりの会話。そこには気まずさや不慣れゆえの疑問や、そして急ぎたくない、慌てたくない、自分のペースを大切にしたい。そうした気持ちの一致があって、ああ、やっぱりふたりは似た者同士なのだなあと思わされた時間となったのですね。
ふたり同じ考えと確認しあっての夜。隣りあって眠る。それがなんだかこそばゆく嬉しい。そして夜中、意図せず縮まった距離に安心するところあったのか。身を寄せる椎名に、安心や愛情、そうした気持ちの感じられる素朴でロマンティックな情景でした。
『沖浪荘202号の漫研部』
こっちはすごいぞ、ロマンティックのかけらもないぞ。飲みすぎた桐が休もうと提示した先がまさかのラブホテル。桐、つくし、甲の3人で入室することとなったのですが、男女3人、密室、一夜、何も起きないはずがなく……。ええ、桐とつくしの乱暴狼藉、やりたい放題の夜がはじまろうというのです!
酒に酔って退避したはずの桐は、さらに燃料を補給して、甲に求める無理難題。いや、甲よ。パンイチ体育座りくらいかなえておあげなさいよ! と、桐の要求なんかはかわいいものだと、真骨頂、つくしのさらなる無理難題がふたりを襲う!
興味本位で買ってきたというアレなアレ! 突如流れるアレな映像に、重なる物色。そして桐にスケスケバスルームで一緒に風呂に入ろうと強引に迫って、ああ、あれだ、もう手のつけられないやつだ!
それでも結局はなにごともなく一夜をしのいだのですけど、ああ、これが次なるトラブルの火種に? 3人で建物から出たところ、ばったり出会った知りあいに、凍りつく時間!
これからどうなるのでしょう。なにをいっても、無理な言い訳としか思われないシチュエーションでありますよ。
『もどかしコンプレックス』
enonさんと突如会うことになったmochi。思いもしない綺麗な女性、同じ界隈の者とは思えず緊張するmochiだけど、mochiが言及したenonのアイコンのキャラクター。ニャーヤちゃんをmochiが知ってるとわかって、突如火のつくenonのオタク魂! 早口の長文マシンガントークが、ああ、enonさんも仲間だと心底思わせてくれた瞬間でした。
しーさんへのプレゼントに、しーさんが好きそうなハムスターの玩具をガチャで引くときめたmochiです。これと決めたハムを引くために、次から次からコインを投入するその姿。ああ、ランダム商品はこれが怖いですよね。コンプ欲のある人は、それこそ出るまでやめられない。見事に沼ったmochi、ああ、enonの応援があったからこそがんばれたのかい!?
こうして決まったしーさんへのプレゼント。しかしその後のボイスチャットで、enonとmochiが池袋で会っていたことを知られてしまった。enonが咄嗟にごまかすも、しーさんはなにか感づいた模様!? ああ、これはもしや一悶着あったりするのかな。どうかなにごともなく事が落ちつきますように。
- 『まんがタイムオリジナル』第44巻第12号(2025年12月号)
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2025年10月31日金曜日
『まんがホーム』2025年12月号
『まんがホーム』2025年12月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。酉の市の情景を、孔明、月英夫妻をメインに、『独りじゃない一人暮らし』、『サレ妻お江戸リコカツ録』からも、魚矢さん、早苗が加わって、それぞれに大きな熊手を持ってにぎやか、ハレやか、縁起のいい表紙となっておりますよ。財や福をかき集めるという縁起物。それぞれの作品にまつわるいろいろもろもろがあしらわれた、見た目にも華やかな熊手が元気にさせてくれる表紙です。
『孔明のヨメ。』
結婚の挨拶で、呉にやってきた劉備たち。ふたりの関係を確かなものとし、さらには国同士の結びつきも明確にする。そうした政治的な意味もある婚礼挨拶でありますが、やはりここにも裏に思惑なんかが隠されているというのですから剣呑でありますよ。
周瑜が目論む劉備軟禁策。劉備をここに足止めし、劉備の兵でもって益州を獲る。しかし同盟破談のリスクもある強引な計画。これを推し進めようという背景には周瑜の健康問題があるのですが、それだけにあまりに余裕がないと周囲からも思われて、とりわけ士元がそうでした。
この策についてどう思う。周瑜に聞かれて、あまり効果はないと思う、率直に答える士元です。余裕のなさにも言及し、その上で子敬にも状況を伝えるというのですが、ここで子敬が板挟みになっちゃうっていうのね!
ほんと、思惑はあちらにもこちらにもあって、それがあっちでこっちでぶつかって軋みの声をあげる。ひとことに同盟、結婚なんていっても、政治がからむとなんだかんだ大変なんですね。
『はなまるゲーセン飯!!』
今回、花崎父娘はあがいんを離れ、ドライブインおおもりやに機械のメンテにきています。
ということは、ここにもゲーム機があるってわけだな? そう思ったら、まさしくその予想のとおりではあったのですが、修理しなければならない機械というのはまさかの自動販売機。ちょっとレトロな、うどんの自販機だというのです。
うどんの自販機。ほかにもハンバーガーとかいろいろ。最近、こういう食品のレトロ自販機をずらりと並べたドライブインとか人気だそうですね。ただ、機械が古く部品ももうないため、壊れたりしたらなおせるかどうかわからない。ついせんだっても、壊されてしまったボタンを3Dプリンターかなにかで作って交換修理、みたいな話を見たところですよ。
深夜も開いているドライブイン。仕事がうまくいかず落ち込む日々。たまたま訪れたドライブインおおもりやで出会った自販機のうどんに、身も心も癒された人がいた。その人にとっては、今もそのうどんの自販機は特別で、だからこそ停止中の張り紙、故障のしらせには心痛める思いです。
それだけに、花崎父の尽力で入手かなった自販機の部品! うどん自販機も復活して、そしてゲーセン飯、自販機のうどんにも出会うことができて、ああこうした古きよきものを愛し、大切にする思いよ。これからもずっとずっと元気に動き、たくさんの人においしさと温かさを提供し続けてほしいという気持ちもわこうものでした。
『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』
今日ははじめ先生の休日の様子が描かれます。愛猫めておと過ごす、ゆったりとした朝の時間。これは休日だから? いつも朝はこんな感じ? わからないのですが、一緒に寝起きし、食事も終えて、それからなにをするかというと、ペットホテルでお預かりしているワンちゃんのお世話。
休みといえど、まるまる仕事がないというわけではないのですね。お仕事とはいえ、大変です。
柴犬のゴマちゃんを散歩に連れていって、そしておしっこの出ないゴマのためにペットシーツを開けるのですが、これ、きっとクマちゃんにしかられるなという先生と、そしてめておの予想が見事に当たるというのがね、ほんと面白い。わかってながらも、高いペットシーツしかなければ躊躇なく使う。宿泊客のためならと決断する、あるいはあんまり考えてない? そんな先生の行動に、ここに宿泊するワンちゃんはしあわせかもなと思ったりしましたよ。
そしてめておの役割も。ゴマちゃんと話してくれて、それでゴマちゃんも緊張がとけたみたい。すごく頼りになる相棒。めておもこの病院に欠かせない仲間なんですね。
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2025年10月30日木曜日
『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号
『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号、一昨日の続きです。
『ばっどがーる』
バレてはいけない秘密を抱えた優と水花。亜鳥を題材としたちょっとアレな同人誌でのサークル参加。これを亜鳥本人に、そして亜鳥ガチ勢ADCのメンバーに知られるわけにはいかないと、サークルスペースは水花に任せ、ひとり優が情報攪乱のために動く!
