2012年5月8日火曜日

『まんがタイム』2012年6月号

『まんがタイム』2012年6月号、昨日の続きです。

『ロコ・モーション』、扉のモコのなんという可愛さよ! そう思ったら、ぬう、出番がないとな! しかし素晴しい。頭が大きく、目も大きく、およそ人体としてはありえないプロポーションなんだけど、こんなにも訴えるものがあるとは! いや、ほんと素晴しい。誰か立体にして欲しい。さて、本編、泊まり勤務ですよ。翌早朝の乗務に向けて宿泊するっていうんですが、起床装置、出てくるのかなあ、とか思ってたら、ばっちり出ましたよ。おお、この作者、ほんと、詳しいよなあ。どこまでが事実で、どこからがフィクションの味付けなのか、それがもう判別できない。鉄道マンの上下関係の厳しさ、これは聞きます。そして同期との語らい。よいですね。見た目の可愛さがぱっと前に立つけど、しっかりいろいろ描くものを持っている。いい漫画だと思います。

ニッポンのワカ奥さま』、おお、絵柄を変えてきましたね。可愛いシフトでしょうか。これまで、むしろ色っぽさ感じさせていたワカさんが、えらいことキュートになって、まるで少女のよう。ちょっとの変化なのでしょうけど、それで印象、がらりと違ってきて、今はまだ慣れない、けどじきに慣れるんだろうなあ。ネタのしっかりさは以前に同様。ワカさんの性格も同様、のはずだけど、印象が全然違って、ほんと不思議。ワカさんのさらにワカかった頃、みたいな感じがしますね。

『大家さんは思春期!』、ゲストです。引っ越したアパート、そこで出会った女の子、里中チエ。この子はいったい? 戸惑う主人公、いろいろ妄想したりするのだけれど、この子、大家さんだっていうんですね。中学生で大家。なんかちょっとやさぐれてる? お隣さん、白井麗子も大変な美人で、やっぱりいろいろ思っちゃう、そんな主人公。気持ちはわかる気がするよ! しかし、引っ越しの挨拶といって渡された粗品、食用油ギフトと思って嬉しそうな大家さんが可愛い。なるほど、なにかたくらみがあったり、すさんでたり、みたいなことはないんだ。まだ語られてないことはたくさんありそう。続き、楽しみですね。

はこいり良品』はツバメの話。ツバメが来る店は繁盛する。フンとか大変ですけど、やっぱり人目をひくからなのかな。あるいはそれこそ縁起によるものか。ツバメが人と共存するその理由を描いて、また商売人がツバメと共存しようとする気持ちも描いて、こういうのが実にうまいと思います。どちらも利用してるのかも知れない。けど、決して悪い人、ずるい、みたいな感じにはならないんですね。それが大変よいと思っています。縁起ものの他には、商店街の皆が考える振興策の話題もあって、あのトレーディングカードのプレミア、面白い。最後の落ちも、なかなかうまくいかないなあという、そういうのが味わい深くて、とてもいいです。

  • 『まんがタイム』第32巻第6号(2012年6月号)

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