『GAME JAPAN』10月号が『カルドセプトDS』特集をやるって聞いたので、買ってきました『GAME JAPAN』。コンピュータゲームではなく、TCG(トレーディングカードゲーム)やTRPG(テーブルトークRPG)をメインに扱った雑誌みたいですね。いや、そうか? 目次を見たらアーケードゲームの占める割合が最も多く、しかし今はアーケードゲームでもTCGをやっているようだから、結果TCGを主要に扱う雑誌と勘違いしてしまった、のか? まあいいや、この雑誌を買ったのは最初にいいましたとおり『カルドセプトDS』の情報欲しさのためでした。けれど加えてもうひとつ興味のあるものがありまして、それはなにかといいますと、榛名まおの描く『めげない! ひよっこ精霊士』。連載されている漫画であります。
榛名まおは『まんがタイムきららMAX』にて『ぐーぱん!』を連載している人で、私はこの『ぐーぱん!』がたいそう気に入っているものですから、『めげない! ひよっこ精霊士』が出てるって聞いた時には、買わないと、と思ったのでした。けどどんな漫画かわからない。通りすがりに利用しているような書店では取り扱っていないようで、だからある程度漫画を取りそろえている書店にいく必要がありました。いや、実は発売後にもその手の書店にはいってたんですけど、チェック漏れで買い忘れたのでした。いやはや、とんだていたらくです。
『めげない! ひよっこ精霊士』、略して『めげひよ』は、精霊を召喚して使役する精霊士の卵たちが、精霊士を養成する学校にてどたばたと学び、遊び、友情をはぐくむ漫画です。けれど、重視されているのは感動よりも笑いである模様。結構酷かったり、あるいはひねりの効いた落ちが、単純にいい話にはさせないのですね。そして、そのいい話を拒もうとする傾向は、登場人物の個性がゆえであるような気がします。
精霊召喚の能力は女性にしか発現しないというルールがあるため、登場人物はおおむね女性で、それも榛名まおの漫画ですから、皆かわいくて、でも榛名まおの漫画だからか、皆一癖二癖持っていて、ですがその癖がよいのだと思います。癖といっていいのかどうか、それはちょっとわかりませんが、皆それぞれに自分本位な面を持っているのですね。その時々の楽しさにまわりが見えなくなってしまう娘がいるかと思えば、プライドの高さが不器用さを助長しているような娘もいて、それから異文化を背景に持った少女でしょうか。それぞれが、自分のらしさを自分の流儀で前面に押し出している。けれど、そんな自分の都合全開っぽい娘たちばかりだというのに、自分勝手だったり、利己的だったりというようには感じないのは面白く、基本に楽しく仲良くという流れがあるからなのか、あるいは誰かにしわ寄せがいくわけではないからか、個性が主張されるほどに面白さが広がるように感じます。彼女らの奔放なところが見ていて気持ちよい、それが最大の理由であるかも知れません。
それはそうと、召喚される精霊は地水火風の四属性、上級中級下級特殊とランクわけされ、召喚には気力と精霊石を消費、などなど、あまり細かくはありませんが、ルールが設定されているのが、TCGを彷彿とさせまして、こうしたところに雑誌の傾向が反映されているのかなと思ったのでした。だから冒頭でTCGだなんだと、ごちゃごちゃいっていたんですが、けど実際読んでみれば、あんまりそういうの気にならないですね。でも、この漫画が人気になったら、このキャラクターを使ったTCGができたりするのかも、そう思うとちょっと面白い。いや、キャラクター紹介を見ると、ボードゲームが意識されてるのかな? 詳しくはわかりませんが、なんかそういう展開したりしても面白そうだ、など思ったりしています。
- 榛名まお『めげない! ひよっこ精霊士』第1巻 (HJコミックス) 東京:ホビージャパン,2008年。
- 以下続刊
今日はあさりよしとおのサイン会。集合時間待ちの手持ち無沙汰で、売り場をじっくりうろうろしてたら、『日がな半日ゲーム部暮らし』が新刊コーナーに置いてあったんですよ。買うだろ!? うん、もちろん買いました。だって好きな漫画です。期待度中で購入した
