2012年3月8日木曜日

『まんがタイム』2012年4月号

『まんがタイム』2012年4月号、昨日の続きです。

『空想彼女!』、たいへんよいと思います。恋する乙女、志帆。鮫島くんのことが好きで、彼に関することだったら、どんなことでも記念日になってしまう! って、いや、これ、恋する人ならこの人じゃなくってもそうでしょう。会えた、話せた、一緒にどこかにいった、なんでもが特別なイベント。そういう気持ちはわかります。で、この人、1メートルを超えて近付くと気絶してしまうのか。これは前途多難。しかし、この、誕生日のプレゼントをあげたい、それでどんなプレゼントがいいだろう、いろいろ考えてるこの人は楽しそうで、その笑顔も可愛らしくて、ああ、いい感じじゃん。そう思うんですね。で、二歩。これくらいは覚えよう! この気持ちばかりが先行して、ちょっといろいろ追い付けないところ、それもよいなって思います。

『ねじゆるゆる』が最終回でした。お母さんが帰ってくる。それで、にこにこごきげんなみさきです。あの、ねじこのキスにもうろたえない。そしてお母さんに会って、嬉しくてべったりで、ねじこの呼び掛けにも気付かない。それでねじこが家を出てしまう。もう自分は必要ないとでも思ったか、その時の表情、あれが切なさ感じさせてよかったです。ねじこがこの家にきた理由、それも明かされて、そしてみさき、ねじこと再会して、ああ、なんだかいいラストでした。ほのぼのなのかシュールなのか、よくわからない、その合間をつくかのような漫画。けど、それが楽しくて、面白くて、好きでした。

天子様が来る!』は、もう変わらず面白く、「サクラサク」とか、予想を超えたところからやってきますね。念珍のキャッチコピー、あれいかします。「見てみたい」は、ちょっとプリンセス・チェリー思い出したりしましたけど、ああ、あれも面白かった。で、今回面白かったの、「わりと近い天国」ですよ。あのアニキさん、あの素朴に楽しみを噛み締めてるみたいなところ。なんだか、いいなあ。こういう、ささやかなしあわせみたいなの、それがすごくいい味出していると思います。

    『まんがタイム』第32巻第4号(2012年4月号)

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