といいたいのだけど、どうにもうまくはいかないようで、残念! 亜鳥に補足されてしまいました。なんとまあ、この日に向けた水花の活動を見て、なにかしてると感づいていた。さすがお姉ちゃん! 妹のこと、よく見ています。でもって、ADCも持ち込んだ亜鳥本をさっそく売り切り、フリーの身。バレてはいけない相手が、こうも自由に動けるようになってしまっているんじゃ、優さん、あなたひとりじゃさばききれませんことよ!?
途中、清の助力でピンチを切り抜けたり、それでいらぬ負債を抱えてしまったりと、わりと踏んだり蹴ったりな優でありますが、それでも一番バレたくない秘密は守れている。ADCも監視下に置いて、このままうまく逃げおおせるか!?
となったところで、ふたたび水花がダウン! からの涼に泣きつき、売り子を代わってもらうことに!
で、まさかね、これが涼の運のつき。作ってもいない亜鳥同人誌を亜鳥に現認された上、これを涼が作ったと誤解されてしまう! ああ、なんという不運。でも、このポジションこそが涼の涼らしい立ち位置とも思えるんですね。ええ、不憫なお嬢さんです。
『ずんだもんTV』
つるぎから吊るし上げを食らっているずんだもん。そのピンチにちゃんこが駆けつけてくれた!? というか、ただ単純に東北家に遊びにきただけなんだけど、まさかのつるぎによるずんだもん誘拐疑惑が!? いったいなぜ!? ずんだもんの真実を知れば、きっとつるぎはずんだもんのことを許さないだろうと、総帥ちゃんこも理解しているということなのでしょうか!?
いろいろ誤解があったんですね。つるぎはずんだもんのことを、ちゃんこを騙す極悪人と思ってる。ちゃんこにとって、ずんだもんはお友達でしょう? でも、つるぎはそうした関係を認識していない。さらには、ちゃんこが立ち上げた秘密結社大都会は、異能力者の理想郷を建設し、一般人を統治するとかいっている。となれば、きりたんに明日はないのか!?
まるでロミオとジュリエット! ちゃんこはあんなにもきりたんお姉さんのこと大切に思ってるのに、組織の掟がそれを許さないだなんて!
でも、こうした悲しい対立、不和を、ずんだもんの機転が救う。あまりにも素直で、あまりにも素朴なずんだもんの疑問が、頑なにすぎた組織の決まりを柔軟に変化させ、異能力者も一般人も、ともにあってしあわせだったらそれでいいのだ。すべてを丸くおさめたのですね。
これでめでたしめでたし。と思ったところで、冒頭のつるぎに誘拐疑惑がかけられた理由が明かされます。そうか、つるぎさん、きりたんがストライクゾーンですか。きりたんかわいいですもんね。でもって、かわいい子がいると、いろいろ残念なことになるつるぎ。あんな表情を見せるだなんて! というか、ちゃんこもそうした感情、つるぎから向けられていること認識してるのか!
ほんと、残念なつるぎお姉さん。一線だけは踏み越えないよう気をつけてくださいね。
『このままモブじゃ終われない!』
そよかぜの担当編集者が変わります。甘井さんというその人は、コモナも怖れる最恐編集という噂。
はたしてどういう人なのか。コモナが語る人物像は、最恐とはおよそそぐわない印象。その優しそうなお姉さんが、なぜに最恐の称号を欲しいままにしているのか? ハラハラしながら迎えた甘井さん。なるほど、漫画家との相性があるのだな。というか、たいていの漫画家には危ない相手。漫画大好き、漫画家大好き。その包容力でもって漫画家を甘やかしまくって、アンケが悪くても大丈夫、ネームだって素通しだあ!
この状況をヤバいと認識しているのはコモナだけ? そよかぜはむしろ甘やかされるままに甘えまくって、どんどん緩んで、どんどんさぼって、ついには原稿を落としちゃった! というか、甘井さんが担当している漫画家が軒並み休載しとる。ああ、漫画家は甘やかすととことんまで堕落してしまうというのですか!?
