今日は休みます。
2025年11月14日金曜日
2025年11月13日木曜日
『まんがタイムきらら』2025年12月号
『まんがタイムきらら』2025年12月号、昨日の続きです。
『運命のヤマダダダダダダダダダダ』
恋愛研究部部長の放課後デートにつきそう千鶴。さらにその千鶴につきそう山田乙姫なのですが、部長と一緒にいるモテ女、燕麗緒奈に早速見つかってしまい、ふたりきりのデートのはずが、急遽化学部新入部員の歓迎会になってしまうのでありました。
部長、はっきりと自分の気持ちをいえずにいるんですね。そういえば、今回のヒロイン乙姫も、千鶴のことを思いながら自分の気持ちをいえずにいるひとりです。この漫画の眼鏡ヒロインはそうした内気な子ばかりなの!?
モテ女、つばめがイメチェンした理由。これ、わりと切実な話だと思うのですが、あまりにモテすぎてまともな生活が送れないという理由で、モテを封じるために見た目や態度を変えた。けれど部長、恋乃葉だけはつばめとのつきあいを続けてくれて、友達甲斐があるなあ! なんて、その言葉はあまりに部長に酷なのですよ。
でも、部長、勇気を出しましたよ。薬頼りではあるものの、つばめに自分の好きという気持ちを正面からぶつけて、ちょいとキモい告白にはなってしまったけれど、ここにめでたく恋愛成就!
めでたしめでたし、ああ次は千鶴と乙姫か。と思ったら、千鶴は乙姫の気持ちに気づかないどころか、自分が敬遠されてると思ったままじゃん!
かくして千鶴の恋は成就せぬまま、次の山田が登場です。しかもクラスの子ではなく、ずっとやってたスマホのゲーム。同じチームに所属する聖王女★ナッツさんに山田の曰くを伝えたら、なんとナッツの姓も山田だという。ここに占いが成就する!? 山田が運命の姓と伝えていないのに、向こうからやってきて、しかもその姓だったら結婚しようなんていってくれたナッツ。ああ、ここにまさかのオンライン婚が成立してしまうのでしょうか!?
というか、この山田ナッツ、千鶴のクラスの誰かのような気がしてなりません。
My Private D☆V
『ざこのみなさんお大事に』の薗田かんきつです。
D☆Vポイントは「普段、服装とかに無頓着っぽい子が可愛い〜衣装を着せられ、褒められ、照れで余裕がなくなってる姿が好きです… あとチャイナ風のモチーフ、服、好きです…」って、長い! 長いな! けどすごくわかるよ!
そもそもからいいますと、無頓着スタイルもかなり好きなんですよ。パーカーとスキニーが楽ちんっす〜♪とかいってるチビキャラも相当に好みのポイント突いてて、こういう無理しない自然体ってかわいいよね! とかゆうてたら、チャイナ意匠のミニの衣装着せられて赤面! ああ、これは褒めまくりたくなっちゃいますよね。
これもひとつのギャップなんだと思います。やればできる子! そういうポテンシャルがあり、けれどそういうポテンシャルを自身意識しないでいるというところがまたいい。だからこそ、その魅力を自覚させたいみたいな気持ちもあらば、でも気安い普段のスタイルも捨てがたい。
みたいなことを熱弁するのもなんだかアレですが、いやもう、D☆Vポイントがクリティカルすぎたのが全部悪いのですよ。
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2025年11月12日水曜日
『まんがタイムきらら』2025年12月号
『まんがタイムきらら』2025年12月号、昨日の続きです。
『ほうかごバスケット』
かおるのシュートに心奪われたけい。ため息ばかりついているのですが、あれは恋なんだよ? と、つばさとジュンの会話で微妙に誤解が拡散中!? でもすぐに誤解は解かれまして、けいのバスケに向ける情熱、それがこうしたところでも確認できたりしたのですね。
けいのバスケ熱が高まっているからこそでしょうか、つばさの突発バスケ教室がけいたち3人を容赦なく巻き込むようにして始まります。腰を落として腕を引く。トリプルスレッドなる構えを伝授されたけいがですよ、るりを相手に華麗にボールを死守します!
いや、嘘。るりの圧にあっさり負けて、がっちり押さえ込まれてしまって、って、いや、バスケって押さえ込むのは反則じゃないのん? ともあれ、何度も何度も押さえ込まれてしまうけいとるりのおもしろさ、そして愛らしさ。それが見事に光っていましたよ。
つばさにコツを教えてもらって、さあけいのテクニックも爆上がりか!? と思うも、そんな簡単な話はありません。けいにるりが、慣れない動きに四苦八苦して、いよいよカオスな状態になったしまったっていうんです。
そしてここから新展開。試合に出ます! 合宿もします! 地獄のバスケ合宿がはじまる!? と思うも、なんか皆それぞれにうきうきじゃない? ええ、バスケに打ち込み、かつ青春も楽しむ。そして補習で合宿不参加なんてことにならないように、勉強がんばるけい。ええ、いい子ですね。るりさんもきっとがんばってることと思います。つばさは……、ちょっとわからない……。
『ばくちぬぎ!』
馬場園雀と部長鳥羽紅音の過去が語られた今回。なんと、ここに脱衣ギャンブルの黎明も描かれることになろうとは!
