2010年5月1日土曜日

『まんがホーム』2010年6月号

『まんがホーム』2010年6月号、発売です。連休です。というわけで、発売日が前倒しされて、2日発売の『ホーム』が今月は1日に発売されることとなりました。さて、表紙は力強く『天子様が来る!』を押しております。らいかのラーメンからは天子様、『夫婦な生活』みえこさんのスナック菓子からは福美ちゃん、そして『恋愛ラボ』リコのラムネからは三千華さんがそれぞれ出現していて、これはなかなかに面白い趣向であります。

恋愛ラボ』、のっけからエノが素敵。子供のころ、そりゃもうバスで酷い目にあった私は、今でも変わらず車というものが苦手です。移動する時は、近距離なら徒歩、長距離なら電車、とにかくバスは使いたくない。で、そのエノさん、今回は力一杯語っちゃったりして、素晴しいな、輝いてるな、なんて魅力的なんだろう。やっぱり私はエノが好きだな、なんて思われるエノさんは、兄貴といい、こと駄目な男に縁のある人なのかも知れません。しかし、レン、もてもてだな。姉弟そろってもてもてなんだな。

『はっち・ぽっち』、ゲストです。ペットシッターをしている女の子の話。まだ新人、なのでかまだ少し慣れていなくって、そこをペットのシベリアンハスキーが手助けする、そんな趣向である模様です。しかし、寡黙でいい子のハスキー犬、ハチ、いい感じ。キャラクターも可愛い、そして犬大好き、動物大好きの店長さんがいいですね。なかなかにいい感触の漫画であります。

『あなたなんか大嫌い』、ゲストです。しんやそうきち、どっかで聞いたことのある名前、と思ったら、あー! 『凛 — COCORO NAVI Another View』の人か! この漫画、設定は結構ぶっとんでいて、女子校に通う幼なじみのちきり、実は男だっていうんですね。まあ、今どきこれくらいの設定普通のような気もしますけど、というわけで、その内容、ちょっといけずなちきり、幼なじみのこと好きなんでしょう。で、その気持ちを隠さない。ここぞという時に男の子に戻って、ももに愛をささやく。いいじゃん、いいじゃん。これ、いいじゃん。と思わず興奮してしまう。これ、ほんといいと思います。『ホーム』っぽいかどうかはわからんけど、私は好きです。

『空色プラス』、ゲストです。で、これ、読み切りと明言されてるんですけど、えー、読み切りなの、続かないの? えー、そんなのいやだ。というわけで、気にいっています。ひょろりと背の高いお嬢さん、フユちゃんがヒロイン。こういうスレンダーな女性、大好きです。しかも、理系ときたか。普通にレイリー散乱を解説しちゃう、わお素敵! 漫画としては、フユちゃんとハルが通学途中にしゃべってるだけ、であるんですけど、私はこういうのわりと好きなんですよね。テンポが好み、絵も好み、ヒロインも好み。定着して欲しいなあ、そう思ったゲストです。

『三日月の蜜』、びっくりしました。えらいこと踏み込んできまして、どうなるの、どうなるんだって、わくわ、はらはらしてページをめくったら、なんと生理痛ときました。おおう、そっちも結構な踏み込みだな。なんかどきどきというか、うろたえてしまいそうな展開ですよ。でも、この漫画は、そうしたところを淡々と描くというところに味があるのだから、ええ、面白かったです。そして、桃子さん、あの間、あの会話から、あのラストへと続く。かけひきなのか、あるいは本心からの行動なのか、わからない。わからないから気になります。

『ママはアイドル』、最終回を迎えました。柳田直和の漫画は『千秋ツーフェイス』とか好きだったのですけど、アイドルに素養のなく、また雛壇芸人とかいうのですか? 最近の定番のバラエティ番組とか見ない私には、『ママはアイドル』は強く訴えるところがなく、けれどそれでもこの人の漫画が載ってると安心したのですね。結構好きだったんです。だから、こうして終わったこと、残念と思います。新しくはじまる漫画があれば、終わりゆく漫画もある。それは当然のこと、わかってはいるのですけれど、わかっていながらも、やっぱり惜しんでしまいます。

  • 『まんがホーム』第24巻第6号(2010年6月号)

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