これ、編集長が甘井のこと叱ってますけどね、そもそも甘やかされたら堕落するタイプの作家に甘井をあてがった編集部の責任もあるのでは? 自分を律しすぎるような作家にあてたらよかったのに。
ともあれ、愛のありかたを甘井に説いた編集長。おかげで甘井は開眼してしまって、うわあ、こわい! ちょっとしたホラーみたいになってるじゃん! これまでのツケをすべて清算するかの勢いで、厳しく過酷に作家を管理する! おかげでそよかぜも原稿落とさずにすんだんですけど、に、人相が変わってしまってますよね……。
ええ、なるほど最恐。コモナの評価もなるほど納得でありました。
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2025年10月29日水曜日
『まんがタイムオリジナル』2025年12月号
『まんがタイムオリジナル』2025年12月号、一昨日の続きです。
『となりのフィギュア原型師』
今回は分割のお話。こるり、いやさ代表が納品した原型。抜けない、組めないとして差し戻されてきた。倉田から半藤に分割の依頼がはいって、ここからせっちゃんが加わることで、即席の分割教室がはじまるのでありました。
原型の分割は、複製しやすさと塗装しやすさの両立。前提として、複製したパーツが型から抜けないことにはお話にならないわけで、この上で分割することで得られるメリットを試行錯誤していこうというようなお話です。分割することで、マスキングなしで塗装できるようにする。別パーツ化することで立体感を強調できたり、また別パーツにすることでアクセントを持たせたり云々。ただ簡単に分割といっても、求めるもの、効果、効率、作業者によってまったく違った結果になっていくというような話だったのですね。
途中、ためしに私をパーツ分けするならといったせっちゃん。あのポーズ、めちゃくちゃかわいかったよね! からの半藤のこだわりポイント。ちょっと照れぎみにインナー着てるんですけどのせっちゃんがまたかわいい! 今回はせっちゃん大推しの回だったかもしれません。
そしてまた途中に出てきた、分割しすぎの例。でも、こういうの見たことあるぞ……。って、フィギュアライズ・ラボだ! ええ、買うだけ買って組んでないプラモデルのフィギュア。プラの整形色だけで色分けしようとするとこうなっちゃう。ええ、これがフィギュアの分割ならやり過ぎになっちゃうってわけですね。
『うちこもり妻はコスプレ配信者』
表紙のカットで学生服着ていたふたり。なるほど、本編への布石であったのですか!
いったいなにをしてるのかというと、コスプレを夫に見てもらって、いろいろ評価してほしいいぶき。かわいいだけじゃ満足できないんだ! と思ったら、また違った目的のコスプレなんかも登場して、このいぶきさんは、タイムオリジナルに登場する恋人、夫婦のなかでも、異質な積極性見せますね。でもそれがかわいい、チャーミングなのもまた事実であります。
さて、いぶきに恥ずかしい格好はないのか。コスプレ同志である亜子との会話に出てきた疑問なのですが、実際そういうのないらしい。レイヤーとしては強みといわれたのだけど、そのいぶきにまさかのちょっと恥ずかしい格好が!?
というのが、表紙に出てきた学生服。高校時代の制服、セーラー服で夫、駿をお出迎え。そのときの照れてるいぶきや、ちょっとした意外性! でもってこれが駿に見事に刺さるんですね。
残念ながら、駿はもう制服は着られませんでした。きっと、筋トレでサイズアップしとるんだな。でもって、制服、指輪、変だね、の威力よ。ああ、この幼なじみ夫婦。相当な結びつき、愛情のほどを見せつけてくれますよ。
『クールな氷上さんは迫りたい』
たこ焼きパーティーをやる。上の妹、くるみの気紛れで、会場が兄、栗園課長の部屋に急遽変更。でも兄は妹のそうした性格を、よくよく理解しているんですね。きっと準備もしてないだろうと、道具、食材もろもろ、全部用意ずみ。ああ、こういうところ、兄妹の仲のよさ、うかがえますよね。
上の妹、くるみが来たなら、当然下のまろんも? と思ったら、こちらはなんと欠席。代わりにきたのが氷上さん。って、くるみは氷上を呼ぶのが目的だったよね? かくして氷上は、休日の課長の姿、たこのTシャツきた栗園を見ることがかなったのでした。
いつもなら、少女漫画好きを隠す課長ですけれど、氷上にはもう知られてるから気にすることはない。自然体で氷上を迎え入れ、と思ったけど、ふたりきりとなったらやっぱり緊張するのか。でもって、ぐいぐい距離を詰めてくる氷上さんです。わーお、積極的ー! でもしかし、この目力強い美人がこれでもかと近づいてくるの、圧が強いだろうなあ!
しかもただ物理的に距離詰めてくるだけでなく、課長の家庭の味が知りたい、ひいてはもっと課長のことを知りたいといわんばかりの言動に、さらには氷上のことよく知らないという課長に、興味ありますか? 私のこと。
いやもう、ぐーっときますよね! いやもう、なんて素敵なの! と思ったら、くるみが茶々いれちゃった! ほんと、ここでくるみが介入しなかったらどんなことになっていたのやら。あるいはなんらの進展などあったりしちゃったのでしょうかね!?
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2025年10月28日火曜日
『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号
『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号、発売されました。表紙は『保健室の鍵閉めてっ』。撫子と郁、ふたりが背中あわせの鏡あわせで登場。ぴんと伸ばして頬にあてた人差し指がかわいらしい表紙であります。しかしこのなんの罪もない、としか思えないようなふたりがですよ、本編ではあんなことしたり、大変な状況発生させてたりするというのですから、きららキャラットの世界はおそろしいですね! でも、この表紙を見るかぎり、とても清楚で落ち着いたよい雰囲気。素敵な世界であります。
今月は新規ゲストが3本です。
『だめ妖精のせいで!』
魔法少女の活躍で、悪の倒された平和な世界。しかし突然平穏な日々は破られてしまった!? 飼い犬もふきちの散歩中、ゆめはゴミ捨て場で眠っているお姉さんを助けてしまった。警察も救急車も呼ばないでほしい。お姉さんのお願いを聞き、自宅へお姉さんを連れ帰ったゆめ。そうしたら、なんと、お姉さんは妖精なのだという。飼い犬もふきちからゆめのことをいろいろ聞き出して、ゆめからいろいろ助けを得る妖精のお姉さん。興奮するとつい出てしまうという語尾、みあ、というのは妖精の名前。ということで、ゆめはこのお姉さんのことをミアと呼ぶことに決めまして、しかしこの出会いは、ゆめにとって大きな転機となったりするんでしょうか!?