脱衣ギャンブル、なんか連綿と続く地域の奇祭みたいなものかと思ってたんですが、ここ1年程度の流行だったんですね。高校2年生だった鳥羽紅音に目をつけた賭博同好会の先輩たちが、部への昇格を狙って紅音を悪の道に引き込もうとしたのです。助けを求める紅音を放っておけず、一緒に巻き込まれた雀。ゲームセンターさえ知らなかった純粋無垢なふたりがですよ、悪辣な山崎氷央によってカジノカフェに連れていかれてしまう。
しかもそこで初心者を沼に引き込む接待プレイが紅音を襲う! 才能がある! 天才だ! おだてられてすっかりその気になってしまった紅音。対照的に、ギャンブルに対しなんら熱を感じない雀。しかしその雀を、悪辣な山崎氷央が危険な遊びに誘おうというのです。
それが脱衣ギャンブル。ルールは単純。じゃんけんをして、負けた目でもって対応する部位を脱いでいく。パーで負ければ下着を脱がなければならない。リスクをとるか、それとも裏をかくか、単純ながらも駆け引きが熱いこのゲーム。最初は羞恥に戸惑っていた雀が、いつしかそれを高揚に変えてゆく。
かくして生まれた脱衣ギャンブル。賭博研究会も部に昇格し、そして脱衣ギャンブルは競技人口千人を超える一大人気遊戯となり今にいたる。というのですが、ほんとなんだこの異様な物語。
そしてミクルが雀に聞くのです。ジョーカーを知っていますか? 会いたいなら会わせるという雀。雀はジョーカーの関係者? あるいはその本人だったりします!? ここに明らかにならんとするジョーカーの謎。いよいよミクルの(社会的)生死をかけた戦いがはじまっちゃうのでしょうか!?
『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』
シエルの前で倒れた乃々。今ではすっかり回復して平和を満喫していたら、そこに聞こえるアヴァの大きな声! なにごとかと駆けつけてみれば、なんとまさかのシエル姫一行が魔王城においでになってるーっ!
あの思いっきり喜ぶ乃々がかわいいですよね! からの、お茶会の申し出を受けた彼女らのしごく平和なひととき。その情景がまたすばらしい。アヴァはいろいろ文句もあるみたいなんですけどね、でもやるときはちゃんとするのがアヴァです。ばっちりきっちりお茶会の準備を整えて、皆でわいわいとお茶とお菓子を楽しんで、敵対する人間と魔族がこうしてひとつのテーブルに! ええ、少なくとも絵面は完全に仲よしのティーパーティーなんです。
人疲れした乃々がベランダに出たところ、シエルが声をかけてくれました。少しお話しませんか? ここからのふたりの会話。乃々はあの日のことを忘れちゃってるんですけどね、でもシエルは乃々の気持ちをちゃんと受けとめてくれて、かくしてはじまるふたりと両国の新しい関係! それはいかなるものとなるのでしょうか。
最後の最後、乃々とシエルがともに見上げた晴れた空。その清々しさが、この子たちの築きあげる未来を思わせてくれて、ええ、とてもいいラストでありました。
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2025年11月11日火曜日
『まんがタイムきらら』2025年12月号
『まんがタイムきらら』2025年12月号、昨日の続きです。
『ウイニングアンサー!』
清海学園と交流を持つことになった最阿久高校クイズ研。しかし千代は清海学園と因縁があるようで、というのでちょいと千代の過去の話。自分の親が理事長をつとめる清海学園に入学するつもりが、人助けが原因で受験できず当然不合格。しかし親が勝手に千代を入学させていて……。自分の入学の影に落とされた誰かがいる。この現実の前に、おめおめと入学を受け入れることなどできず、家出同然の状態で最阿久高校に入学することになったというのですね。
というわけで、清海の敷居をまたぐことはできない千代を残し、亜衣と香奈のふたりが清海学園に向かうことになりました。しかし清海学園クイズ研もまた個性的というかアクが強いというか。厳しく振る舞う部長のお叱りを喜んで受ける部員たち! 愛が! 愛がゆがんどる!
亜衣と香奈を迎えて一緒にクイズをすことになりました。形式はボードクイズ。ホワイトボード、フリップに答を書くタイプのクイズですね。ここで活躍するのが亜衣。漢字がわからずとも大丈夫。とにかく平仮名でも答えられるだけ答えていって、見事上位に食い込んでいく。対し香奈は、とんでもない答を連発して、さすが香奈さんだ! ってなもんなのですが、先日、ペーパー満点なんて奇跡を叩き出してるがために作戦と思われてしまう。いやいや、考えすぎですってば、といいたいけど、香奈の本質を知らないとこう思っちゃうのもしかたなしですよね。
40問を経過して、部長西納は満点でトップ。副部長蘭堂が32点で、続いて30点の亜衣。ここにぎりぎりのデッドヒートが発生し、どちらも負けられないと意気込む戦い。しかし最後の最後に覚え間違いで1点落とし負けてしまった亜衣の悔い。いつかリベンジを誓う彼女のクイズに向ける情熱、それが見事にあふれた好エピソードでした。
『初凪ヒメリウム』
やっぱり学校では誰とも交流できないでいる陽姫。常和から声をかけられるも返事することができず、今日もまたひとりで過ごしたその日の放課後。胡桃店長とともに、パルダリウムに取り組むのでありました。
パルダリウム、まったく知らない概念でした! 水のないアクアリウム!? 水槽の中、石や植物を配置して、湿地帯の情景を作成するというのですが、なんと、そういうのもあるのですね。アクアリウム、テラリウム、ビバリウム、そしてパルダリウム。様々に広がる○○リウムの世界。なるほど、これは入り口も広く魅力的であります。
店長からいろいろアドバイスをもらい、パルダリウムづくりに精を出す陽姫です。予習はばっちり! あとは実践だけ? はじめてづくしの作業だけど、ピンセットでソイルに植物を植えていく工程など、陽姫には相性がいいみたいで、楽しみながらつくりあげた陽姫独自の世界。それが実にいいできで、ああ、よいですね。陽姫の才能、開花しそうじゃないですか!
