2009年11月17日火曜日

『まんがタイムファミリー』2010年1月号

『まんがタイムファミリー』発売です。なんと、1月号。一足はやく年あけて、2010年1月号であります。しかし、さすがに来年1月号といっても、現実には今日はまだ11月の中旬です。だから表紙はクリスマス先取りといったところでありまして、サンタクロースの衣装を着た蜂谷が表紙中央に、そのわきにはクラッカーを慣らすアキラが元気にジャンプしている。ええ、まずはクリスマスを楽しもうといったような雰囲気です。

『教師諸君!!』、もう、これ、大好きです。扉には笠地蔵と思いきや、手拭いならぬサンタクロースの帽子かぶせられたりしていて、味があっていいなあと。そして地蔵は本編にもあらわれて、しかし謎です。謎ではあるんだけど、あのクリスマスを待とうという様子、リース、ツリーだけでなく、ジオラマやアドベントカレンダー、そしてクリスマス菓子など。実にオーソドックス、正統的なクリスマスと思わせて、南瓜、柚に落ちる。いや、でも、クリスマスは土着の冬至の祭をキリスト教が吸収したとかいう話ですから、南瓜、柚もまた和洋混交として、ひとつのオーソドックスなんだ。なんていったら、だんだんそう思えてくるから不思議です。うん、地蔵もオーソドックスだ。でもって話題は学期末、深沢先生の前に日本史教えていた先生の情報が少し明らかになって、なんかこの学校は変な先生しかいないのか? で、現在の変な先生代表西名先生の、なぜコスプレするようになったのかが明かされて、いや、それ以前に第1話ぶりの不断着でなくって? 先生。いや、もう素敵すぎ。大好き。ものすごく魅力的だ。最高であります。

『ガクブンッ!』、ゲストです。完璧超人的ヒロインが、実は微妙に変わりもの。小説家志望だけれども、どうやらその才能はなさそうだというようなところを楽しもうというような漫画であるようです。小説家志望の彼女、高屋敷綾乃がボケなら、ツッコミもいて乾麻美子、バレー部のエースなのかな、ファンもいるくらいのかっこいい系の女の子。うまく話が展開して、広がっていったらよさそうかなって感じです。

『きょうも幸あれ』、これとてもいいです。高校生のお兄ちゃんのことが大好きな幸子。この兄のことが好きな同級生なんていうのもいるのだけど、その娘さんにお兄ちゃんがとられてはなるまいと、嫉妬して、妨害してというさっちゃんがかわいいんですね。妨害なんていうけれど、それはもう罪のないような、そんなもので、その一生懸命さは可愛さを際立たせて、もう、ほんと、お兄ちゃんのこと好きなのね、なんて思って、ほのぼのと笑みがこぼれるんですね。

『はなまるドロップス』、ゲストです。双子の姉弟。いや、勝手に姉と弟にしてるけど、実際のところはわからない。まあ双子に上も下もないって私は思うんだけども、表記的な問題として気になりました。さて、女の子のなでしこは人見知り。男の子のやまとは仏頂面。それで、なんだか人付き合いの上手な友人ひまわりに引っ張られて、みたいになるんでしょうか。わりといい感じ。なでしこ、可愛いです。ああ、ふたりあわせて、やまとなでしこなんだ。ええ、なでしこ、可愛いです。

『ひとみとコットン』が、なんだかちょっと着ぐるみさんの昔に触れたような、そんな様子がありまして、意外。彼になんかショックな過去みたいなのがあるってことが意外で、そして山下くん、ひとみと同じ大学だったんだ。職業着ぐるみすとだと思ってました。そうか、学生だったんか。そして、『生着ぐるみさん密着レポ』、着ぐるみの人形劇団の取材風景描かれて、これちょっと面白いなあ。舞台から落ちる話。いや、笑いごとじゃないような気がするんですが。でも、日常なんでしょうね。こういう活動、なんだか楽しそうですね。ちょっと憧れたりしますね。

『うのはな3姉妹』、新連載になったとのこと。これまで、次女桃子が目立ってきましたが、今回は長女梅乃にスポットがあたって、ああこのお姉さんもいい感じだなあ。人の気持ちに気付く、そう思わせて、なんか強引に売ろうとしてるだけなんじゃないかという「エスパー」。美人、若いころは老け顔。でも、落ち着いて魅力的で、そしてちょっと謎。家族ひとりひとりの性格が、こつんこつんと当たって響いて、にぎやか。とても楽しそうと思わせる、とてもいい家族コメディであると思います。

『つれづれいーの』、はじめて見たときには、ヒロインはべらぼうに可愛いけど、どうにもつかみどころがわからない、なんていってた癖に、最近ともなれば結構どころかかなり面白いんじゃなくって? なんて思ったりしております。ほら今日はみんなサンタさんだよ! って、ああ、もう、可愛いなあ。でも、可愛い中に、笑顔の連なるなかに、日常の憂さと、それが晴れる瞬間が描かれていて、不思議な光景、それを受け入れちゃってもいいかなって思わせる心地よさがあるのですね。

続けて読んできて、いいなと思う。雰囲気にほだされて、笑顔にやわらかく気持ちをなごませる。うん、いい漫画。好きです。

おはよ♪』が最終回を迎えました。あの、あかんたれに見えた明ちゃん、やるじゃん。家族に見られまくってっていうのが微妙に残酷ではありましたが、進むわけでなく、けれどとどまり続けるでもないかも知れない、そんなふくみを持って、なんだかわりと悪くない様子でした。完全に決着してしまうよりも、ずっとらしい終わりだったのかなって思って、そしてこれからも続くだろう彼らの生活に思いをはせてしまうのでした。

そして『ばんだい君』も終了です。これ、「福引」みたいなのは結構好きだったりしたんですね。昔の四コマ誌の雰囲気、それがだんだんと薄れていきます。これも時代の変化ってやつなのかと思います。最後の暖かくして眠るおじいさん。あの風景は、おかしみ、面白さよりも、ああ、ゆっくりお休みくださいと、いたわるような気持ちにさせてくれるものでした。ながらくお疲れ様でした。

  • 『まんがタイムファミリー』第28巻第1号(2010年1月号)

引用

  • 井ノ上ふき「つれづれいーの」,『まんがタイムファミリー』第28巻第1号(2010年1月号),149頁。

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