2009年11月10日火曜日

RICOH GXR

  全然情報を追っていなかったので、いきなり知って、ちょっと驚いているのですが、RICOHが新しいデジタルカメラをリリースしたんですね。GXR、レンズ交換式であるのですが、面白いのが撮像素子がボディにではなく、レンズについてるっていうところ。レンズが交換できるといえば、一眼にせよ二眼にせよ、ボディに撮像素子が格納されているというのが当然、常識であったのですが、考えればレンズに内蔵してもいいよなあ。フィルムと違って巻き上げ機構いらないんだから。そして、私はちょっとこのカメラに興味を持っています。それはGR DIGITAL出してるRICOHのカメラだから、ということもありますが、けれどそれだけではないのですよ。

レンズユニット交換式というアイデアが面白いからという理由でもありません。このカメラに興味を持っている理由、それは、レンズです。標準レンズ、35mm換算で50mmという画角、それが私に訴えるのです。以前、GR DIGITALを買おうという時に、最後まで迷わせたのが画角でした。

GR DIGITALの画角、28mmというのが私の好みにあわなかったのです。私の好み、それはシンプルであること。操作が簡単でちゃんと写る。ズームは嫌い。歪みが酷いし、面倒くさい。だから単焦点がいい。ここまでならGRでばっちりですよね。でも、私の好きな画角は標準レンズ、50mmなんです。素直な写り、パースペクティブの強調も圧縮もない、見たままに近い絵が撮れる。やっぱ、カメラは50mmだろうよ。といったわけで、銀塩時代は、24-85mmのズームレンズも持ってたのに、もっぱら55mm F1.7のマニュアル古カメラを愛用していて、だってそっちのほうが自然で素直で好きだったんだもの。例えばそれはこんな感じに撮れて、イタリアにいった時の写真。

Duomo di Milano, Italia

ミラノのドゥオモですね。ゴシック建築の、天に向かうかのごとき尖塔。それらがぴしっと真っ直ぐ立っている。この非常に素直に、ありのまま写してくれる、そうした描写が好きなんです。その自然な様が好きなんですね。

とはいうものの、GXR、ちょっと簡単に買ってしまうには高くてですね、ボディが五万円くらい。まあ、それはいいです。問題はレンズかと。50mmは七万五千円といったところで、ああ、やっぱりいい値段するなあ。それだけの価値のあるレンズなんだろうと思いますし、実際高品位なレンズで七万って安いと思うんですけど、けれどそれだけの予算をぱっと工面するというのは難しく、だからやっぱりちょっと迷ってしまうんですね。魅力的なんですけどね。

ところで、GXRのレンズユニットですが、これ、レンズに限らずつくようで、GPSやプロジェクター、ストレージ(HDD)、プリンター、ファイバースコープ、ワイヤレスなどが例として展示されたんだそうです。ファイバースコープユニットは、過去にちょっとなかったと思えるもので、こういうのが出てくるところ、普通のレンズ交換式カメラではありません。可能性を感じさせてくれて、面白いなと思ってしまうんですね。

引用

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