と思ったら、いつの間にかそばにいた常和がですね、がっちり陽姫をロックオン! ゆっくりお話しできますね、と迫る常和の真意やいかに!? でも、ここにこそ陽姫の新たな世界の広がる可能性があるように思えるんですね。だからがんばるのですよ、陽姫さん。そこにあなたの明るい未来があるんですよ。多分。
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2025年11月10日月曜日
『まんがタイムきらら』2025年12月号
『まんがタイムきらら』2025年12月号、一昨日の続きです。
『魔女まじょS-WITCH』
どひゃあ、小夜さん、かわいいなあ。扉がかわいい。そして本編もかわいい。クラスの子が七不思議の幽霊少女を探しにいくと耳にして、なにかあったら大変! とついていくことにしたんです。ただ、妖精粉でこっそりついていく。なにかあってもなにもできない。役にたたないのでは!? 自分自身疑問に思うんですが、大丈夫、その誰かを心配して行動する気持ちこそが大切ですよ!
というのが実によく描かれたエピソードだったと思います。ふたりの目的地はお化け屋敷。これは小夜の心配が杞憂に終わるパターン? いやあるいは、そう思わせて本当のお化けがいるパターン?
どちらだろうと読み進めるのですが、そもそもお化け屋敷を小夜が知らずにいたり、そして誰にも認識されない状態だというのに律儀に入場料を払ったりと、世俗にまみれず、そして誠実であるというこの子の人となりというものも感じとれたエピソードでした。
でも、さすがに小夜も、お化け屋敷が娯楽施設と気づきます。その上で、向こうからくる人影か、仕掛けなのか本物の怪異なのかと迷う場面。もし本物だったらあのふたりに不幸が訪れると、勇気を振り絞って前へ出る。ああ、本当にいい子だなって。小夜に勇気を与えたのが、これまでのまなの行動。そして今、恐怖におののく小夜を助けるのがまたまなであるというこの名場面! ああ、ぐっときますよね。まな、小夜を守る町魔女の面目躍如でしたよ!
結局、幽霊はお化け屋敷のスタッフさんだったんですけどね、なにごともなくてよかった。この子たちのまっすぐにして友達思いな美点、際立つところもナイスです。
『スロウスタート』
クリスマスの朝のこと。悪夢に目覚めた花名を待っていたのは、枕元のプレゼント。冠からサンタからのプレゼントと聞かされて、もしや冠はまだサンタを信じているのではないか!? 冠の夢を壊さぬよう、懸命にサンタ到来を喜んでみせた花名がですよ、皆からまだサンタを信じているのかな? 花名ならありうると、あらぬこと思われてしまって赤面するのでありました。
栄依子からスヌードのプレゼントだったのですね。コットンで編まれた筒状マフラー。やわらかな質感、あたたかで心地いい眠りを約束する魅惑のプレゼント。
そのスヌードを、気になる人に贈る光希さんです。ランニングするひろえに手編みのスヌードをプレゼントした光希。ひろえは笑顔を見せてくれて、そしてお返しをしないとな。思いもしない言葉に恐縮する光希。でも、嬉しいよね。ええ、きっと光希にとって忘れられない思い出となることでしょう! ひろえさんは光希のことこれでもかと甘やかしてくださいね。
『星屑テレパス』
空を見上げる愛の脳裏に浮かぶ思い出せないなにか。いったいそれはなんなのか。その思い出せない思い出のために、空を見ることができずにいる愛の胸中。その愛の気持ちが空に向かって開かれた瞬間。モデルロケット選手権、中部予選での打ち上げが、皆の思いをともに愛の心をも空へといざなったというのですね。
昨年の予選は散々な結果に終わった。届かなかった目標。空回りした気持ちは軋み、不和のなか皆それぞれがバラバラに別れていったあの苦い日の記憶を、皆がともに乗り越えようと待ったこの日。あの日と違い、皆の気持ちはひとつになって、そして寄り添うようにともにある海果とユウ。その思いはもう揺るぐことなく、凛々しくまっすぐにあって、そしてその思いのありようをなぞるように空高く昇っていく皆のロケット。
ああ、ここに記録されたひとつの結果が、次なる世界への一歩となる。彼女らの新たな歩み。そして愛のつかもうというそれが導く未来とはいかなるものであろうかと、その行く末に私の思いもまた同じく導かれていくがようです。
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2025年11月9日日曜日
『まんがタイム』2025年12月号
『まんがタイム』2025年12月号、一昨日の続きです。
『跳べないウサギと神の島』
人が変わったように神事に打ち込むリンコ。しかしレオは知っています。先日からのゴタゴタがリンコに影響している。メトリに聞けば、いわばバグのようなものという。いわく、呪われている。この異常事態に対応してくれるというメトリにいわれるままに、リンコをここに連れてこようとするレオですが、その方法というのが言葉巧みに?
今のリンコには嘘は通用しない。ならどうやって? というその方法が、俺様キャラになりきること!? さっき、言葉巧みにっていってませんでした? 俺様キャラの強引さって、言葉巧みとは相当にかけ離れていませんか!?
でもキュンときちゃったリンコさん。ああ、かわいいね、乙女だね、でもそういう俺様男は後々に祟るから、その憧れは早々に捨てちゃったほうがいいよ。
金烏神社に呼び出されたリンコ。まさかおかしな機械に捕われてしまって、エッチなやつ!? いやそうじゃない、改造するというのですか!? 大量のウサ土偶に取り囲まれたリンコ。さあ、メトリはこの子になにをしようというのか。御力の制御? あるいは取り除く? 少なくとも大変な事態というのは確かなようです。
『遠恋カノジョとおとなり上司!』
今日一日のできごとを報告しようと、夜にビデオ通話する太郎とナズナ。その最中、ナズナが寝落ちしてしまって、ああこれも互いに落ち着ける関係ということなのだろう。ふたり、ポジティブに捉えていこうとするところ、大変好感持てますね。
翌日の仕事でも、川島と一緒に営業に出かけた先でのこと、川島の提案が相手を怒らせた!? と思ったところで、太郎がうまく事態を収束させて、太郎、私生活も仕事もばっちりじゃん!
