Ricoh GR BLOG恒例のトラックバック企画第17弾は夜景です。夜景かあ。むっつかしいテーマだなあと思いながらも、縁があったら撮れるでしょうと気楽に構えておったらば……、撮れませんでした。たまたま居合わせたところのものをちょいと撮影してそれっきりを基本にしている私はですね、夜景というお題を受けても自ら出歩くわけでなし、これという魅力のスポットを探すでもでなしといった具合で、これで夜景が撮れてたらその方がむしろ不思議だ — 、といっちゃうのもつまらないから、過去の写真を探してみまして、ましなのをピックアップ、トラックバック企画夜景に参加できるよう体裁を整えたのでした。
けど、撮っているつもりで意外と撮っていないものなんですね、夜景って。夜暗くなってからでも写真撮ってるんだけどなー、という私の撮っているものというのは、夜の工事現場の一部とか、そういうのばかり。もうちょっと風景に目を向けたら夜景なのかも知れないけれど、これじゃただの夜間撮影だといわんばかりで、だからせめて夜景らしいものをと探してみたらば、まず大阪は阪神百貨店を望むタクシー乗り場越しの風景。私は結構気に入っている写真ではあるのですが、でももうちょっとなんか趣が欲しいよねということでさらに探索を続けて、そして見つけたのが成都の夜のスポット。錦里の写真です。
昨年の秋にいった中国旅行での一枚で、とにかく写真に困ったら旅先写真を引っ張り出してごまかしちまえってな感じがばればれですが、けれど、ちょっと日本では見られない風景、石造りの門を越えた先に、提灯が点々とともる不思議な空間がかいま見えるというような、そんな雰囲気が面白かったらいいなというのが選んだ理由です。
写真が変に傾いてるのは、多分スローシャッターでぶれないように街灯かなにかを支えにしたせいなんじゃないかと思うのですが、あるいは中央左に立っている人を注目しすぎたのかも。全体をみないで撮ったと思しい傾き具合ですが、けど私はこの傾き具合は意外にも許容できています。
旅先の夜景ついでに、昔撮った写真から夜景をちょこちょこピックアップしてみました。残念ながら使用機材はGR DIGITALじゃありません。
一枚目は、フィレンツェ市街です。食事に出てその帰り、投宿先のホテルに向かう途中です。カメラはMINOLTA SR-T101、レンズはMC Rokkor 55mmF1.7です。
次の写真はローマです。ヴィットリオ・エマヌエーレ二世記念堂ですね。一眼レフで、決して明るいレンズでもないのに、ええい撮っちゃえと撮った写真が意外にきれいに撮れてて、どんな状況でもこれと心が動いたものは撮るべきなんだということを強く思ったものでした。使用カメラはMINOLTA α-507si、レンズはAF24-85mmF3.5-4.5、広角よりも標準よりくらい?
で、最後の一枚も、同じくローマ、ナヴォーナ広場です。これはカメラをベンチにおいて撮影したはず。夜のローマの、活気を残しつつも穏やかな表情が撮れてたらいいなあと思います。カメラ、レンズはさっきと一緒。これは広角ですね。28mmかあるいは24mmまで引いてるかも。
写真というのは、どんな写真であってもまず撮るところからはじまると思うので、夜景でも手ぶれでも、これと思ったときには撮るのが大切だなと思います。そういえば、以前夜景で撮影するときのいろいろを書いたことがありましたっけ。ああ、こっちの写真の方がよかったかな……。
けど、今回は成都の夜を推したいと思います。
- 森山大道他『GR DIGITAL BOX』東京:東京キララ社,2006年。
- 『GR DIGITALパーフェクトガイド—銘機「GR」の系譜はデジタルへと進化する』(Softbank mook) 東京:ソフトバンククリエイティブ,2005年。
- 『GR DIGTIAL Perfect guide Vol.2』(Softbank mook) 東京:ソフトバンククリエイティブ,2006年。
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