2014年2月10日月曜日

『まんがタイム』2014年3月号

『まんがタイム』2014年3月号、先日の続きです。

『ひらめけスイッチ』、面白いです。平目が朝なかなか起きられなくて、毎日ダッシュ、だんだん足が速くなるのが悩みというので、皆が手伝ってくれることになりました。って、趣味のピタゴらしいギミック! いえね、そこにいたるまでが面白かったり可愛かったりですよ。リラックスする小波ちゃんの可愛いこと。でもって対照的に元気元気な梶木。うん、見てるだけで面白い。タンバリン叩く梶木とか、超のつくくらいにチャーミングでした。でも今回のトップは平目の母さんですね。平目の仕込みで朝一斉に動きだす家電、その音に驚いて、いったいなにがおこっているのか!? 一度は怒った母だけど、息子が仕込みをやってくれるもんだからその日一日すごく楽。あの伸びしてる母の姿、ほんとゆったりとくつろいで、素敵だったのですよ。

『ノコひけ!工業娘。』はJ科、情報技術科のお嬢さんふたりがお目見えですよ。井森と本田、この子ら、男子ばかりのJ科にふたりだけの女子、ということでクラス中からチヤホヤされて、姫とか呼ばれてるんだ。I科の男子もふたりだけなんだけど、なんだかずいぶん違うなあ……。井森さんがですね、なんとI科の男子、樹森くんのこと、気になっちゃってるみたいなんですよ。けどなかなか接する機会がない。そんな中、少ない情報をもとに、なんとか接点を作ろうと頑張ってる彼女の姿、いじらしく、素敵でした。そして今回、その他のネタも面白かった。ホームセンター! うん、変形したりギミックばりばりの工具ってわくわくしますよね。桜のアグレッシブさも健在。チョコレートを没収されて困る姫、それを見てざわめくJ科男子どもも見事。ええ、ほんと、見事青春ですね。

『絵本とママ』、透子先生、中学の同窓会にいくのだそうですよ。今でこそ美人作家で売ってるけど、当時は地味な文学少女だった。笑われたりしないかな、そう思ってたら、全然そんなことなくて、ええ、透子さんの心配が消え、気持がぱっとやわらぐところ、実によかったです。しかしなにがいいといっても、この人の姿勢に、絵を描くのが、創作するのが好きってのが見えるところですよね。今も本質は変わってない。学生の頃の話、先生のいうラクガキの進化、面白かった。さすがに平謝りなんですね。思い出話、ほのかな恋心、そして今まさに燃えあがる創作意欲。クラス全員を動物にしちゃう。あのイラスト、妙に力作で、ほんとそこからの展開も実によかった。うん、いいですよ。素敵です。

はこいり良品』は、前回設置された談話スペース。そこにきてくれたマキのクラスメイト、花園さんがグッドでした。内気なお嬢さん? そう思わせて、なんだ、いいとこのお嬢さん? さらに踏み込めば、なんだか面白いな、結構不遜な感じがあって、ええ、こういう思ったことダダ漏れな人、好きですよ。家に帰るとひとり、そんな境遇が似てるのではないかとマキに親近感感じていた花園さんだけど、経験してみてわかる、ああ、全然違うわ。あの表情の素敵なこと! そして見事にお嬢様パワー発揮してみせて、ええ、魅力的なお嬢さんの登場に、なんだかわくわくしてきましたよ。

『つくしんぼ』、ほんと面白いですね。いつも面白いと思ってるんですが、ビニールハウスで収穫とか、はじめて趣味がとか、こういう微妙なやりとりに表されるおかしみが実に面白い。雪の朝の話ですよ。雪が降ってるから学校休むというつくし。めちゃくちゃ可愛いな。あの防寒スタイル、最高です。で、ちはるの攻撃。嫌がらせのためにとか、ちゃんとわかってるんだけど、そういわれたからには学校いきますよというつくし。ええ、ほんと、なんだか愛だなって思ったんですね。定点カメラも愛なんだろうな……。

  • 『まんがタイム』第34巻第3号(2014年3月号)

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