2006年5月7日日曜日

メヌエット

  私が先日カラオケにいったときのこと、山崎まさよしの『メヌエット』を歌って欲しいといわれまして、残念ながら私はその歌は知らないんです。けど調べて仕込んでおきますよと答えて、調べてみたらゲーム『ロマンシング・サガ Minstrel Song』の主題歌なのですね。ミンストレルというのはヨーロッパ中世の音楽実演家でありまして、吟遊詩人と理解してもいいと思うのですが、すなわち『メヌエット』という歌はそうした吟遊詩人的印象をもとに作曲されているというのだそうです。

『メヌエット』の通常バージョンは山崎まさよしのサイトで、『With Strings』のバージョンはiTunes Music Storeでそれぞれ試聴できますが、残念ながらどちらもフルバージョンではありません(当たり前だけど)。少し聴いてみての印象は、山崎まさよしっぽくないなあというもので、なんか詞にしても妙に大仰で、こんな感じだったかなあ、山崎まさよしって。という違和感もあったのですが、まあそれはそれ、私はそもそも山崎まさよしを嫌いではないからCD買ってみるのもよさそう。ということで、シングル『メヌエット』とアルバム『With Strings』をそれぞれ買ってみたのでした。

現在シングルがヘビーローテーション中です。シングルには通常のバージョンとアコースティックバージョンが収録されていて、私はこのアコースティック版に興味津々であったのですが、聴いてみたところ通常版にそれほど違うところがない。ただ全般にアコースティックバージョンの方が素直な感じがして、だから私の好みからしたらアコースティックバージョンの方がよいと感じられます。

でも実際に聴いていれば、それがどちらのバージョンであってもよい歌であると思います。確かに言葉遣いが大仰で、変に漢語くささが残っているけれども、そうしたものを含めて古めかしさであるとかを出そうとされたのかもなあと思います。

残念ながら、私の思う中世らしさとはかけ離れた『メヌエット』ですが、別にこれが忠実に中世をトレースする必要なんてのはかけらもないのですから、これはこれでよいものだと感じます。

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