2013年3月3日日曜日

『まんがホーム』2013年4月号

『まんがホーム』2013年4月号、昨日の続きです。

『センセイあのね?』は、王子様を演ずる加藤つぐみの威力でありますね。そうかあ、後輩から慕われてるだけじゃなく、同級生にも効果があるんだ。そういえば、先輩からも気に入られてましたよね。さてさて、女子から大人気のつぐみ王子。けれど、ドレスも似合うと越後屋からいわれて、衣装を借りて着てみたら、いやいや可愛いですよ。それで先生に見せにいく。あの廊下をドレスの女子が駆けていくとかね、ああ、文化祭らしい非日常感、それが面白く、そして先生にも見事に一撃あたえて、いやほんと、先生、ファーストキス問題以来、まったくの守勢でありますね。いいですよ、いいですよ。

『恋に鳴る』、終わってしまいましたね。さて最終回は鼻歌ですよ。仕事で作曲をしている主人公、ちょっとしたジングルとかBGMとか、そういうの作ってるっていうんですね。で、この人の好きというのが面白い。誰かの歌う鼻歌、それが好きだっていうんですね。適当、デタラメなものが好き。聴いて、覚えて、それを大切にしている。自分自身は、どうしてもいろいろ考えて、いわば作曲の技術が入り込んでしまうから、ハナウタ得意じゃない。だからなのかも、人の鼻歌に面白み、愛着を感じてしまうのは。しかし面白かったのは、最後の展開。数年たって生まれた子供。この子が保育園で覚えてきた変な歌。これが、冒頭に主人公が作っていた地方のCMソング。この、歌が人の口を伝わることで、違った歌詞、違った風合いを持っていく。その面白さ。さらにそれが帰ってくるってね。もう、なんというか、ちょっとしあわせ、そんな話。なんだか嬉しくなる、そんなエピソードでしたよ。

『半熟やおよろず』、面白いですね。10月、神在月、出雲に神様が集う。主人公の神様見習い雷雲鳴も、研修として参加するんですね。でも、本当は成績が足りてなかった。名前で点数貰うとか、なんか面白いなあ。先生も優しいというか、なんというか、暖かく見守ってる、それがよくわかる感じで、それがよいなって思ったんですよ。そして出雲では、大国主神に挨拶して、いろいろお話うかがう。少彦名の話とか、大きな鼠とか、ほのぼの神様。鳴が立派な神様になるのは時間かかりそうですが、この子のちょぼちょぼ成長していく様、それを見守るのはなかなかに楽しそうでありますよ。

  • 『まんがホーム』第27巻第4号(2013年4月号)

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