2015年8月21日金曜日

『まんがタイムファミリー』2015年10月号

『まんがタイムファミリー』2015年10月号、先日の続きです。

『寺島さんは悟っている』、面白かったですよ。寺島さん、皆で海にいくんです。可愛い水着。それ選んだんお父さんなのか、住職なのか。大人よりも大人っぽい子、それが伊霧という人。こうして海にきても、どう遊んだらいいかわからない。ぽつんとしてて、泳ぎもしないで、そんな娘のことを父、案じているんですね。うん、それが楽ともいいながら、それだけでないのが親心。娘の前で子供っぽい振る舞いして見せるのも、もしかしたら伊霧のためだったりするのかも知れませんね。違うかもだけど。今回、伊霧、友達と一緒の時間を過ごせて、それでちょっとずつ仲を深めて、そういう経験ができたの、よかったなあって思いましたよ。そして寺では留守番のふたりが仲を深めている。ああ、これもよかったなあって思いましたよ。

『先生と星が教えてくれたこと』、天川先生の子供時代のこと語られて、ああ、引っ込み思案な子供。夜が怖いという、そんな子に天文の興味を教えたのは母だったのですね。望遠鏡を覗いて、星を見て、図書館では星の本を借りて、知識を深める。けれど、父親はそんな彼女に対して理解が足りなかった。気持ちの違いが、父母の不仲に繋がって、そして離れて暮らすこととなって、けれど、同じ星座の一員でも星同士は離れているということをもって、離れていても皆家族と説く、そんな母の言葉に、娘に対する愛を感じさせられたんですね。というか、母についていくべきだったんじゃないのか、この子は? 母から貰った時計、それが繋いだ小甲先生との出会い。それからの楽しそうにしている様子などなど、それを妹は知っているから、その頃の姉に戻って欲しい。対して生徒たちからすれば、まだ教わりたいことがあるという。先生のいない場での、気持ちのぶつかるその状況、次にはそこに先生も加わるのでしょうか。先生の本当の気持ち、今の気持ち、それが明らかにされるのではないか。だとしたら、それはきっと天川先生にとって、とても大きなことになるのではないかと思うんですね。

『あまてる!』は、前回仕立てた浴衣を着てお祭りですよ。配っていたうちわ、その広告を見れば、なるほど、近々工場ができる。ともなってショッピングモールもできる。この町も少しずつ変化していって、とりわけこの工場にモールというのは、町が活気づく、それはいいことなのではないか。舞、いろいろ考えてますよね。この町のゆくすえ、よく考えてますよね。お祭りの楽しい時間、きれいな花火、そうしたものに心奪われながら、もしかしたらとっておきの場所で花火を見るのもこれが最後になるのかも。変化には、いい面もあれば悪い面もある。そうしたことに心揺らしながらも、天照がその気持ちに寄り添ってくれる。ええ、いい神様じゃないですか。いい人生、人生? の先輩なのだなあって思わされたんですよ。ああ、そうそう、揺るぎない楓、素晴しかったです。

『役職名はお嫁さん』、めちゃくちゃ面白かったです。獅子本さん。美如の上司で陽大の同期。クールで落ち着きある素敵な女性、と思いきや、浮気して出ていった元夫が心の傷になっちゃってるんですね。あの落ち込みよう。でもって、離婚の傷をいたわって、獅子本さんの前では夫陽大の話は避けようとする美如の極端さ。あの強烈な否定、意味ありげな視線、この時点でもう面白かったんですけど、本当に面白かったのは飲み屋でですよ。獅子本さん、陽大への気持ちを誤解されて、諦めなさい、なんていわれて、大泣き。ああ、クールな人がこんな子供みたいに泣いちゃって、けど、なんか可愛いな! 獅子本号泣、陽大も涙、ほんとカオス飲み会になっちゃって、けど美如の陽大に対する気持ちもまた素直に明らかにされるんですね。そんな様子、ほんと、おかしくて、ほのぼので、とても魅力的なものと映りました。

『かしこみかしこみ』、今回はキャンプですよ。急な仕事が入ったと、お父さんとのキャンプが中止になってしまった。そんな男の子、克己くんが、奏衣様のところに預けられるんですね。神社の境内にてひとりキャンプ。ひとりだとつまらない、そう思ったけど、ムクや山椒、奏衣様と一緒にスイカ食べたりね、結構エンジョイしていい感じ。木に登ったりも楽しそうですよね。そして晩はカレー。キャンプのカレーはいつもと違う。それを実感してる山椒がおかしくて、なるほどいかにもかたちから入る彼らしい。夜の灯りが提灯だったり、急にキャンプらしさがなくなりましたね、面白いわあ。キャンプファイヤーの代わりにロウソクたてたら百物語みたいになっちゃって、吹き消したら、そこにぼうっと立つ白い影! 克己くんのパパだったんですね。一緒にキャンプを楽しみたかった。克己少年の気持ち、ちっとも伝わらない、そう思ったら、ああ、ちゃんと伝わりましたよ。奏衣様にプチ祈願しようと思ったその言葉が、直接パパに届いた。ナイス! ムク! ほんと、素敵な顛末でした。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第10号(2015年10月号)

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