『ハッピーとれいるず!』は、ご存じ荒井チェリーの新作で、けれどこれは1巻もの。続くかな、どうかなと思っていたら、意外とあっさり終わってしまって、ああー、確かに微妙だったものなと思ったものですが、こうして単行本でまとめて読むと、面白いですね。うん、面白い。正直なところ、これがもう少し、2巻3巻と続いたらば、今以上に面白さが出てきたんじゃないのかあ。そんな風に思うくらいで、だって美味しい設定がたくさん隠されてるみたいなのに、ほとんど語られることなく終わってしまっているんです。ほのめかされるだけで、踏み込まれることがなかった設定、これは本当にもったいないなと思います。それにキャラクターもたくさんいて、しかも個性的というか、今後動けばもっと魅力が感じられそうだと思うような、そんなキャラクターも多いのに、ああ、本当に残念だな。そう思ったのは、やっぱりこと漫画が面白かったからだと思います。
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この本が話題になっているというのは、おぼろげながらも知っていました。東アジアにておこなわれている、児童売買、児童売春、臓器売買を取り上げた小説。今、映画にもなっているんですね。そのためか、書店では話題書のコーナー、かなりの面積を使って平積み。けれど、本来の私でしたらば、こうした流行ものには手を出さないはず。なのにこれを買って読もうと思ったのは、行き付けの掲示板にて、こうした現実は受け入れがたいという感想を読んだからでした。想像の中、いや妄想というべきか、誰も被害を被るものがいないならいけるが、搾取され、傷つけられている人間がいる、そういう現実には我慢できない、耐えられない、お断りだ、そうしたことがいわれていて、これはおそらくは本心でしょう。常なら読まない話題書を、あえて読もうと決めたのは、彼の感想に実感のこもるのを感じたためでありました。

ÖYSTERの漫画『男爵校長DS』は、『
明日は早起きする予定なので、早めに更新を済ませて、早く寝ようと思っていたのですが、そうしたら悪いことに雷が鳴りはじめまして、しかも悪いことに瞬間停電が起こりまして、これはまずい、コンピュータが起動してるとやられる! そう思ったものですから、雷のピークが過ぎるまでコンピュータを終了しておく必要があったのでした。ああ、こうなったらなにもできないな。外は雷がごろごろいっていますし、ペン習字をしようにもいつ電気が消えるかわかったもんじゃありません。仕方がないなあ。こうして言い訳を用意して、私はおもむろにNintendo DSの電源をオンにしました。DSだったらバッテリーで動きますから、怖いものなしですよね。そしてはじめるゲームは『逆転裁判3』。ついに三作目に挑戦することとなりました。
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今朝はどうもぼうっとしすぎて、これまで忘れたことのないペンを忘れてしまいました。ペン、万年筆ですが、職場でのメモや手帳の記入用に使っている、それを忘れてしまうと仕事にならないじゃないか。いや、そんなことないんですが。メモ書き程度なら
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新刊の平積みに見付けて、なんとなく気になって、なんとなく買ってしまった『ソウル・キッス』。購入は7月9日。買って、帰宅して、読んで、結構いいなと思いながら、今日まで延ばし伸ばしにしたのは別になにか意図があったからではなく、たまたま。書きたいなと思いながら、はてどう書いたものかと思いあぐねていたら、更新ラッシュの狭間に入ってしまって、今日まで延ばされてしまった。それだけのことなのですね。『ソウル・キッス』、ジャンルとしてはBLでしょうか。突然の事故で天涯孤独になってしまった高校生、原朔太郎のもとに美しい青年アルが現れて、そして始まる二人の生活。しかしそれはちょっと奇妙で、ちょっと不思議な恋愛の始まりだった。そういうお話です。
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こいつはなんだか面白そうだと思って買った、九州男児の『毎日がメンズデー』。しかしそれは失敗でした。いや、だって『男の仕事場』の続編だなんて知らなかったんですよ。九州男児について詳しいわけでもないし、またジャンルについてもよく知っているとはいえない。ましてやタイトルが違う、といったわけで途中から読みはじめる羽目となって、いや、我慢できなかったんですよ。『男の仕事場』を入手するまで置いておこうかなと思ったのですが、やっぱり興味があって買ったもの、ふと手に取ってぱらぱらと見て、そうしたらすっかり読み込んでしまって、これはよさそうだ、頭から読み直してそう思って、『男の仕事場』を入手してみれば、より以上に面白く感じてしまって、やっぱりこの人の漫画はよいなあと思ったのでした。
