2012年5月16日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2012年7月号

『まんがタイムきららミラク』2012年7月号、発売されました。表紙は『リリィ』。ヒロイン久美がドレスアップして、いや、ほんと、きれいな表紙にしあがっています。いつものちょっとあどけない久美とは違って、えらいことエレガント。手にはパフ。大人びて、まるでアイドルに変身したみたいです。

『スイートマジックシンドローム』は、いい感じにキャラクターが増えて、ほんと、にぎやかにぎやか。と、そこに一味違う眼鏡少女が加わって、なんと、この人もお菓子王国からきた人なんだ。しかも王族。妙にネガティブでさ、なにをするにも自信のない、そんな感じの女の子。キャラメルのこと大好きで、王子様、まさに崇拝といっていいくらい。けどさ、その子のこと、皆がちゃんと受け入れて、なるほど、これはよさそう。って、プリン、前から知り合いだったのかい。眼鏡をはずしたら美少女、って、いや、これは眼鏡をかけてても美少女ってことよね。キャラメルの浮気性に翻弄されるワッフル、いいキャラクターが増えましたね。ところで、ナチュラルに体操服を忘れてるプリン、あれ、面白かった。なんともいえず好きな感じです。

『くじらジュブナイル』、よいですね。枝里菜のこと崇拝してる玲奈、この子、めちゃくちゃいいキャラクター。あの、どかんと朗らか、ぱかーんと突き抜けるような笑顔に、豊かな表情、オーバーなアクション、実に魅力的です。で、枝里菜はこの子の前で、大人の女を演じないといけない。いや、演じなくてもいいんかも知れんけど、本当の自分を隠してて、けれど別世界からやってきたもうひとりの歩、彼は枝里菜の真実を知っているんですね。それで、さりげなく気を使ってくれる、助けてくれる。それが少しずつ枝里菜の気持ちをやわらげるっていう、それがいいなあって思ったんですね。そして歩。ああ、歩、こちらの枝里菜に恋をしてしまったっていうのか。なかなかに難しい、そんな人間模様が展開されそうですね。

『夜森の国のソラニ』に、なんだかメラン・コリーみたいのが!? 作者は南瓜割なのかい? さてさて、今回はなりすましの話。ニセの夜森が皆を仮装パーティにいざなうっていうんですが、なりすまし対象は夜森にとどまらず、王子、赤衣はじめ、モブの方々にいたるまで。あちこちで生じるトラブルに、皆の個性よく見えて、どたばたと面白いんですが、なりすましされる当人は面白くないようで、夜森もお怒り。カボチャのいたずらは今回かぎりになるのかな? 面白い回、けどそこに夜森の大切にしたいもの、それが描かれたこともあって、ただ楽しいだけじゃない。ええ、いいエピソードでした。

『幸腹グラフィティ』、今回はオムライスか! 前回に続いて畳み掛けてくるなあ! ああ、オムライスが食べたい! 前回は割ってトロッのタイプでしたが、今回はふっくらからデケデー、ポーン、しゃあああん、と、オムライスづくしです。あああ、オムライスを食べたい。今回出てきた王道、お好み焼き風、ドリア風、中華風、半熟オムライス、これならまず王道を食べてみたい。けれど、どうしてもドリア風、そして中華風、この魅力にはあらがえそうになくって、いいなあ、オムライス、食べたいよ。ほんと、きりんが羨ましい。リョウみたいな友達がいてさ。椎名もそうだな。食べるということ、それだけならひとりでだってかまわない。けど、誰かと一緒なら、きっと違う。その人が喜んでくれる、だったらなおさら違うでしょう。人を思い、作ったものを一緒に食べる。これは、そういう特別なことが自然に描かれて、そのかけがえのなさを皆がちゃんと意識している。そんなよさがあって魅力的です。

『わたしと姉は正反対』、ゲストです。なずなが迷い込む怪奇な世界。学校にて囁かれる魔法の噂。誰しもが持っているそれを奪いに魔女がやってくる。その魔女に遭遇してしまったというのですね。眠るように意識を失ってる友人りか。そばにはきれいな女の人、学校の先輩がいて、なずなも魔力を奪われてしまう。いや、すべては奪われなかった。底知れない魔力を持っている。それで、目をつけられてしまった。普通の暮らしを送りたい、ささやかななずなの願いは、魔女が姉として家の中に入り込んできたことから、完全に失われてしまって……。はたして、これはどうした展開を見せるのか。あんまり可哀そうなことにならなかったらいいな、みたいに思ってます。

  • 『まんがタイムきららミラク』第1巻第5号(2012年7月号)

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