2014年10月21日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2014年12月号

『まんがタイムきららMAX』2014年12月号、先日の続きです。

アリノス☆ワンダーランド』は、たかみんの誕生日、朝からナカちゃんがトントンやってる、って、朝食じゃなくてキャンバス張ってるのか。これ、のっけから面白かったなあ。さて、誕生日というのでたかみんの絵を描いてあげようというんですね。それからのナカちゃんがおかしかった。ルリとみかが遊びにきたら、たかみんをひとりじめしたいばかりに、箱布リンゴでモチーフ作ってそっちにふたりを追いやるとかね、ほんとおかしかった。今回はそんなナカちゃんとたかみんの関係、出会いの頃から仲良くなるまで含めて、知ることができました。こんなシビアな表情のたかみんとか珍しい。なるほど、ナカちゃんの絵の講評、そこからふたりの関係ははじまったんですね。最初は義務的だったはずが、知らず知らずのうちに熱心に向き合うようになって、今にいたる。その関係の深まっていく様、よかったです。

『ハナイロ』、いいですね。花屋さんの一番忙しい日。母の日の情景描かれて、もう、ほんと、とんでもなく忙しいらしい。そんな日にかぎって店長は不在で、って、わざとっぽいな……。店長は店長で、あらかじめストックをたくさん用意して、それをしかも魔法で保存してくれていた。母の日で半年分の儲けを得ようとする店長、この頑張りはさすがですね。ともあれみんな頑張って、なんとか母の日乗り切って、その顛末の慌ただしくも面白かったところ、そして一転夜のリラックス。あの母の日に思う気持ちを斟酌するところなど、この漫画らしい優しさ感じさせてくれました。

ホームメイドヒーローズ』、前回突然現われた悪の組織。それを受けての今回、なるほど、初対面の遭遇戦はとうに終えて、後日談でありますね。元刑事局長のお爺ちゃんが、警察に顔を出して情報収集。そしてその場に立ち合った麻凛からも状況を聞き出して、なるほど、悪を撃退したのは麻凛だったのか。口で言い負かして追い返したらしい。準備不足だった、そのいろいろを的確に突かれて惨敗。さらには、戦闘員ドールズ、並の成人男性よりも強いはずの彼らをばったばったとやっつける赤いマスクの男。おお、兄ちゃん、やるじゃない! そう思ったら、いや、そう思うよね? 違った! ええーっ! 道場の投げ技担当、投吾さんらしい。覆面レスラーなのか。かくして、善悪双方ぱっとしなかった初戦。それぞれ問題点が明確になって、これからその問題の改善ですか? PDCAサイクルですね!

『アイはぐ』は、大きなイベント喫茶店ライブも終了して、今度は学生イベントですね。期末テストでありますよ。校長から、9科目の合計点を540点以上にすること。できなければ部活全体で補習というペナルティが待っている。ええ、テストに全力投球せざるを得なくなったっていうんですね。今回はカラーページ、ということで冒頭扉から魅力的なビジュアル盛り込んで、そして、皆の得意科目と苦手科目の申告、クラスと名前も添えてインタビュー。ええ、人物の整理、把握もできようもの、いたれりつくせりでありました。って、おお、種村実穂さん。やるじゃない。苦手な科目は特にないっていうから、全部平均とか、全部がちょっとずつ駄目とか、そういうの期待したら、逆か。なんでもござれの天才少女なのか。素晴しいな。ファンになった。芹澤レイラの、得意な科目は美術という自己申告。これも面白かったですよ。皆で勉強会をするというのは自然な展開でしたね。みぽりん先生ですよ。いや、ほんと、素晴しい。なんて可愛いんだろう。みぽりん先生の出題も、おおう、維管束とか忘れとった。残りは大丈夫。その後も実穂は勉強について的確なアドバイスしてますよね。しかし、英語が壊滅的なひかりの様子を見て、英語は捨てて残りでカバーしようという選択。いやもう、この割り切り、ナイスでした。ひかりのテスト結果見ても、英語は31点で赤点なんですね。540点ギリギリなんだけど、ひかりの補習、英理社は避けられなさそうですね。

『みことの一手』は高校囲碁大会の全国大会に出場、なんですが、なんと蛍が病気でリタイア。って、救急車だよ、って、救急隊員がすごい防護服着てるんだけど! 昨年の優勝校といきなりあたってしまったみことたち。みこと、すっかり緊張してしまって、すごい観客の数、けどその皆が自分を見ていないってことに気づくんですね。大将として戦うということ、そのプレッシャーについて向き合ったみこと、蛍とライバルであろうと奮起するところ、よかった。ええ、なるほど、こうなれば強いみこと。蛍のライバルたらんとする、その意気やよしでありました。けれどみことは勝ったけど、あおいが負けてしまって、一回戦敗退? と思ったら、ああ、そういうこともあるのかあ。囲碁部員がふたりしかいなかった。ほんと、大変な中、皆、今のチャンスに賭けて頑張ってるんだって思わされましたよ。勝ったみことにドラマがあれば、負ける側にもドラマはあるのですね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第11巻第12号(2014年12月号)

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