魔法少女の資質はまるでないゆめ。だが魔法少女への憧れは人一倍大きかった! 妖精との暮らしを夢見ていた。しばらく泊めることを代償に、魔法少女あるあるシチュを叶えんとするゆめのハイテンションは、見ていて大変かわいらしい。いわゆるテンションあがったオタクの行動なんですけど、いやあ、こういうの、見ていてとてもいいですね。心洗われるようでありました。
いく先のないミアです。独り立ちをゆめから勧められるも、なんだかんだでこの家に居座りそう。魔法少女ならぬ魔法少女オタとの同居は、はたしてうまくいくのでしょうか。なんだかゆめは、ミアにいいようにされてしまいそうですね。
『魔界家の世めぐりさーち』
父、魔王からの命を受け、人間界にやってきた魔王の三人娘。はたしてその任務とは、発展いちじるしい人間界の調査でありました。
しかし姉妹はどうにもぐうたらで、気候もいい、住みやすい、食べ物の入手もスムーズ、戦いも必要としない平穏そのものの人間界を気にいってしまった。魔界では武闘派で知られた次女も、戦いから離れてすっかり丸くなってしまったというのです。
この堕落した、いやさ平和に毒された娘三人が父の命令を果たそうというお話。しかし、その目的が酷い。魔王への忠誠とか、仕事への情熱とか、そういうのまったくなし。すべては、魔界に連れ戻されないがため。過ごしやすい人間界での生活を手放したくない。ということで、それっぽい調査結果を魔界に送り、楽しい人間界ライフを今後も続けようとするのですね。
初回の調査はケーキでした。からかわれた次女がへそを曲げるも、ケーキの甘味に陥落。はたしてケーキが人間たちの団結をうながしているのかは不明でありますが、少なくともこの子たちには衝撃の魅惑だったこと間違いなく、こんなものがある人間界とはいかにすばらしいのか! というか、魔界に帰らない気がさらに膨らんじゃうじゃないですか!
ということで、魔王にもたらされたケーキの情報。まるで役に立ちそうにないのですが、まずは一仕事。とりあえずはすぐさま実家に連れ戻される危機を回避できたみたいですね。
『桜子先輩は成長したい』
二宮桜子には悩みがあった。それは背が小さいこと。背もあれもこれも大きな後輩ルナから、小さい、かわいいと愛されはするものの、それは桜子にとっては不本意。もっと大きくなりたいと。背丈も、その他も、大きくなりたいと、ずっと願い続けているんですね。
そんな身長その他がコンプレックスな桜子は、相談部なる部活に所属して、持ち込まれる生徒たちの悩みを解決しているというのです。今日やってきた生徒も、落とし物を探してほしいと相談事持ち込んで、こういう場合はルナの出番。鼻が効くから、匂いを頼りにすぐさま見つけてくるといって、桜子はただ部室で待つばかり。
このときの依頼者とのおしゃべりで、なぜこの部に桜子が入ったか判明するのですね。徳を積んで、神様に背を伸ばしてもらうんだ。あまりに素直で素朴な願いに、むしろ驚く相談者なのですが、はたしてこの願いはいつかかなうものなのでしょうか。
そしてラストでもルナに身長のこといろいろいじられて、いや、ルナはそういう気ではないのかな? わからんけど、わざとやってるのかもしれないけど、でも桜子が愛されてることだけは間違いないと思うのですね。
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2025年10月27日月曜日
『まんがタイムオリジナル』2025年12月号
『まんがタイムオリジナル』2025年12月号、発売されました。表紙は『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』。ステラにりる、ピリカが冬の装いで紅葉の絨毯の上、楽しそうにお散歩しているのです。今月のテーマは秋冬の情景なのでしょうか。『クールな氷上さんは迫りたい』も秋っぽい服に着替えていらっしゃいます。と思ったら、『うちこもり妻はコスプレ配信者』は学生服姿で夫がなんか脱がされておりますよ!? 新連載『ふたりの距離の10年後』のカットもございます。
今月は新連載が1本です。
『ふたりの距離の10年後』
印刷会社で営業に配属された月岡雷。訪れた化粧品会社はこれでもかとキラキラした人たちばかりで、別世界感がものすごい! と思ったら、出迎えてくれた女性があずまのことを知っていた。誰!? と思ったら、中学の頃の友人、咲花風子。10年ぶりに出会った風子はすっかりきれいになっていて、昔は男の子みたいだったのに! すっかり戸惑うあずまなのでした。
旧交を温めんと一緒に食事にいくことになったあずまと風子。仕事を終えた風子は、さっきまでとはまるで違って、むしろ昔の風子を思わせるさっぱりとした出で立ち。向かったお店もラーメン屋。そこでのひとときは昔を思い出させるもので、気の置けない仲間だった、そんな様子にあずま、なんだか安心したみたいですね。
でも風子にとって、あずまは特別な人だったのか。好きとかどうかはまだわからない。でも、自分が好きなもの、でも似合わないからと手放そうとしたそれを、別に気にすることないって、好きなのにしたらいいって、背を押してくれたあの日の思い出。あずまにとってはあまりに普通になんら気にせず放った言葉だったから、さっぱり思い出せないという!
住んでいるアパートも同じ、隣の部屋同士。また風子の意味深な行動に、その真意がわからなくなるあずま。ふたりの関係やいかなる展開を見せるのか。あずまはどうもリードされる側になりそうな雰囲気ですね。
『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』
ぎょわー、にあ氏、めちゃくちゃかわいい! 眼鏡装備してステラの先生やっている。それもこれも、ステラがこの世界のことを知りたいからっていうのですが、だってステラがいろいろわかってないと、ジュローに教えるどういういう以前になっちゃう。なのでにあ氏が協力してくれて、いろいろ教えてくれているというんですね。
この一連のお話で、にあやベリコの魔術の片鱗が明かされる。にあは詠唱なしで魔法を使ってるわけじゃない。スプリットタンで詠唱速度をあげている。ベリコは体に刻まれた紋章で、常時強化魔法を発動している。
で、そうやって刻みこめる魔法に予約開始日通知とか各店舗特典感知とかあったりするの!? さすがにベリコも止められたそうだけど、あるってことは、それを常時発動させて、特典コンプするやつがいるってことなの!? 便利かもしれんけど、体の負担考えたら命削りすぎじゃない!?