そしてこの太郎の助けを得て、むしろ反省するのは川島だったのですね。素直な太郎の態度に、自分もそうしていたらよかったのだろうか。過去を思い悩むというのですが、そんな川島に後ろから抱きついてきた謎の男。これ、場合によっては事案だよ!? ともあれ、桃ちゃんと呼ばれたこの男。彼が、さっき川島のいっていた素直になっていたら違ったかもしれない相手? ここにきて、川島周辺がクローズアップされる兆しです。
『オフィスにラブコメはいりません!』
会社の危機? 親会社のご令嬢が視察にくる。イジワルで剛腕。業務改革と称し、数々の子会社を整理してきたという実績を前に、怖れおののくわかばに千堂。この会社がなくなったら、自分たちも一緒に消えてしまうのではないか? まさしく存亡をかけた緊急事態であるというのです。
こんな時に、部長以下もろもろは姿を消して、しかもその理由がことごとく令嬢、紅麗城アクヤの気に障る。って、まあそらそうよな。今のご時世、昼から酒席をもうけるとか不要な前ノリ出張とか、そら整理対象にしてくださいってな暴挙ですよ。
でもアクヤにはそれ以上に気になることがあった。それは謎の人物、苗木わかばのこと。イケメンはべらす地味キャラを見て、この女こそがヒロインであるか! となれば、転生悪役令嬢である自分は、わかばをいじめる悪役として散る運命! これをなんとかせねば破滅が待っている!
ここに再び、同じ世界からきたっぽい人物現れて、さあアクヤの運命やいかに。そしてわかばとアクヤの関係は!? ええ、わかばと千堂に恋愛の目がないというのなら、千堂は薔薇園に渡して、わかばアクヤで成就なさいまし! ええ、それがいい。それがきっといいと思うのです。
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2025年11月8日土曜日
『まんがタイムきらら』2025年12月号
『まんがタイムきらら』2025年12月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。花名とたまてが、カラフルに染めた両手指の爪をこちらに向けてご機嫌の様子です。花名は生え際から爪先にかけてのグラデーション、たまては指それぞれに違う色をいれたりして、こうしたところにも見られる個性。服装はふたりともにシックなクラシカルスタイル。蝶結びのかたちした髪飾りもまたかわいらしい。ほんと見ているだけで楽しさが伝わる、そんな愛らしい表紙です。
今月は新規ゲストが1本です。
『シーンゼロテイクワン』
優等生のお嬢様を演じている明尾椛恋。これまで誰にも見抜かれることなく、学園での人気者だった彼女の秘密に迫る人間が現れた。演技の匂いがする。突然ぶしつけにいわれて、ドキリとした椛恋。目の前にいるのは、学内でも有名な危険人物、九条銀華。教室を血の海にしたとか刃物持ってうろついてるとか、とにかく関わりあいになりたくない人物。風紀委員にも目をつけられていて、と、そんな彼女にロックオンされてしまった椛恋は、銀華からの呼び出しに応じてしまうのでした。
会って話してみれば、噂ほどの危険人物ではないみたい? 部屋中に散らばる原稿用紙は、映画の脚本なのだそう。いつか映画監督になることを夢見る、それが九条銀華だったのですね。学生向けの映画祭、スパークル学生映画祭、通称SSFFのグランプリを獲ると豪語した銀華は、その主演女優として椛恋に白羽の矢を立てたというわけです。
求められる椛恋の演技力。素の自分を隠し、優等生を演じる彼女のその能力こそが欲しい。と、そこまで話したところで、不審な状況を嗅ぎつけた風紀委員が近づいてくる! このピンチをいかにしてかいくぐるのか。そこで椛恋の演技力。銀華を指導する風紀副委員長に扮して、委員たちをやりすごすのです。
椛恋の演技力は掛け値なしに本物! それが証明されて、ついに動き出す銀華との映画製作。と思ったら、椛恋、自分の本性を隠す演技はできても、意識しての演技はできないの!? ここに銀華の見込み違いが発覚? という再びのピンチ。これをいかに乗り越えるのか。それが最初の課題となりそうです。
『しあわせ鳥見んぐ』
霧の晴れた鳥海山にて、イヌワシを待とうとする岬たち一行。警戒心の強いイヌワシは、追うというより気長に待つのがいいと、こうしたところに翼のベテラン感が出ていい感じ。開けた場所に観測基地を準備して、フィールドスコープも完備。お茶など飲みながら、ゆったりと待つ。そのゆるやかな時間、穏やかな雰囲気に、どうもテンポがあわない岬が難しい顔しちゃうんですね。
でも、ひながね、たまには羽を伸ばしてもいいんじゃないかって。肩の力を抜いて、ゆったりと自分たちを取り巻く自然に気持ちを向けていく。森を感じ、鳥たちの生活を感じ、そうしたありのままのなかに自然体でいれば、あるがままの自分でありのままの鳥たちに向きあえるんだ。
その気持ちの変化がイヌワシにも通じたか。どれほどの時間をこうして過ごしたのでしょう。今、大空を渡るイヌワシの姿を見つけて、自然とカメラを向けた岬。シャッターを切った、そのときの景色やいかなるものであったのか。ああ、これはきっといい写真になる。そう思わせてくれる瞬間が見事素敵でした。
『ざこのみなさんお大事に』
今日は雨、お客さんも少ないからと、こういうときにこそポップ作ったりして、魅力ある売り場にしていくのであります。
