2014年4月3日木曜日

『まんがホーム』2014年5月号

『まんがホーム』2014年5月号、昨日の続きです。

『200年の夜と孤独 — おひとりさま吸血鬼』。前回に引き続き、月夜野さんと花ですね。ただ今回は、花といってもいつぞやの桜。夜桜観光なのだそうですが、自力で飛んでいく、そのつもりでいたのにズルしてトラックの荷台に乗っちゃった。そこからはじまる小旅行。見知らぬ港にいっちゃって、猫に狙われてみたり、溺れた猫を助けてみたり。飢えた子猫たちを助けるために、月夜野さん、さば水煮、箱ごと買ったのか。しかもそれを桜にくれてやるのか。あの、母親思って空を見上げる桜の精が素敵でした。そして月夜野さんのうちに残る母の面影。ああ、これはいいですね。桜の季節の物思い。いい話でした。

『うちの秘書さま』、素晴しい。メイド隊、大活躍じゃないですか! 潮干狩りにいったんですが、本格スタイルの七瀬が可愛い。手を怪我したぼっちゃんへの対応、冷たい七瀬に花とばしちゃってるメイド連、この差、面白い。メイドさんたち、よいわあ。最高のお食事を、と思ったら海の家に負ける。こっそり手伝い、汚い裏取引。ほんとぼっちゃん愛されてますよ。こうしたバックグラウンド見えると、七瀬が厳しめに接する、その理由もわかるように思いました。ええ、違った愛のかたちであるわけですね。

『そもそも受付嬢には向いてません!』、ほっほぁー! 面白いなあ。人見知りが特技の丸尾もこ。なんとしても人目につかないようにと工夫してみたり、いや、これは工夫とはいわんな。そうかと思ったら、気持ち入れ換えたように、前向きになってみたり。でも、やる気出すとお客さんこなくなるのな。先輩の竹さんのあの表情、いやもう、キュートでしたよ。素敵素敵。声出ない先輩を助けるべく黒子になってみたり、犬のぬいぐるみ相手に練習してみたりと、いろいろがいちいち可愛いもこ。そこはかとなく駄目な人ですけど、こうした姿勢が見えるから、憎めないというか、ほっとけないというか、そんな気持ちになるんでしょうね。あの花粉症もこに対する、ごめんの竹さんも実によかった。あと、洟垂れ女子ってすごくよいと思います。

『はっちぽっち』、めちゃくちゃ面白いな! 電話で受けたお散歩依頼。なんか、すごくヤバそうな雰囲気で、いったいどういう犬なのか!? いやもう、想像を超えてきましたね。小梅ちゃん。中型犬。まだ若いんだろうなあ、ものすごいハイテンションで、散歩と聞いただけで嬉しくなっておしっこしちゃう。おおう、うれションってやつだー! 嬉しさのあまりポチ子のびょんびょん跳ねてみたり、散歩の途中、他の犬を見付けたら、やっぱり嬉しくてわんわん吠えてみたりと、やらかすこと、しでかすことが面白くて面白くて、いや、でも、こんな犬、いるよね。最高でしたよ。さすがのポチ子も疲れ果てるという、そんな小梅の威力。いやもう、しびれましたね。

  • 『まんがホーム』第28巻第5号(2014年5月号)

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