と、女子たちはこうして楽しい時間を過ごしているのですが、では我らがジュローはというと、冒険先でコーチングしてる冒険者たちと一緒に敵から逃走中! 危機一髪といった状況で、こっちに逃げろと呼ぶ声あり! ああ、ジュロー一行は無事逃げおおせるのか。本当、結構な危機状況なのです。
『どうにも不器用な夫婦でして。』
一緒に温泉旅館にいきましたヨシアキにマコト。部屋に併設の露天風呂にふたりしてはいるのはいいとして、ヨシアキさん、えらいこと純情なのね! 眼鏡がないと見えないから安心してくださいとかいってますけど、それはそれで危険! マコトさんは見られること、そんな気にしてませんよ! 夫婦なんですから、それくらいもう慣れてくださいよ!
マコトがリードしている、そんな夫婦であるのですね。
マコトがこうして風呂に、さらには温泉旅行に誘った理由。それはわりと切実なもので、一緒にお話する時間をとりたかった。他のなにに興味を割かれるでなく、時間に追われるのでもなく、ゆったりとただお話したかった。ずっと寂しさ感じていたのですね。だからこそ、こうしておしゃべりする機会をと思い、誕生日を盾に連れてきちゃった。
わがままを詫びるマコトだけど、そんなの気にすることないですよ! そしてマコトの気持ちを聞かされて、前向きに対応していこうというヨシアキ。ちょっと方向性は違う気もするんだけど、誠実な人であることは間違いないんですよね。
そしてその後は夫婦の時間!? と思わせて、のぼせちゃったヨシアキの介抱タイムになっちゃって、マコトさん、せっかくの勝負下着が無駄に!? と思いたいけど、よかったですね、寝相のおかげで、ちゃんとヨシアキに着弾しましたよ。あんまり色気はないけれど、その自然体、無理しない感じこそがマコトの魅力だと思います。ヨシアキ、果報者です。
- 『まんがタイムオリジナル』第44巻第12号(2025年12月号)
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2025年10月26日日曜日
2025年10月25日土曜日
『まんがタイムきららフォワード』2025年12月号
『まんがタイムきららフォワード』2025年12月号、昨日の続きです。
『花唄メモワール』
桐喜と梅、ふたりともに協力しあって、ついにできましたメインの料理、ハンバーグ! 板長の試食も無事に通って、そうしたらなんとカッテージチーズを使ったつけあわせなんて用意してくださってた!
この皆が力を貸してくれるというのが、どれほどに喜ばしいことか。桐喜のことを皆が思っている。仕事を、そして人柄を。桐喜の料理を口にした家族もまた、自慢の娘と、その成長のほどを喜び、寿いでくれている。なんと喜ばしい情景なのでありましょう。
この一連のできごとが、桐喜の心を溶かしたのですね。かたくなに避けてきた実家との接触、結婚式への出席を、妹多喜子として参加すると決めた。顔の傷も隠せればよかったが。そういう桐喜を前にして、ああ、梅の令和一時帰還はこのときのためでもあったのか! 梅が大正に持ち込んだ未来の化粧品の数々。それが多喜子の傷を隠してみせた。
そしてひとつのけじめと、和奏の前に立った多喜子のその姿。ああ和奏にとってはどれほどの救いになっただろう。また多喜子にとっても、これがひとつの節目。向きあうことができずにいた和奏、置き去りにしてしまったと悔いる和奏に、多喜子としてこうしてふたたびまみえることができた。
どれほどに感動的なことでありましょうか。梅は、ここにいくにんもの心を救ったのでありますね。
『しゅがー・みーつ・がーる!』
冬は甘那にとってつらい季節! というのも、学校指定のコートがどエライかわいいときたもんだ。自分には似合わないと、また勝手に決めつけて、去年に引き続き今年もコートなし!? いわゆるひとつのやせ我慢ってやつですか!? ほんと、あなた、かわいらしいんですから、諦めて受け入れて、かわいい格好もなさるといいんですよ! 上から下から、前から右から左から、どこをどうとったってかわいいんですから、なにを遠慮したものか。
でも思い切れないのもまた甘那さんです。ということで、甘那の甘コートデビューは、いつぞやのごとく美都の前となるのですね。
今回は修学旅行の班決めの話題もありました。クラスをまたいでもオッケーとのお達しに、色めく生徒たちです。ぜひ望月さんとと、美都と同じ班になりたい人がこれでもかとにぎやかに、けれどまずは甘那が別クラスの渚とリコと合流します。
今回の美都との食事会は、簡単にコンビニで肉まん、あんまんとあいなりました。その待ちあわせに、甘コートで現れた甘那。いやもうめっちゃくちゃかわいいってばよ! そして、勇気を出した甘那にならい、美都も一歩踏み出します。
修学旅行、甘那さんの班に入れていただけませんか!?
驚くのは渚、リコですよね。高嶺の花、望月美都さんが同じ班にいる! で、ここからどうなるの? 美都の食事の楽しみを、甘那ともども共有する仲間になる? だとしてもおもしろいなあ!
ということで、長崎修学旅行編。美都は念願の角煮まんを食べることができるのでしょうか!
『え?結婚って3次元でもできるんですか?』
ヒカリよ、もうゴールでいいじゃないか! いつぞやの、一緒にライブにいった彼。うっかり返し忘れたペンライト、返すために再会することとなりました。
って、普通に返したらいいやんけ。ついでに一緒に食事でも、でいいやんけ。だけどそういう機転が利かないのがオタク? いや、そんなんヒカリくらいやって! ともあれ、推しジャンルとのファミレスコラボをうまく利用することができまして、累計金額でグッズがもらえる。友人と一緒にいくと、会計でギスりかねない!
ということで、会計は自分が持ちます、バンバンいってください! お礼と一緒に助っ人ゲットだぜ! ふたりで大量のメニューをがんがん食べて飲むことになるんですね。
しかしこの彼、すごく頼りになるじゃないですか。ヒカリがギブアップするところ、さらに二杯いってくれる! そこで、ヒカリさん、しゅきーとかいっちゃってるじゃないですか! もう好きでいいよね? 好きを自覚したよね? 自覚しろ! もうここでゴールでいいんですよ。
しかも特典が大当たり、推しキャラのファイブカード! ちょっと微妙な結果だけど、この食事会は大成功なのではありませんか? しかもこの彼、半金出してくれて、ほんといい人! いやもう、さわやか、気取らない、いい人、気もあう、もうこれで決まりでしょう!