今回売りたいのは、店のすすめる栄養ドリンク。まずは売り文句を考えよう、というのですが、えぬ氏が考えるとどうにも煽りがまじるというか、いかがわしさが出るというか、採用しづらい雰囲気いっぱいになってしまう。とはいえ、椿のアイデアはあまりにそのまんますぎて選びにくい。他とは違うもの、でも突飛すぎない、そんな難しいバランスに苦悩するみみにえぬなのでした。
ここで椿が描いたイラスト。まさかこれが後に効いてくるとは思わなかった! はいいとして、イラストレーターやってるみみ渾身のイラストがですね、この子の好みをこれでもかと押し出してきて、いい感じ。なるほど、みみはお姉さんが好きと。で、ここにやってきたのがえぬの姉、える。美人姉妹が揃って、狼狽するのがみみです。お姉さん、どストライク! かわいすぎる。美人すぎる。もう本当に不審な動きしちゃって、まあ、好きな相手前にするとこんな感じですよね。この初々しさ? もまたみみの魅力ですよね。
と、ここで椿のイラスト大活躍。えるが気にいっちゃって、それで実際に手にとった栄養ドリンク。レジでイラストを思い出して笑ってしまったえる。口にした、もりりんもんろーなる語が椿を襲う! ほんと、あっちでもこっちでも羞恥が爆発する、にぎやかで楽しい店舗風景でした。
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2025年11月7日金曜日
『まんがタイム』2025年12月号
『まんがタイム』2025年12月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』。くつろぎタイムをテーマに、パジャマ姿のチエちゃんが大きなクマのぬいぐるみだっこして、これがまたかわいらしいんですね。『跳べないウサギと神の島』リンコもおくつろぎ中。なんか漫画読んでるみたいですね。『わさんぼん結』はきーちゃんが暖かそうなかっこうで、懐中しるこをいただいている模様であります。
『腹割るウチらの秘密ごと!』
クリスマスまであと一ヶ月。約束のナイトプールが迫りつつあるというのに、いまだに腹の肉をタプらせているヒメコ。あまりのヤバさにおとに泣きつくのですが、元が悪いと冷たいコメント! おとさん、このへん遠慮なくなってきたなあ。ふたりの距離がそれだけ近づいたのでしょう。いいことだと思います!
ヒメコのプランク、5分できるようになったというのですが、その姿勢じゃあダメだよ! というので、おとがきつめの2分メニューを伝授します。プランクからスタートして、30秒ごとにクランチ、レッグレイズ、バイシクルクランチと休みなしにシフトしていくのですが、余裕かましてたヒメコが人の姿を保つのもやっとに!
でもね、音をあげながらも、おととの約束を守るため、このきついトレーニングを続ける意思を見せたんですね。ああ、おとはどれほどに喜んだのだろう。そして約束に向けて日々努力を続けるヒメコ。さあ、その成果は出たのでしょうか!?
おとの前で水着に着替えたヒメコ。おとが驚きの声をあげたその理由とは!? ああ、気になる! 気になりますよね、この引きは!
『星月夜工業高校ルナ同好会~38万キロの奇跡~』
夏といえば合宿。ほぼひかりひとりの情熱で、ひかり父の管理する天文台での合宿が急遽実現の運びとなりました。ひかり母には遊びにいくとごまかして、報告は帰ってから? なかなか危険な匂いのする行動力です。
しかしなかなかにいろいろあった合宿です。ひかりがコテージを借りたのはいいけど、男女同部屋!? 輝夜が怒っちゃいましてね、まあ、怒るよね、この子の性格なら。で、その理由も判明するんですよ。そうか、かつて男女間の揉め事に困らされたことがあったんですね。だから、もし誰かが誰かを好きになったときは報告してください! って、それこそなかなかハードル高めな要求じゃありませんか!
でも、その報告、必要になるかもしれません。父との話がこじれたひかりをなだめる素直。ひかりが眩しいと、その思いが彼に踏み出させたこの夜のエピソード。そして思い出される、かつてふたりが出会っていたという思い出。この運命が、素直に自覚させるひかりへの恋心。ああ、報告ですか!? 報告ですね!? 報告するならはやい目ですよ?
『良倉先生の承認欲求』
生徒を厳しく指導する良倉は、生徒からちょっと嫌われぎみで、それを気にしてしまうのもこの人のかわいいところ。癒しを求めて、アロマキャンドルを作ってバズを狙うのですが、まさかこれがあんな誤解に繋がるとは予想もできなすぎじゃない!?
良倉のSNSアカウントを暴くべく、この前知った上枝のフォロー関係から洗おうとする明戸がですよ、こともあろうにSM大好き全力おぢなるアカウントを良倉のものと誤認!? というか、まさかそんな勘違いする? というか、なんで上枝もこのアカウントをフォローしとるの!?
あまりに想定外のおぢの発言に、見るんじゃなかったと後悔しはじめる明戸。そして良倉とのちょっとしたやりとりから、最近ロウソクネタをポストしましたね? この一言が良倉を追いつめて、ついにOLさんの秘密が明戸に知られたか!? と思いきや、だってこの人でしょ!? と突き出されたのが、SM大好き全力おぢ!!
って、明戸先生、学校でそんな名前、大声でいっちゃいけません!
で、このときの良倉の驚き。誰!!! っていうの、もうめちゃくちゃおもしろい!
