2013年5月1日水曜日

HK 変態仮面

 せっかくのゴールデンウィーク、しかも毎月1日は映画の日。話題作もあることですし、いってきました映画館。話題作というのは、『HK 変態仮面』。もうずいぶん前のジャンプ漫画でありますね。パンツをかぶって変身、半裸で戦うヒーロー、その名も変態仮面。これがまさかの実写映画化。やたら話題になっていて、これは見ておくべきではないだろうか。また流れてくるプロモーション、その威力もすごかった。主役、いい体してるなあ! 鈴木亮平、この映画のために体重を15kg増量、一年以上の時間をかけて筋肉美を作りあげたというんですね。いや、ほんと、惚れ惚れするよな。このボディを観賞しにいくだけでも価値がある、そう思わないではおられないほどの魅惑ボディであります。

さて、映画ですよ。11時の回を選んだんですが、満員といっていいほどの入りでした。男ばっかりみたいなことはなく、女性もいれば、男女のカップルもいる。ああ、そうだろうなあ、デートにはうってつけの映画だろうからなあ。

まだ公開中の映画なので、内容には極力触れないようにしたいと思います。事前の情報から得られる範囲にとどめるとして、ええと、すがすがしいB級映画ですよ。基本、一発ぶちかまし系とでもいいましょうか、変態仮面のその姿、いちいちのポージングから、また必殺技にいたるまで、そのインパクトったらやっぱり並大抵ではなくて、その一挙手一投足に会場が沸く。いや、ちょっと違うな。たまらず笑ってしまった、そうした声があちこちから聞こえてきて、いや、私も笑ってしまってるんですけど、っていうか、あれを笑わずに見ろっていうのは無理だと思う。

もうこんなこと、いちいちいわなくてもみんなわかってると思うんですけど、馬鹿馬鹿しいことに真面目にとりくんでみました、そういったおかしさがやっぱりあるんですよ。鈴木亮平、魅惑のボディ、その本格スタイルの意味というのは大きかった。あの映画、並の体じゃ駄目だと思う。あの肉体美、均整のとれた美しさ、それが場違いどころか素晴しくマッチして、この映画の存在理由を証明している。まさしく説得力になっているんですね。

鈴木亮平、この人、30歳なのか。もうちょっと若いと思ってた。けど、さすがに学生服着て高校生役をするには無理がある感じだなあ、最初はそう思ってたんですけど、途中からどうでもよくなりました。だって、もっととんでもないのが、どかどかどんどん出てくるんだもの。細かいことはどうでもいい、面白いからどうでもいい、そういう感じに受け入れてしまうのがいい映画でしょう。人それぞれ好みというのはあろうかと思います。自分にしても全部が全部オッケー、そういえるほどにこの映画のすべてが好きなわけではないのです。けれど見ているうちに、いや、これはこれでいいんだって、そういう感じになったのでした。ええ、素直に面白い。そう思える出来でした。見にいって後悔とかはない、見にいってよかった、そういいきれる面白さでした。

そして、ちょっと感動した。いやね、よくよく考えたら、この映画、自分が好きな、正体を知られてはいけないヒーローもの、まさしくそのまんまなんですよ。誰も知らない知られちゃいけない、みたいなのって変身ヒーローもののロマンでしょ? この映画にはそうしたロマンがしっかりと盛り込まれていて、見事でしたね。もう私の弱いところに直撃して、まさかの感動の涙。いや、ほんと、見てよかった。そう思える映画でありましたよ。

ノベライズ

  • ひなたしょう『HK/変態仮面』あんど慶周原作 東京:集英社,2013年。

漫画

  • あんど慶周『HK 変態仮面』第1巻 (ジャンプコミックスDIGITAL) 東京:集英社,2013年。
  • あんど慶周『HK 変態仮面』第2巻 (ジャンプコミックスDIGITAL) 東京:集英社,2013年。
  • あんど慶周『HK 変態仮面』第3巻 (ジャンプコミックスDIGITAL) 東京:集英社,2013年。
  • あんど慶周『HK 変態仮面』第4巻 (ジャンプコミックスDIGITAL) 東京:集英社,2013年。
  • あんど慶周『HK 変態仮面』第5巻 (ジャンプコミックスDIGITAL) 東京:集英社,2013年。

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