『まんがタイムきららMAX』2026年2月号、発売されました。表紙は『きみとボドゲが作りたい!』。つきとちか、ふたりが雪に埋もれていますよ。後ろ向きに倒れ込むみたいにして、ふたり一緒に雪の上。けれど長いマフラーで巻かれつながるふたりは、寒さなんかなんのその。心も体も接近して、密着して、それですっかり温まっている、みたいな雰囲気あるというのですね。ドギマギしているつきに、なんだかほっと安心するかのようなちか? 温度差はちょっとあるかもだけど、それでもふたりはここに一緒だと思わせてくれる表紙でありますよ。
今月は新規ゲストが1本です。
『天からマチーニ』
木苺こお、とんでもない重責を担わされる!
友達を望むも、持ち前の強面と言葉選びのまずさが災いして、友達0期間を更新中のこお。そんな彼女の願いを神が聞き届け、こおの友達として天使のマチーニを送り込んでくれたというのです。
ところがまあ、その天使ってのがとんでもない。口が悪い。態度が悪い。世界の破滅をくわだてる。まあ、天使にとって人間などなんら気にかける必要もない矮小な存在にすぎませんから、傲慢なのもしかたない。とはいえ、天なる父の、いや祖父なの? 神に向かってもその態度! こおいわく、反抗期というしかない、そんな娘であったのですね。
友達がほしいというこおの願いを聞き届け、マチーニをつかわした。なので次はこおが約束を守る番。面倒でもなんでも見るから。自分の言葉を守り、マチーニの面倒を見なければならなくなってしまったのでした。
いずれは神にもならんとするマチーニ。この不良天使を更生させねば、この世界の存続にも関わる。かくして、身の丈をはるかにしのぐ重責を背負うことになったこおです。はたしてこの子にマチーニを更生させることができるのか? できなければ……、ちょっとした世界の危機ですね!?
『きみとボドゲが作りたい!』
ボドゲ市、開幕です! とはいうものの、つきとらずのふたりで守るブースはどうにも気まずくて、しりとりで繋ごうにも、らずにまるでその気がない! というのに、ンジャメナ、ンヤルゲンゲと、アフリカの都市名でもって繋ぐつきですよ。根性あるなあ! ンゴロンゴロなんていう保全地域もありますよ!
そんなふたりにとっての助け船? ちかともえが加わって一気に雰囲気が変わりました。今回は試遊ありのイベント。ルール説明できるようにとか、お客さんを迎える準備は万端! イベントがはじまれば、代わり番こに買い出しにいったりと、売り手でもあり買い手でもある、こうしたイベントならではのふたつの立場でボドゲを楽しむ。まさにイベントを満喫する4人でありますよ。
しかし肝心のボドゲ売れなくてらずぴさん、落ち込んでます。いやもう口とんがらかしてかわいいったらないんですが、なんとか目標の6個は売りたいぞ! といったところで、会長と副会長がきてくれて、御購入! 結局売れたのはこのふたつだけだったのですが、部員ひとりひとりが購入からの先生の強制購入で見事に黒字。大快挙ではありませんか!
今回、会長とつきの関係など、いろいろこの先につながりそうな布石が打たれたりと、そしてボドゲの次回作! やはり先へ先へと進ませる、そんな推進力が心地よいですね。
『ぬるめた』
なんと、新展開ではありませんか。ゴメをめぐる人間関係。これまでとは違う状況、違う学校、違う異常事態でもって展開しようというのですか!
とか思ったら、のっけから「ん」で終わらないしりとりとかやってる! すごいなきららは、いつだってどこだってなにかしらネタかぶりする。それがまんがタイムきららだ!
ともあれ、新たな人間関係。把握するのは大変そう? とか思ったら、そうでもないな。みんな、キャラが立ちすぎてる。というか、ひとりが魔法使い。自分の所持品を召喚したり、スマホを充電したり、わりと便利そうな魔法が揃っとるな。でも魔力には限りがあるのか。
そんなものすごい存在にも動じないのが我らがゴメ。というのも、人造人間の知りあいがいるくらいですし? でもそれを信じてもらえないんですね、からのくるみ介入。魔法と科学で対立、対決したりなんかして、けど最後にはフィジカル勝負の普通の女子高生が勝つのか!
こういうところ、やっぱりぬるめたなんですね。というわけで、今後も魔法使いの田中とくるみの戦いは続きそうですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第23巻第2号(2026年2月号)

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