ほんと、今回、尋常でないおもしろさ。明戸先生、とばしてくれますよ。
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2025年11月6日木曜日
2025年11月5日水曜日
2025年11月4日火曜日
『押しかけギャルの中村さん』
『押しかけギャルの中村さん』、第76話を読みました。
『押しかけギャルの中村さん』
秋山の進路問題が一段落ついて、さあ次はなにの話題かといいますと、おおう、榎本の恋心でありますか。
まず前段としてオカルトサークルへの新入生加入がありまして、かりんのコスプレが大活躍してますよ。鬼のお姉さん、かわいいと好評、でも彼女には秋山さんがいます! で、鬼と単純にいうなかれ、酒呑童子でありますか! 大江山の鬼神ではありませんか。
そしてかりんのそばには、狐耳つけた榎本が。めちゃくちゃかわいいな! ちょっと照れくさそうにしているのがまたいい。この女子ふたりのおかげで勧誘の難度が大幅に下がって、男ばかりのころは避けられたというのに、女子の呼び込みで見事新入部員ゲットですよ。
さて、本題はここからです。コスプレするの嫌いそうなのに、岡崎にそういわれた榎本がポツリと、岡崎さんの頼みだったから……。ああ、恋心というのは常にはやらぬことでもさせてしまうわけなのですね。
その榎本、岡崎の進路、子供向けのサイトを作っていたりするのを聞かされて、夢に近づいてるじゃないですか! 自分のことのように喜んで、ああ、距離が近い! ほんと、榎本さん、これまでに見せたことのないような初心さを見せちゃうんですよ。
榎本、いろいろがんばるんです。同年代の女性には好かれないっていう岡崎に、そんなことないですって明言して、しかもその勢いですごく身近にいるとかいって、もうほぼ告白じゃん! こんなの! っていう状況で、オカルトサークルというシチュエーションが災いした? 予言? って、そんな無茶な! で、秋山が本当は違うんでしょ? と、ここでまさか占いですよねとかいいますか!?
あの、榎本のがっかり顔。これもかわいいんですけどさ、こんなにも通じないのか、こんなにもこの連中は恋愛の機微にうといのかと、ある種絶望を感じさせるものでした。
そんな榎本の岡崎への予言。遠くない未来、身近な女性に告白されます! これ、さすがに岡崎さんも察したのでは? これで察することができないとしたら、秋山さん並みですよ!?
そしてひとり恋の波乱に飲まれてアップダウンしている榎本さん。彼女の明日は明るいものになってほしい。でもほんと、こんな素敵なお嬢さんに好かれるだなんて、岡崎さんは果報者ですよ。
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2025年11月3日月曜日
『まんがホーム』2025年12月号
『まんがホーム』2025年12月号、先日の続きです。
『うちの秘書さま』
山田が皆をスケートに誘ってくれました。はじめ、七瀬、田中さんだけでなく、メイドさんたちまで! おお、山田よ、ナイスです。
スケートははじめてという七瀬にはじめ。メイドがいうには、幼少のころ、はじめはちゃんと滑れていたらしいんですが、まるで記憶にない。ということは、やっぱりはじめてと勘定してかまわない。実際、まるで滑れない、どころか、リンクに辿りつくのもやっとじゃありませんか!
対し田中さんは、地元でよく滑っていた。本人いわく普通だそうですが、たぶんプロ並みだ。その推測正しくて、というか、目にもとまらぬ速さ!? ありえない速度見せてくれて、ナンパからも瞬時に離脱。なかなかうまく滑れないはじめも華麗にエスコートしてくれて、って、ちょっとした絶叫マシーンじゃん!
山田のおかげで七瀬も滑れるようになりました。はじめは終始ダメだったのかな? ともあれ、メイドさんに山田と、たくさんのコレクションも集まって、って、それ、いけないやつでは!? いやほんと、はじめは別にいいけれど、田中さんにバレたら、山田、絶交されちゃうやつですよ?
『座敷童子あんこ』
七五三の話題です。かつて人間の子供だったころに、七五三を祝ってもらった記憶があるらしいあんこ。それを聞いて、あんこに気を使う幸太なのですが、本人はなんら気にしちゃいない? むしろ謎の記憶が次から次に出てきてるじゃありませんか。
あんこに七五三の記憶があれば、幸太にも同じく思い出があって、しかしそこにミイラ男がいたという謎までついてくる。どういうことか、その謎は後にちゃんと解明されて、なるほど、イエティに締め潰されて包帯ぐるぐる巻きになってたパパさんでしたか! というか、よくそれで無事だったね!? ほんと、パパ上もそうとうに怪奇寄りの人でありますよね。
そのパパさん。今はビッグフットに締め潰されて、やっぱり包帯ぐるぐる巻き。ママさんの自然体での記念撮影に、またもミイラ姿で収まって、これ、いずれふたたび謎として語られそうでありますね。
『歌詠みもみじ』
もみじの授業参観に気合いのはいるママさんです。ばっちり着飾って、いやもうおきれい! 気合いはいりすぎではとパパさんにいわれて照れる様子もまた愛らしい。今回は、ママさん回ですよ。ほんと、最初から最後までずっとかわいかったです。
そのママさん、着物姿で参観するパパさんが渋いって評判よいのに気を悪くして、醤油の染みがありますよとかいっちゃうやつ。いや、これ、嫉妬でしょう! パパさんに注目集まって気が気でなかったんですよね、ママさん! ほんとかわいい人ですよ。
参観には花見咲子もやってきて、それを部外者と通報、しっかり排除する千恵の表情がまた素敵。愛するもみじに接近させてはならじと、この徹底ぶり。ええ、ここにかしこに愛の火花散るのでありますね。
この学校の生徒ならではなのか、個性的な親子関係が垣間見えておもしろかった今回。先生もまたいつも以上に美しくいらっしゃったりして、この先生、ちゃんとしてたら美人の類いですよね。でもいつもの飾らない先生も素敵です。
ラストに合流した咲子。その運転を知るもみじは咲子による送迎を回避して、知らぬパパさん、ママさんは大変な目に! 参観だけでもくたびれただろうに、それ以上の深手を負ったというんですね。
- 『まんがホーム』第39巻第12号(2025年12月号)