最近、うちにはちびすけがうろうろしていることがあるのですが、そんなちびすけのために購入したこぐまちゃん絵本。最初に買ったのは『
昨日、ちょっと台詞を確認したくなったので、『Lの季節』をプレイしてみたのですが、その時の驚きといったら! そもそもPlayStation用ゲームをプレイすること自体がどれくらいぶりかわからないといった状況。起動時のロゴに懐かしさを感じつつ、表示されたタイトル画面を見て絶句しました。こんなに画像悪かったっけ? 全体に荒く、ざらっとした印象が支配的で、しかし、本当に当時はこれが普通だったのか、これで不満に感じていなかったのかと愕然とするばかりでした。これがポリゴンを使ったゲームなら、見た目に劣るのはわかります。ですが、基本、立ち絵とテキストを表示するタイプのゲームです。正直ここまで見劣りするとは思いませんでした。今のOSに見慣れた人がWindows 95を見れば感じるだろう違和感、それに近いものがあると感じた。それほどにかけ離れたものがあったのでした。
医者特集ではないけれど、先日買った『やまいだれ』、タイトルにあるように病気に関係した四コマ漫画であるのですが、現実にある病気を扱ったものではなく、また『
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おおた綾乃の『あいどく!』は、出版社にて働く編集者たちの仕事ぶりを描いた漫画であるのですが、それがもう普通でないのが実に楽しくて、個性的な編集者に、個性的な作家。けど、この漫画に関しては圧倒的に編集者の方が変だと思います。誰もがものすごいハイテンションで突っ走っている。それはもう、疲れている時にはついていけないほどの勢いでありまして、これはまさしく動の漫画といえるでしょう。しかもこの動的という印象、おおた綾乃の漫画には多かれ少なかれ動的な要素、独特のテンションの上がり方があるのですが、『あいどく!』に関しては、過去のどれよりもそれが激しいと感じられて、ノンストップと感じられるほどに疾走、いや、暴走? することもしばしば。そうしたのりについていけるならきっと面白い、巻き込まれた揚げ句に、自分のテンションも上がっている、そんなことさえある漫画です。
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これ、7月25日発売だったのか。今日になるまでまったく気付いておらず、危ないところでした、買い逃すところでした。『TG天使ジャイ子ちゃんDX』は、『
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いよいよ『


そして
白雪しおんの『そら』、これが始まった時には、ストーリー色強い漫画になるのかと思ったけれど、実際読み進めてみれば、実に白雪しおんらしさの感じられる四コマ漫画でありました。けど、白雪しおんらしさってなんだろう。キャラクター性が重視されたコメディで、けれどキャラクターの特異性に寄るところはむしろ少ないような漫画といったらいいのでしょうか。実際、身近にいてもおかしくなさそうな、そんなキャラクターがいるかと思えば、思いっきり漫画的デフォルメが加えられているようなキャラクターもいて、それも結構どころかむやみやたらといて、けれどそうしたキャラクターが不思議と調和して、楽しそうにやっている。その根本には、キャラクターの心情をしっかりと捉えて表現する、そういう筆致があるのだと思います。変わり者ばっかりの漫画だけど、そうした変わり者の思うところに、普通一般のものとかわらぬものが垣間見える。その心の機微、納得もすれば共感もあって、ああ、この感覚があるからこの人の漫画はすごく身近な感じがするのかも知れません。そして私は、この身近という感じを持って、白雪しおんのらしさと思うのかも知れません。
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