2006年5月4日木曜日

悲しい色やね

   実は私は、カラオケあんまりいきません。歌が嫌いなわけはないんです。むしろ好きで、ただいく機会がないのですね。だから、たまにカラオケにいったりするとすごく戸惑います。どの歌を歌うべきなのか、そもそもうまく歌えるものなのか、毎回緊張して、これだという歌を選べないのですね。

そもそも私の好きな歌というのは女声が多くて、だからどうしてもキーがあわず、移調するんですが、それでもまだ高くてひいひいいうなんてことは普通にあって、だから男声のレパートリーを持たないといけないなあ。と思っていたときに思い出したのが『悲しい色やね』。まさに大阪を歌って、情感たっぷりの素晴らしい歌。私はこの歌大好きなんですが、歌ってみても、本当によい歌であると実感しました。本当にいい歌です。

私はこの歌が本当に好きで、ギターを弾きだす前からピアノを前に歌っていたんです。頼りは楽譜、どこからコピーしてきたものやら、私の手もとにはこの曲の譜面があって、コードネームを頼りに歌ってきて、情感の深さがすごいのですよ。メロディがよい、歌詞もよい。大阪弁で、別れの情景が歌われて、ああまた別れか。私はなぜか別れの歌ばかり歌ってる。でも、この歌は本当にいい。愛の深さがあって、別れの切なさがあって、これまで過ごしてきた時間がほんのこれだけの歌詞にぎゅーっとつまっているようで、大きい。詩的で深みがあって、すごく豊かで、圧倒されます。

私、これまで何回かこの曲を買おうと思ってきて、けれどその度に踏ん切りがつかずにきたのですが、というのは、なんか『悲しい色やね』の録音には何バージョンもあるみたいで、いったいどれを手にしたものか踏み切れずにいたんです。きっとそのどれもがよいに違いないのですが、まずは基本になるようなものを聴きたいというような私は、初出のアルバムの版から聴きたいなんて思うから、そしてそれがどれかが今一つわからずきたものだから、そうして私は今もこの歌のCDを持っていないのです。

でも、いつか必ず欲しいと思っています。

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