でも、ここまで売れ残ってるだけの理由があったりする? そのへんの深掘りも今後あったりするんでしょうか。でも、今んとこ、この人を蹴る理由、ありませんよね!?
- 『まんがタイムきららフォワード』第19巻第12号(2025年12月号)
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2025年10月24日金曜日
『まんがタイムきららフォワード』2025年12月号
『まんがタイムきららフォワード』2025年12月号、昨日の続きです。
『明るいミライ』
将来を嘱望された体操選手だったものの、怪我で引退した九頭竜里美。次に未来部に必要な人材はフィジカルエリートだ! ミライの強い要望で、里美、いやさクズちゃんを未来部に引き入れようということになりました。
さっそく九頭竜里美に声をかけるミライ。望めどしかし怪我のこともあり、これまでどの部活も手を出しかねていた九頭竜が、どこぞのぽっと出に引き抜かれそうになっている! ここに均衡が崩れ、運動部がどっと雪崩れ込んできた。こともあろうに九頭竜争奪戦が勃発。なんとまあ、リングの上で戦って、勝ったところが交渉権を得るというのですか! というか、里美の意向は関係ないのん? それこそ文化部志望とかだったらどないしますのん。
ともあれ、フィジカルに劣る未来部は未来ガジェットを使っていいというハンデを得た。ドローン映像をVRゴーグルに投影。拡張された視野でもって優位を得ようというのですが、これが通用したのも下位選手まで。決勝戦にては、まるで歯が立たないときたもんだ。さあ、この窮地にて、ミライ、どう出る? どう動く!?
今回は、自分の意向、なにをやりたいか、どうしたいか、それがテーマであったのですね。ミライの意向はがんばりたくない、ダラダラしたい。たとえ才能があって期待されていたとしても、自分はダラダラするんだと、そうした気持ちを里美に話していた。で、その気持ちがですよ、決勝戦のリングで炸裂! 観衆からのミライへの声援を受けて、なおダラダラをまっとうすべく、前へ! 前へ! ダウンを装って転倒だ!
って、これが里美にバレてるんじゃん! あの笑みを浮かべた里美。あの瞬間に、ミライひいては未来部に信頼を傾けたのかもしれませんね。そしてリングに躍り出て、そのまま相手を倒し、自分の行く先を自ら決定する里美、いやさクズなのでした。
ほんと、あんだけ才能あるとかいわれてたクズが、未来部においてはダラダラ。おお、これはいい。ダラダラボクっ娘、すごくいい。これがクズの選んだ、自分自身の生きる道! ええ、今回はクズの魅力、チャームがこれでもかと花開いたエピソード。すばらしいものがありました。
『球詠』
あぶないところを、主将の好プレイに救われた新越谷。タイブレークにて3点を返し、さらに得点を重ねた5点差での8回裏。1点を返されるもアウトをひとつ、またひとつと重ねて、悪夢のようにうまくことの運ばなかったこの試合にて、勝ちを収めることができたのでした。
このあわや負けるという経験が、新越谷の皆に大きな気持ちの変化を与えたのですね。大会への没入感。萎縮からも解き放たれ、深まる仲間への信頼、そして自信。この試合で得られたことごとが、次の試合、さらにはその先に待つ数々の戦いにおいて大きな意味を持つことになるというのですね。
しかし、この漫画は負けチームにも情が移ってしまうものだから、この後がたまりません。涙に暮れる姫宮の子たち。姫宮の子が岡田に聞くんです、あのとき、あの子が、ベンチを見ず走っていれば勝てただろうか。それに答える岡田の言葉の力強さ。あのときの岡田のプレイは、決して偶然ではなく、状況を正しく判断し、起こりうる可能性に賭けたからこそ成立したものだった。たとえ、あの油断がなくともアウトをとれたという岡田の言葉に、姫宮の皆は悔いを流し、きっと救われるのでしょうね。
次の試合、5回戦の相手が判明しました。データ野球で知られる有名校、椿峰。理詰めの野球とコンビネーション。こうした傾向はむしろ芳乃に近いんじゃ? ということで、芳乃に策あり? 特殊プレーの練習や強打に定評ある打者にバントの練習、相手の予想の裏を突こうとしているの? いよいよ来たる試合に向けて余念がないのであります。
『魔法使いロゼの佐渡ライフ』
今回はいうならば2部構成? 前半に穂夏の歓迎会。紗菜、ロゼ、麻衣が歓待します。おいしいお料理、温かな歓迎と、穂夏ならずとも嬉しさのこみあげる、そんな様子に気持ちも緩む。そして穂夏の就職問題、博物館の求人はどうなったのかと聞いてみたらば、すまんちょうど締め切ったわい。
残念、就職ならず!
もうしばらく、穂夏の無職状態は続くというのですか!?
そして後半は、皆で図書館にいきますよ。読書家ロゼが家の本をすべて読みつくしてしまった。さらに本を求めるロゼのために、図書館にいきまして、そうしたら本が、本がこんなにもたくさん! って、まあ、図書館ですから当たり前なんですけど、ロゼさん、感動なさってるじゃありませんか。よかった! ここにロゼの望む理想世界があったんだ!
