2007年7月7日土曜日

1年777組

  今日は2007年7月7日。7並びがなんだか嬉しかったので、777にちなんだものを取り上げたいなと思いまして、さて777といえばなんでしょう。一般的にはパチンコかな、なんて思って『ななみまっしぐら』を一旦マークはしたものの、他にはなにかなかったかなあ。いや、あるんですよ。気付かないふりしているだけで、777といったらあれしかないって漫画があって、けどあんまりべただからどうしようかと思って — 、そう『1年777組』ですよ。『まんがタイムきらら』にて連載中の漫画。おそらくは、現在の連載においてはもっとも最古参であろうかという漫画で、思えばずいぶんと雰囲気を違えてしまったきらら誌ですが、けれどそうした中に変わらず馴染みの顔があるというのは、なんだかほっとした気持ちになれるものだと思います。

『1年777組』、この漫画はそれ自体がほっとさせてくれる雰囲気を持っているものですから、その効果はなおさらだと思います。巨大な学園において繰り広げられるコメディ。友情あり恋ありギャグあり涙あり、いや涙はそんなにないかな? ちょっと悲しいっぽい話があったとしても、漫画の雰囲気が緩和してくれるし、それに最後にはきっと前向きで明るい落ちがあるものですから、そういう安心感も嬉しくて、ちょっと心がかさついていたとしても、読み終わればなんか暖かで緩やかな気持ちになれる。すごく好きな漫画なのです。

そんなに好きなら、なんで書くのを躊躇したのかといいますと、まず一点目、今月末に第4巻が発売されるんですよ(やったー!)。だから、ちょっとフライングだよなあと思った。で、二点目、以前この漫画でもって書いた時、こととね本家の77777カウント記念みたいなこといってて、なんと二回連続で数字絡みかよ! あんまり同じようなネタで更新するのもいやじゃありませんか。けれどそういいながらも『777組』で書こうと決めたのは、それだけ好きだからなんだと思います。

あまりに変わらないと思われた『1年777組』ですが、それでも少しずつ移り行くものがあって、あまりに純真すぎて好きという気持ちが恋心になることのなかったこりすの気持ちに少し変化が見られるなど、だからいつかねこと君の恋が成就することもあるのかなあという期待もあるんですが、けれどできればもう少しこのまま、中途半端かも知れないけれど、この揺れながらも決して行き着くことのない曖昧な状況が続いて欲しいものだと思って、そう、私はこの漫画にあらわれる、かなえたいと思いながらもかなわぬ恋の切なさに魅惑されているものですから。特にそれは、ねことに恋するきつねにおいて顕著。ええ、3巻の末に収録されたきつねメインの恋物語、ああいう切なさですよ! すごく、すごくいいと思うんです。

  • 愁☆一樹『1年777組』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2003年。
  • 愁☆一樹『1年777組』第2巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2004年。
  • 愁☆一樹『1年777組』第3巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2006年。
  • 愁☆一樹『1年777組』第4巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2007年。
  • 以下続刊

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