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2025年11月2日日曜日
『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号
『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号、先日の続きです。
『魔法少女は羞恥心で強くなる』
ついに激突なったゆずと真侑。ゆずが零を狙うのは、零のことが好きだからと思い違いしている真侑に、あくまでも零を守ろうとする真侑に嫉妬心を隠せないゆず。この思いと思いのすれ違いや、いかに着地しようとするのか。
しかし、ゆず、屈折した子です。世界に対する復讐心と、真侑に向ける恋心。かなわぬ恋の悲しさもあれど、愛するものに攻撃を加えたい、そうした気持ちの向かいかた。どうあっても誤解を招いてしまう構図がまた悲しくて、それがこの一対一の対決にまで発展してしまったというのです。
優しさあるいは戸惑いか、攻撃しようとするもどうにも決意が鈍る真侑。対し、躊躇ない攻撃が一枚また一枚と真侑の衣装を削っていくゆず。自分に対し本気じゃないと真侑を責めるゆずの、容赦なく攻め立てるその戦い様に、ずっと劣勢であった真侑だけど、零への思いと世界を守る決意が、ついにゆずに真っ向から立ち向かわせるにいたります。真侑の思いはまたゆずをも包み込んで、世界をともにまたゆずをも守ろうとするその一撃は、ゆずに心を開かせて、ああ、ここに真侑への思いを伝えることができたのですね。
零から、そしてゆずからも思いを寄せられる真侑です。その状況は真侑のキャパを遙かに超えて、しかしいずれかはなんらかの答を出さないといけない日がきちゃったりする? そしてゆずはというと、まだ黒元素の金平糖を手放そうとしていなくて、まだまだこの戦いは続きそう。
ノクタン本来の意図から離れ、錯綜するこの戦いの行方。一旦でもまずは落ち着く、そんな日は遠そうです。
『ごきげんよう、一局いかが?』
誕生日の翌日、熱を出してしまった乃々花さん。嬉しさゆえの羽目はずしが祟ったか!? と思ったら、いや、まったくそのとおりか。この日の様子を、家族相手にロングトークしちゃったんですね。それもきっと熱弁雄弁。描かれたその時の様子。相当な熱の入りよう! で、その熱がさめなかったから今日は学校お休みなんですね。
乃々花の不在が、冴にこんなに影響するなんて思いもしませんでした。なんだか千星と出会ったころみたいだ。昔を少し懐かしんで、そのころのように過ごそうと決めた冴です。千星に今日はひとりで過ごすと、その詳細も伝えずメッセージ送っちゃったものだから、千星さん、大パニック! 冴に理由を聞こうにも、なかなかそのゆとりが持てずに迎えたお昼休み。あのとき出会った中庭で、ひどいわ、冴さん! と抗議なさるのですよ。
でもね、ここで一緒に麻雀をする。ふたりで組んで対戦したりね、お弁当食べさせたり、冴のワイルドなぺろりに千星さま陥落しちゃったり! 麻雀の打ち筋もふたりの関係も、もうあのころとは違うんです。だから4月ごっこ終わりでいい? 切実な千星の眼差し。ああ、その心情の溢れんがごとき表情に、もう戻すことのできないふたりの時間を思ったのでありました。
そして乃々花を見舞う千星ですよ。おお、髪おろし乃々花さん、すっごくかわいい! からの、千星を前にしてまた暴走ぎみになっちゃって、さらに冴との今日のこと聞いちゃったもんだから、いやもうこれがなによりの薬? 追いかける千星さま、アーンと、見逃してはならぬ瞬間、千星さまはおっしゃってないけどぺろりもありましてよ? うかつにも見逃してしまったことが腑甲斐ない!
もうなんとしても元気にならなくてはと、がんばって栄養補給する乃々花さんのそのたくましさ。ああなんておかわいらしいこと! ええ、どうぞ冴、千星のふたりを見守るお役目に復帰なさってくださいね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第21巻第12号(2025年12月号)
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2025年11月1日土曜日
『まんがタイムオリジナル』2025年12月号
『まんがタイムオリジナル』2025年12月号、先日の続きです。
『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』
院長から誘われて旅行にいった椎名と賢太。ふたり一緒の部屋で、ふたり一緒の夜。並べて敷かれた布団に、いろいろ考えてしまって緊張してしまうふたりなのですね。
これはつまりそういうことなのか? いや、気にせずそのまま普通に寝ちゃってもいいのんよ? 背中あわせの緊張の時間を経て、はじまるふたりの会話。そこには気まずさや不慣れゆえの疑問や、そして急ぎたくない、慌てたくない、自分のペースを大切にしたい。そうした気持ちの一致があって、ああ、やっぱりふたりは似た者同士なのだなあと思わされた時間となったのですね。
ふたり同じ考えと確認しあっての夜。隣りあって眠る。それがなんだかこそばゆく嬉しい。そして夜中、意図せず縮まった距離に安心するところあったのか。身を寄せる椎名に、安心や愛情、そうした気持ちの感じられる素朴でロマンティックな情景でした。
『沖浪荘202号の漫研部』
こっちはすごいぞ、ロマンティックのかけらもないぞ。飲みすぎた桐が休もうと提示した先がまさかのラブホテル。桐、つくし、甲の3人で入室することとなったのですが、男女3人、密室、一夜、何も起きないはずがなく……。ええ、桐とつくしの乱暴狼藉、やりたい放題の夜がはじまろうというのです!
酒に酔って退避したはずの桐は、さらに燃料を補給して、甲に求める無理難題。いや、甲よ。パンイチ体育座りくらいかなえておあげなさいよ! と、桐の要求なんかはかわいいものだと、真骨頂、つくしのさらなる無理難題がふたりを襲う!
興味本位で買ってきたというアレなアレ! 突如流れるアレな映像に、重なる物色。そして桐にスケスケバスルームで一緒に風呂に入ろうと強引に迫って、ああ、あれだ、もう手のつけられないやつだ!