知識を、情報を求めるこの子。あやふやな情報の跋扈するインターネットより、より確かで根拠を辿っていきやすい書籍に重きを置くなんて、見上げたお嬢さんですよ、ロゼさんは! さっそく不思議に思っていた柿の渋抜きの理屈を知ったりなんかしましてね、そうしたらそれを魔法に応用できそうと、ああ、本当に熱心な子なんです。
そんなロゼが感じた魔力。魔力のもとであった本はすでになく、しかしこの魔力には覚えがある。と、思い出しそうなロゼの集中を破った大きな声。ああ、図書館ではお静かに! この重要そうなファクターは、ひとまずここで散らされてしまうのでありました。
そして最後に、穂夏に朗報。金井さんのおばさんのお店、居酒屋たこぼうしにバイトの募集が出ましたよ! このたまたまの出会いが穂夏のピンチを救って、よかった! といいたいけれど、飲食、接客に穂夏は自信なし! さあ、ここからが穂夏の正念場? 佐渡に根をおろすべく、穂夏の奮闘がはじまります。
- 『まんがタイムきららフォワード』第19巻第12号(2025年12月号)
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2025年10月23日木曜日
『まんがタイムきららフォワード』2025年12月号
『まんがタイムきららフォワード』2025年12月号、発売されました。表紙は『明るいミライ』。なんだか無理して!? 笑顔を作っているミライが、こちらに向けてピースサイン。制服姿、ビルにタワーが並び立つ未来の都市を背景に、AIちゃんと一緒に記念撮影といった風でありますよ。空にはドローン、広告飛行船。地上以外も人々の生活空間になっている、そんな先進都市がこの子たちの暮らす場所であるのですね。しかしミライはなぜこんなにもがんばって笑顔を? そうしたところも、またこの子のぽさとも思えるんですね。
今月は新規ゲストが4本です。
『スポットライトが落ちるまで』
かわいい絵柄で、また一癖ある漫画が出てきましたね! 演劇が大好きなふたりの女の子、美百合と真智の思いの交錯する小編であります。幼なじみのふたりは、子供のころからの約束、演劇に魅せられ、一緒に舞台役者になろうというそれを大切にしている。約束ゆえか、いやそれよりも演劇にいまだ魅せられているからか、演劇部にてがんばるふたりの姿。しかし残酷にも、爛漫に笑顔をたやさぬ美百合はまたも主役に選ばれて、対し真智はというとぱっとしない役にとどまる。
この状況においても、ふたりはいつも仲よく、ライバルとして競いあって、そしていつかは真智も美百合に並び立つ日がくるのでしょうか。
みたいな話かと思っていました。でも違いました。
あまりに報われぬ日の続くからか、演劇に対する熱を失っていく真智の姿。めんどくさいと思ってしまった自分にショックを受ける真智。さらにいえば美百合に向ける感情も、いつしか歪んだものになっていて、敵視? 嫉妬? あるいは諦め? 舞台役者への夢をあっけらかんと冗談のようにいってのけた美百合に対し、言葉にならない思いを抱いた真智の屈折。演劇が飽きたというのは本当? 舞台役者の夢、今でもしっかりと胸のうちにある?
美百合に憧れを抱いては、その憧れたなにかを簡単に手放してしまう美百合に傷ついてきた真智の、今こうして美百合がすでに舞台役者という夢を手放してしまっていたと知らされて抱いた思いやいかなるものか。真っ暗になったという友人に向ける感情や。
屈折し交錯する思いの、いわば真智の一人芝居。いかなる感情をや読者から引き出さんというのでしょう。
『パーティ!勇者パーティ!』
異世界に転生した千年坂りも。勇者として闇のドラゴンを討伐してくれと、その世界の神からお願いされるのですが、特にこれといった得意もないのにどうしたものか。
用意してくれたという、いい感じの勇者パーティも、さしてなにかできるわけでもないカニや、パンをおいしそうに食べる人。回復魔法が使えるというも、戦力にはならなさそうなケンタウロスに、そもそも意思やなにかがあるとも思えない岩。素直にがっかりパーティといっていいですか?
近づいてきた最弱の魔物、スライムにもまるでかないそうにない。散り散りになって逃げ出してしまうのだけど、このスライムも勇者パーティの一員だったんか!
なんともいえない脱力感。この作者の持ち味よく出ていたと思います。
続く、散り散りからの合流編も、とりわけなにかあるわけでもない脱力感がおかしくて、とりわけ岩。なんといっても岩。なんで神様は、この岩をパーティに加えようと思ったのだろう。謎また謎のパーティメンバーでありました。
『食べ過ぎです、お嬢様!』
がんばった自分へのご褒美にパフェを食べることを楽しみにしているお嬢様、美知子。体育で走った、掃除当番がんばった、朝三度寝しなかった。ちょっとしたことを口実に、昨日も今日もパフェを食べる毎日なのですね。
お嬢様がこうなったのも、すべて私のせい。父に認められず悲しい思いをしていた幼少期の美知子に、がんばるために小さな目印を作ればいいんですよと、ご褒美のパフェを食べさせた。それがために、お嬢様は毎日毎日パフェを食べるようになってしまった! お世話係の吉川、痛恨の悔いだというのです。
パフェを禁じても、あの手この手でパフェを口にするお嬢様。自身の無力を思い知り、お世話係を降りた吉川。これで心置きなくパフェを食べられるようになったお嬢様。けれどひとりで食べるパフェは味気なく……。
パフェは自分のがんばりへのご褒美だったはずなのに、いつしかパフェを食べるための口実探しをしていた。間違ってしまっていたと反省したお嬢様と吉川の、素直な仲直りが心にやわらかに触れてくる。優しいタッチが心地良いと思える小編でありました。お嬢様の素直さもまた愛らしく、罪のないと感じさせる物語もまたよかったです。
『加賀美さんと、夕暮れと。』
学内で怖れられている加賀美さん。どこか威圧感ある風貌に、ささやかれる悪い噂。我らがヒロイン、麦も気をつけなよといわれていて、加賀美のことを遠巻きにしていたひとりであったのですね。
でも、ある日、麦は見てしまった。公園で赤ちゃんを抱いた加賀美のことを。加賀美の子供? この歳で赤ちゃんなんて大変なんじゃ!? いろいろ思う麦であります。赤ちゃんのために夜遅くまで働いている? 悪い噂も、赤ちゃんを守るためだったのでは? 想像ばかりたくましく、誤解に誤解を重ねた麦の、加賀美と触れあって知るその人となりは、これまでの先入観とも、また今さっきまでの想像ともまるで違っていて、ああ、こうして麦ははじめて加賀美という人に向きあうにいたったのですね。
この赤ちゃんも、姉の子、加賀美の子ではありませんでした。闇の組織なんかもありませんでした。すっかり加賀美に笑われて、けれどこうして加賀美がほがらかに笑う人だと知ることができた。勘違いして遠巻きにしていた。そんな自分が今はこんなにも加賀美のことを知りたいと思っている。その気持ちの変化。触れて知って、そして変わる。その気持ちの様子が素朴で愛らしいお話でした。
- 『まんがタイムきららフォワード』第19巻第12号(2025年12月号)
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2025年10月22日水曜日
『まんがタイムきららMAX』2025年12月号
『まんがタイムきららMAX』2025年12月号、昨日の続きです。
『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』
ユーリのもとにやってきた上司、キキョウ。実に厳しそうな女性なれど、実は世話焼き? 初対面のつくしにも親身になってくれる、すごくいい人だったんですね。そんなキキョウに才能を見込まれ、スカウトされそうになったつくしですが、ともあれまずは軌道修正。ユーリに殺し屋を続けるかどうかと聞くのでした。
ボスの望みをかたちにするため、こうして皆の意向を聞いている。そしてユーリのやりたいことはと問うも、つくしとともに暮らしてきたことで、ここまで変化し柔和になったユーリの様子を見れば聞くまでもない。つくしとの平穏な暮らしを続けることを認めてくれたというのですね。
とはいうものの、どこかしら誤解もあったりするのでしょうか。いや、キキョウさんの目に狂いなどあろうはずがありませんよね!? いずれつくしとユーリは結ばれしあわせな家庭を築くんですよね!? でもって、これまでかたくなにユーリが守ってきた秘密が、あっさりと明かされてしまって、さあ大変?
