2012年5月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2012年6月号

『まんがタイムきらら』2012年6月号、昨日の続きです。

箱入りドロップス』、実にいい感じですよ。前回からの続き、文化祭の当日、まずは先生が恐怖の館の餌食に!? と思ったら、ワオ、役得なんだ! うら若き高校生の肉体! そして雫二号の洗礼。これ、素晴しいな。恐怖やわ、ほんま、萌さんの立ちすくむ気持ち、よくわかる! あれはほんと、立ちすくむわ。素晴しいわ。抱き締めたいわ。ということで、陽一と雫の関係、いろいろ踏み込みたがる萌だけれども、なかなかそんな風にはならない。彼氏君は好きとかどうとかよくわからない。雫はもっと素直にみんな好き! なかなかそうはなりそうにない。でも、誰もがほっとけない雫、その愛されるというの、よくわかる。そのうちになにか変わっていくのかなあ。変わって欲しい、けど変わって欲しくない、みたいな気持ちが複雑です。

『ものくろすとーむ!』のゲスト2回目。双子の妹、乙いぶきサイドのエピソード。お姉ちゃんが大好きで、けど人間関係は苦手な女の子。学校でもそう。挨拶するのも大変で、クラスには面倒見てくれる子がいたりもするけど、まだまだ、全然って感じなんですね。妹、ネットアイドルでしたっけ。アンバランスで極端で、そこに面白みがありそうです。

『コドクの中のワタシ』は、あの宇宙人さんが扉絵で、おおう、可愛いなあ、って、手が触手なんだけど……。で、人物紹介見てみたら、なぬ、この人、触手少女、名前ないのんか。普通じゃない人たちが普通を学ぶ、そのために主人公中野真由を題材にするっていうんですが、触手少女、大喜び。しかし、つくづくこの世のものではない人です。エピソード後半ではクラス委員長を決めて、ここでもやっぱり真由がその任につくことになって、ええ、そんな気はしてました、真由の苦労性が光ります。あ、それと、触手少女も大変素晴しいです。とりあえず、これでフルメンバーなのかな? いいキャラクターが揃ってますよ。

『シークレットガーデン』、ゲストです。遅刻しそうと通った近道。そこで出会った白い人影、それは見目も麗しいお嬢さん。かくしてガール・ミーツ・ガールでありますよ。ほがらかで表情豊かな高橋幸子、対して寡黙でミステリアス、加藤恵理子。学校の裏門、生い茂る樹々の中、木漏れ日うけて立つ加藤さんが美しい。落ちつける場所、けれど誰もこないのがさみしい。だから、ここをきれいにしましょう。雑草を抜き、花を植えましょう。ふたりだけの秘密の庭、そこで育まれる友情、そして、という感じでしょうか。いいですね。この雰囲気、好きですよ。

『うちのざしきわらしが』、これ、いい話だなあ。わらの母が降臨。って、荷物で届くのか。福の神、その実力は本物で、なるほど、ざしきわらしがポイントを貯めて神になるというんですね。って、わら、これ、学の存命中には無理だろ。わらの母の語る福について。これは確かにそうかも知れんなあ、そう思わせるところがあって、そして最後にちょっとおまけしてくれる。で、福を皆でわけあうっていうのね。ああ、いいじゃないの、こういうのには、ほんと、あらがえません。

『プレフレ』、素晴しいな! 楓に樹、椿宅を訪問、っていうんですが、いや、いいよ、椿さん、素晴しいよ。その部屋のシンプルなる様、おしゃれじゃないですか。で、お姉ちゃん登場。おっとりした人、綾女さん。妹のこと、隠しておきたいこと、ぺらぺらしゃべっちゃって、ああ、肉親ってこうよね。すごくよくわかる。椿がもういいからって追い出そうとするの、それもよくわかる。ほんと、家族に見せてる顔と、たとえ友達でも人に見せている顔って違うもんな。その隠してる方の顔を露にされて、いや、もう、ほんと、可愛いなあ。微笑ましいよ。しかし、姉さんの、友達のこと、嘘じゃないかって、いや、それは考えすぎだろうよ、って、ちょっと待て、その写真のプリント、ちゃんと知ってたんじゃん! ひでえな! いや、ほんと、土下座してこれからもよろしくって、すごくシュールな絵。そして姉の姉たる所以垣間見えて、でも姉は妹を、妹は姉を、大事に思ってるんだなあ。椿、揺さぶられて、いろんな表情見ることができて、ええ、ただでさえ好きだった椿のこと、もっと好きになった、そんなエピソードでした。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第6号(2012年6月号)

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