それでも結局はなにごともなく一夜をしのいだのですけど、ああ、これが次なるトラブルの火種に? 3人で建物から出たところ、ばったり出会った知りあいに、凍りつく時間!
これからどうなるのでしょう。なにをいっても、無理な言い訳としか思われないシチュエーションでありますよ。
『もどかしコンプレックス』
enonさんと突如会うことになったmochi。思いもしない綺麗な女性、同じ界隈の者とは思えず緊張するmochiだけど、mochiが言及したenonのアイコンのキャラクター。ニャーヤちゃんをmochiが知ってるとわかって、突如火のつくenonのオタク魂! 早口の長文マシンガントークが、ああ、enonさんも仲間だと心底思わせてくれた瞬間でした。
しーさんへのプレゼントに、しーさんが好きそうなハムスターの玩具をガチャで引くときめたmochiです。これと決めたハムを引くために、次から次からコインを投入するその姿。ああ、ランダム商品はこれが怖いですよね。コンプ欲のある人は、それこそ出るまでやめられない。見事に沼ったmochi、ああ、enonの応援があったからこそがんばれたのかい!?
こうして決まったしーさんへのプレゼント。しかしその後のボイスチャットで、enonとmochiが池袋で会っていたことを知られてしまった。enonが咄嗟にごまかすも、しーさんはなにか感づいた模様!? ああ、これはもしや一悶着あったりするのかな。どうかなにごともなく事が落ちつきますように。
- 『まんがタイムオリジナル』第44巻第12号(2025年12月号)
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2025年10月31日金曜日
『まんがホーム』2025年12月号
『まんがホーム』2025年12月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。酉の市の情景を、孔明、月英夫妻をメインに、『独りじゃない一人暮らし』、『サレ妻お江戸リコカツ録』からも、魚矢さん、早苗が加わって、それぞれに大きな熊手を持ってにぎやか、ハレやか、縁起のいい表紙となっておりますよ。財や福をかき集めるという縁起物。それぞれの作品にまつわるいろいろもろもろがあしらわれた、見た目にも華やかな熊手が元気にさせてくれる表紙です。
『孔明のヨメ。』
結婚の挨拶で、呉にやってきた劉備たち。ふたりの関係を確かなものとし、さらには国同士の結びつきも明確にする。そうした政治的な意味もある婚礼挨拶でありますが、やはりここにも裏に思惑なんかが隠されているというのですから剣呑でありますよ。
周瑜が目論む劉備軟禁策。劉備をここに足止めし、劉備の兵でもって益州を獲る。しかし同盟破談のリスクもある強引な計画。これを推し進めようという背景には周瑜の健康問題があるのですが、それだけにあまりに余裕がないと周囲からも思われて、とりわけ士元がそうでした。
この策についてどう思う。周瑜に聞かれて、あまり効果はないと思う、率直に答える士元です。余裕のなさにも言及し、その上で子敬にも状況を伝えるというのですが、ここで子敬が板挟みになっちゃうっていうのね!
ほんと、思惑はあちらにもこちらにもあって、それがあっちでこっちでぶつかって軋みの声をあげる。ひとことに同盟、結婚なんていっても、政治がからむとなんだかんだ大変なんですね。
『はなまるゲーセン飯!!』
今回、花崎父娘はあがいんを離れ、ドライブインおおもりやに機械のメンテにきています。
ということは、ここにもゲーム機があるってわけだな? そう思ったら、まさしくその予想のとおりではあったのですが、修理しなければならない機械というのはまさかの自動販売機。ちょっとレトロな、うどんの自販機だというのです。
うどんの自販機。ほかにもハンバーガーとかいろいろ。最近、こういう食品のレトロ自販機をずらりと並べたドライブインとか人気だそうですね。ただ、機械が古く部品ももうないため、壊れたりしたらなおせるかどうかわからない。ついせんだっても、壊されてしまったボタンを3Dプリンターかなにかで作って交換修理、みたいな話を見たところですよ。
深夜も開いているドライブイン。仕事がうまくいかず落ち込む日々。たまたま訪れたドライブインおおもりやで出会った自販機のうどんに、身も心も癒された人がいた。その人にとっては、今もそのうどんの自販機は特別で、だからこそ停止中の張り紙、故障のしらせには心痛める思いです。
それだけに、花崎父の尽力で入手かなった自販機の部品! うどん自販機も復活して、そしてゲーセン飯、自販機のうどんにも出会うことができて、ああこうした古きよきものを愛し、大切にする思いよ。これからもずっとずっと元気に動き、たくさんの人においしさと温かさを提供し続けてほしいという気持ちもわこうものでした。
『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』
今日ははじめ先生の休日の様子が描かれます。愛猫めておと過ごす、ゆったりとした朝の時間。これは休日だから? いつも朝はこんな感じ? わからないのですが、一緒に寝起きし、食事も終えて、それからなにをするかというと、ペットホテルでお預かりしているワンちゃんのお世話。
休みといえど、まるまる仕事がないというわけではないのですね。お仕事とはいえ、大変です。
柴犬のゴマちゃんを散歩に連れていって、そしておしっこの出ないゴマのためにペットシーツを開けるのですが、これ、きっとクマちゃんにしかられるなという先生と、そしてめておの予想が見事に当たるというのがね、ほんと面白い。わかってながらも、高いペットシーツしかなければ躊躇なく使う。宿泊客のためならと決断する、あるいはあんまり考えてない? そんな先生の行動に、ここに宿泊するワンちゃんはしあわせかもなと思ったりしましたよ。
そしてめておの役割も。ゴマちゃんと話してくれて、それでゴマちゃんも緊張がとけたみたい。すごく頼りになる相棒。めておもこの病院に欠かせない仲間なんですね。
- 『まんがホーム』第39巻第12号(2025年12月号)
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