2008年11月15日土曜日

カルドセプトDS 公式完全ガイド

 カルドセプトDS』のガイド本、二冊目が出ましたね。私は以前、どちらを買おうかなんていいながら、早々にメディアファクトリー版を買ったのですが、この度出たエンターブレイン版も買ってみました。いやね、乗りかかった船かなと思いまして、どっちも買って比較してみるのも悪くないかなって。まあ、いいお客さんなんじゃないかと思います。さて、エンターブレイン版は後発の強みといいますか、前に出たものでは扱われていなかった情報が載っていて、例えばそれはメダルの獲得条件やあるいはEカードの詳細ですね。まあ私はメダルを集める気はさらさらない(酷い)からそのへんはどうでもいいとして、またEカードもそのうち手に入ったらわかるだろうと、気にしてこなかったんですが — 、いい加減でごめんなさい。でも、合体してみないとわからないバンドルギアの能力がわかるのはちょっとありがたいですね。そして、あると嬉しい詳細情報も補足として載っているのもありがたかった。さて、その補足とはいったいなんなのでしょうか。

補足その一は、オムニポーテントの効果一覧。オムニポーテントで呼び出せる七種の効果の詳細が記されています。補足その二は、ミスティエッグの育成。与えるアイテムで姿を変えるミスティエッグ、なにを与えるとなにに変化するか、その一覧です。補足その三は、4属性のカード一覧。各属性に用意された魔術師系クリーチャーや、四属の王、武器、盾、巻物等々を一覧できます。次が能力別クリーチャー一覧。能力からの逆引として使える、これはメディアファクトリー版にも、さらには特典カードガイドにもありましたね。そして最後が、戦闘時の能力/効果発動順。そう、私はこれが見たかったんです。

『カルドセプトDS』では、戦闘時の能力発動テーブルが変更されているため、過去の常識が通用しなくなっています。例えば、先制クリーチャーと後手アイテムの関係がおそらく最も目立った変更じゃないかと思うのですが、旧作では後手アイテムを先制クリーチャーに持たせた場合、クリーチャーの先制が優先して、アイテムの後手は発動しませんでした(確か、常時先制が優先?)。ですが、今回は違います。註にもはっきり書かれているとおり、先制・後手はあとから発動するアイテムの効果が適用されるのです。これは正直ちょっとショックです。以前なら、先制クリーチャー中心でブックを組んだら、武器は後手がつくかわりに安いヘビーハルバードを選択するという判断もあったけれど、今作ではこれが無理。つうか、今作ヘビーハルバードを使う人っているの? とまあこんなありさまです。

戦闘タイムテーブルには他にも詳細な記述があって、強打弱打は後から発動したものが優先。過去作ってこのへんどうでしたっけ。常に強打が優先したような気がするけど、基本的に強打武器って使ってこなかったから、ちょっとわかりません。といったように、具体的に経験してみないとわからないようなことが、きちんとわかる。ということは、あやふやな予測で戦闘に踏み込むのではなく、きっちりと、変化分も含めた計算ができた状態で戦いに臨めるということで、実際これはちょっとしたアドバンテージです。あやふやだと、守れる戦いに無駄にアイテムを消費したり、あるいは攻める時にも、落とせるつもりで足りなかったり、返り討ちに遭ったりしますしね。

そして、リープ系スペルについてのコメントもありました。私の記憶が正しければ、旧作では土地にナンバーが振られていて、その数の大きいほうだったかに向かって飛ぶんですよね、このスペルって。だから、同距離に狙いの属性の土地がふたつあった場合、どちらに飛ぶかは土地のナンバリングを知ってることで判断ができた、と思うのですが、この本によるとDS版では、進行方向が優先らしいんですね。そうなのか、いっぺん今度試してみよう。分岐がある場合はランダムとかいってるけれど、それも試さないとわからんか。いやね、先だってのWi-Fi対戦でのこと、スネフの西エリアのほこらにいたとき、レイクリープを使って城隣の水土地にいきたかったのだけど、砦隣に戻ったら最悪じゃないですか。使ってみろよ、使えばわかるさ。いや、それはそうなんだけど、使って手を遅らせて負けたくない。でも、もし相手が自分より手の早い相手だったら、迷っているようじゃ駄目なんですね。どちらにいくか事前に判定して、迷いなく使う使わないを判断する必要があります。そうしないと追いつけない。だから、これはもう経験なんでしょうね。使っといたらよかったなあ。城隣は自分の土地で、砦隣は人の土地だったんだけど。人の土地を踏んだら、なにやってんだろうって感じだけど、ガッツくらいは認めてもらえたかも知れないなあ。

この本には、他に各ステージでもらえるカードの種別についての表があったり、またそうした情報だけでなく、ダイス目操作スペルを使った場合の期待値を、マップごとのダイス目最大値ごとに計算してみせたコラムもあるなど、結構読んで面白そうなところも多いです。またカードの解説は丁寧で、特にクリーチャーでそう思ったのですが、即死であるとかの追加効果、これは攻撃が当たらないといけないのか、当たらなくてもいいのか、そうしたあいまい性が解説により排除されているのは、特にこのゲームを始めたばかりという人にはありがたいのではないかと思います。ただ、即死の確率が、解説の中にしか書いていないのはちょっと不親切かも知れません。ぱっと探して、ぱっと見ただけの段階では迷います。このへんは、特殊効果の欄にも確率が記載されていたメディアファクトリー版の方が親切だったと思います。けどスペルになると、各スペルに効果アイコンが記されているこちらの方が逆に親切になって面白いですね。

カードリストのレイアウトは、こちらの方が私の好みでした。ページごとにクリーチャーカードは五枚、アイテム、スペルカードは七枚記載されています(メディアファクトリー版は六枚八枚でした)。あ、そうそう。ブックの構築例もこちらの方が多かった。大宮ソフトや猿楽庁から提供されたブックもあって、いろんなブックを見たい人にもいいかと思います。

引用

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