そうか、同性同士でありましたか!? でも、なぜこの事実をユーリは隠していたのか。秘密があらわになって、なぜここまで動揺しているのか。
次々号、堂々完結! この2回でその謎も語られるのでしょうか。ああ、それにしても終わってしまうのは残念です!
『アイドルビーバック!』
旧アイビバのプロデューサー、せんPの過去が明かされます。
公民館で開かれた、新生アイビバのライブ。そこで鳴り響くサウンドは、椿によるリアレンジ。その才能にすっかり打ちひしがれるせんPの脳裏に、これまでの東京での足取りが思い出されるというのです。
仲間と組んだバンドの解散。音楽の夢を捨てきれなくて続けるも芽は出ず、そしてゆきついたアイドル業界。アイビバをプロデュースするも、せんPの弱気に不安を感じ去っていくメンバーたち。と、そこであんじゅが加入。この子の持ち前のアグレッシブさによりグループは見事成立し、滑り出していくわけだけれど、その後もせんPの優柔不断さがグループのチャンスを潰してしまう!?
ああ、こうして自分を責めさいなむせんP。それはどれほどにつらい記憶なんだろう。自分のせいで、自分がいたらないせいで、全部が全部自分の駄目さのせいでと自分を責めて、けどここにせんPにその存在の意味を知らしめるものがいた。
せんPが、椿のアレンジに足りないと思った音。それはせんP自身が奏でるギター。そしてその足りない音は椿もわかっていて、そしてせんPに差し出された一本のアコースティックギター。
ああ、ここに旧アイビバの魂と新生アイビバの魂が呼応し共鳴しはじめる!?
この出会いは新たな化学反応を起こすのか。いやもうまさかの展開に胸踊るばかり。このセッションがせんPをも救うというのなら、どれほどによいだろうかと思うばかりです。
『スポチャン!』
ももを相手に本気を出すというレイ。武器は短刀。レイが最も得意とする得物なのだそうですが、かつてアメリアとハンデとして使っていたのも短刀。いったいどういうことなのか? それは、短刀特有のルールなのですね。
短刀特有のルール。相手の武器を掴むことが許されている! かつてのアメリア戦では封じていた掴みを解禁したレイは、そのアドバンテージで、ももの突きを殺し、内に入り込んでくる!
普通の相手ならここで決着していたんでしょうね。しかし避けに定評のあるもも。レイの短刀をすんででかわし、棒を捨て場外へ。場外反則をひとつとられたももは、次に場外に逃げた時点で負けが確定してしまう。
背水の陣ともいえるこの状況に、ももが取った手は振り技。しかしそれもあっさりと掴まれてしまい、万事休すか!? というそのとき、思いきって前へと転がり出るももの機転。捨てた棒をとり、そこからりんの技、雪平ロケットでレイに突き進んでいく!
この攻防にて決着。あのとき、りんを攻略した受け流しからのクロスカウンター。咄嗟に出したももの技にて、レイがももを降したというのですね。
しかし、ここでいつものレイなら口にしている、よくわからない必殺技名。それが今回は出なかった。それだけ余裕のない戦いだったということなのかもしれませんね。あのレイをここまで追い込んだ。本当、ももは強くなったんですね。
そして時は流れ、大学に進学したももたちのスポチャン対戦。ここでも短刀で無双してるのか、レイ! しかし今年はももがレイの連覇を阻むかもしれない。この大会の行方やいかに!
ええ、さらに成長して、さらに熱い戦いを繰り広げようとする彼女たちの姿でもって幕を閉じたこの漫画。まだまだ皆のスポチャンは続いてゆくというのですね。
『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』
蒼の家庭菜園を手伝いにきたそだちたち。アーシャはといいますと、今日はお休み! 蒼の部屋でゲームでもしながら涼んでますの、って、自由なお嬢さんだな。でもそんなアーシャ様が私は好きです。
でもアーシャ、ゲームならなんでもよかったのかな。こんなのがやりたいとか、特になかったのかな。面倒だからとゲーム機に入っていたホラーゲームをそのまま遊びはじめて、めちゃくちゃ怖がるクロエ! 同じくやっぱり怖いんじゃないですか、アーシャ! でも、さすがに失禁まではしませんよね?
アーシャが、クリアするまでは帰らないと駄々をこねたせいで、皆で蒼の家に泊まることに。これを好機と怪談大会はじめる蒼であります。
ここで幼少期のアーシャの様子がうかがえたり、そして異世界のガチで怖い話があっさり語られたりと、この落差よ! いわくつきのネックレス手にしたお姫様、没落どころじゃないよ、大悲劇だよ! しかもそのネックレス、今はクロエの家にあるの!? クロエの毒殺未遂もその呪いのせい!? ほんと、魔法のなんのと超常の力のある異世界は、いわくつきのいわくがガチでありそうで怖いですよ。
そしてラストに語られた怖い話。それはブラック企業に染められた実習生! ああ、なんと怖ろしいのでしょう。というか、一種の思想改造じゃん! いや、こういうのガチであるから、超常の力のなんのがなくてもガチであるから!
洒落にならないお話。アーシャはお世話になる先がちゃんとしたところでよかったですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第12号(2025年12月号)
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