ファミコン時代、夢の装置としてリリースされたディスクシステムは、そのキャッチフレーズ夢が広がるディスクシステムを体現するかのように、面白いゲームが次々とリリースされて、当時のゲームキッズはいつかあの夢の装置を手にしたいものだと思ったものでした。というわけで、私ももちろんディスクシステムを持っていて(現在も稼働するはず)、最初に買って遊んだのは『ゼルダの伝説』でしたが、その後、名作と名高いゲームを次々とプレイして、そのほとんどは友人から借りたりあるいは書き換えで入手したものだったので、今手もとに残っていないのが残念です。
そんな、手もとに残っていない名作ゲームで記憶に色濃いものといえば任天堂のリリースしたアクションゲーム『メトロイド』なのではないかと思います。宇宙海賊に奪われた生物兵器メトロイドを奪還すべく、サムス・アランが敵地に乗り込み大暴れ、みたいなストーリーでしたっけ? まあ、そのへんはどうでもよいんですが、当時大容量を誇ったディスクシステムの利点をフル動員した広いマップを駆け抜け、丸まり、爆弾、バリア、ミサイル、アイスビーム、波動ビームといった装備を入手、パワーアップしながら最後の敵マザーブレインを目指すという、そののりは大好きでした。あれ? タイトルはメトロイドなのに、最後のボスはマザーブレインなんですね? なんてつっこみは当時からあって、けど途中に遭遇するメトロイドにまとわりつかれたときの恐怖はおそらくはボス以上。あんなに倒しにくい雑魚敵というのも珍しかったのではないかと思います。とはいえ、倒し方がわかればなんてこともないんだけど。
私がプレイした『メトロイド』は上記ファミコンディスクシステム用ゲーム、つまり第一作と、それからゲームボーイを買ったときに遊んだ『メトロイド 2』でして、子供時分にえらく苦労してクリアした記憶があったものだから、2はなんだかクリアしやすかったように思います。迷路もそれほど複雑じゃなかったし、そんなに技巧を求められるところもなかったような、という印象があるから、やっぱり遊ぶなら第一作だよななんて思う私はちょっと懐古が過ぎるかも知れません。
ファミコン時代の『メトロイド』には、クリアタイムによってエンディングのサムスの格好が変わるいうお遊び要素があって、厳密なクリア時間は忘れましたが、早い順にビキニ、レオタード、ヘルメットなし、通常、後ろ姿と五種類だったかな? 私は結局レオタードくらいまでいったと記憶しています。
スピードクリアするにはコツがあって、不必要なアイテムはとらない、最低限のアイテムだけを集め、一直線に中ボスを倒しにいって、ミサイルのストックを増やすだなんてまったく考えずに、メトロイド始末しながらミサイルためてマザーブレインをやっつける、といった具合の無駄を省きに省くプレイスタイルが要求されるのでした。ここで重要なのは、『メトロイド』といえば波動ビームというくらいに印象的なあの武器をとらないということで、つまりアイスビームが最強ってな話であります。アイスビームで凍らせて、爆弾で殺す。この繰り返しが最短クリアへの道だったんじゃないかな。
今、ゲームボーイアドバンスやNintendo DS用にリリースされた『メトロイド』の新作を遊ぶことができますが、ここで私が買うとすればファミコンミニの『メトロイド』、あるいは『プライムピンボール』なんじゃないかと思います。アドバンス用にリリースされた『メトロイド』はなんか簡単になってるようで、多分私はそういうの好まないと思いますし、『プライムハンターズ』はFPS(一人称視点シューティング)になってるそうだし、となればオリジナルかピンボールかなあ。って、そんな理由です。実は、ピンボール好きなんですよ。WindowsがMacintoshに圧倒的に優っている点は、デフォルトで3Dピンボールが遊べるという、そこだと思うような人間ですから、多分『プライムピンボール』は楽しめそう。Amazonのレビューに見える、初心者お断り的なニュアンス、実に面白そうだと思います。
あ、そういえば、漫画が出ていましたね。私は店頭でざっと眺めて、迷った末に買わなかったのですが、読んだら面白いのかな。でも、なんか抵抗があって素直に手を出せずにいるのでした。
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