2006年8月24日木曜日

RICOH GR DIGITAL

 私のお友達が夜景をとるのに苦慮しているみたいだったので、今日は趣向を変えて、デジタルカメラで夜景を撮るコツみたいなのをやってみようかと思います。それにちょうどタイムリーでもあったのです。今、季節は夏から秋に向かい、どんどん日暮れが早くなっていきます。秋の日はつるべ落とし。気を抜けば帰り道はすっかり夜です。写真を撮るには光量が重要なのはいうまでもないことで、つまりこれからどんどん日常散歩写真家にとってうまくない季節に足を踏み入れつつある。こういうときにはどうしたらいいか。日中撮る。いや、それは仕事があるから無理だわ。いくらなんでも怒られます。そうなると方法はひとつ、光が少ない状況であってもちゃんと写真を撮れるように工夫するのです。

光量が少ない状況で写真を撮るにはどうするか。結局写真というのは、フィルムないしは撮像素子にあたる光の総量が問題になるわけですから、暗い場合は絞りを開く、そしてシャッターもなるたけ長時間開けておく、という具合になります。

けど、絞りを開けるったって限界があるし、スローシャッターを切ると手ぶれが……。こういう場合に力になるのは三脚ですが、街歩きに三脚なんて持っていってられません。じゃあ、どうする? そういう場合は、カメラを固定できそうなものならなんでも使ってみるのがよいのではないかと思います。

My town
f/2.4 1/3 ISO64

例えばこの写真は、左側に金属の角柱がありまして、カメラの底面を押し付けるようにして撮影しています。シャッタースピードは1/3秒とかなり遅いですが、目立ったぶれは見られません。なお、シャッターを切る動作が原因でぶれるのを嫌って、2秒のタイマー(シャッターボタンを押してから2秒後にレリーズされる)をセットしています。

Night pond
f/4 2sec ISO64

この池の写真は、さらに光量が不足している状況で撮影しました。多少絞って、シャッタースピードは2秒。なんでこんなスローシャッターが可能だったかといいますと、池の手すりを利用しているからです。手すりの上部、ちょうど平らになったところにカメラをすえて撮影しました。こういうやり方だとほとんど手ぶれは起こらないので、安心してスローシャッターを切ることができます。

私のカメラは露出補正も可能だし、絞り量も自由自在、絞りシャッター速度を手動で設定できるモードもあるので、暗所での撮影でも比較的自由が利くのですが、一般的なコンパクトカメラだとこういうのは難しいかも知れません。けどカメラの自動露出は、普通、撮影時にぶれないようなシャッター速度を確保しようと努力するように作られています。つまり暗所では絞りを開放方向に持っていき、シャッター速度をなるたけ稼ごうとするわけです。それでもシャッター速度が遅いという場合は、ISO(感度)を高くするのですが、感度は高くすればするほど画質低下を招いてしまうから、あんまりやりたくないですよね。

カメラの自動露出は、画面全体の明るさを平均して、18パーセントのグレーと同じ明るさにするように努力します(けど最近のカメラは利口だから、常にそうとは限らないんですが)。だから、夜景を撮ったのはずなのに明るくなってしまってしまらない、なんてことが普通にあり得ます。明らかに暗い場所で撮影する場合、カメラが示す+-0の位置で露出を合わせると、露出オーバーになるのです。もしカメラに露出補正の機能があるなら、思い切って-2.0くらいまで持っていってもいいかも知れません。前掲の池の写真はマニュアルで撮ったのですが、-2.0かそれ以上にマイナス補正をかけています。街の写真は-0.3なのですが、それでも結構明るくなってしまいました。多分-0.7か-1.0くらいでよかったんじゃないかと思います。

マイナス補正をかけるというのはどういうことかというと、絞りを絞る方向へ、あるいはシャッター速度を上げる方向に向かいます。さっきいいましたように暗所では普通絞りは開放になるから、シャッター速度が速くなるというわけです。暗所では思い切って-0.7から-1.0くらいの補正をかけてみるのもいいかも知れません。

以上をおさらいするとこんな感じになるんじゃないかと思います。

  1. 電柱や柵など、三脚がわりに使えるものを探す
  2. 絞りを開く
  3. マイナス補正をかける
  4. 感度をあげる
  5. 自分は木、自分は木と暗示をかける
  6. 手ぶれも味と割り切る

長刀鉾

ほら、手ぶれも味でしょう?

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