2012年3月7日水曜日

『まんがタイム』2012年4月号

『まんがタイム』2012年4月号、発売されました。表紙はお花見、そう思ったら、おお違うのか。昔話、みたいでありますよ。『おとぼけ課長』は花咲爺さんやっていて、見事に桜を満開に。『だってあいちてる』は桃太郎ですね。『椿さん』は浦島太郎、そして『ほめよめ』はかぐや姫です。ところで、椿さん、あれ、亀、助けてないよね。見事釣り上げてるように見えるんですが!

『ジムメン!』、これは面白いです。どんどんよくなってる、そんな感触。花巻佑太が気付いた真実。食べすぎると太るんです、って、そりゃ当たり前だ! で、急遽食生活についての講義が開かれるんですが、面倒見のいいジムだなあ。というか、ジムってこんな感じなんでしょうか。で、問題いろいろある会員たち。電子レンジのみで生きている。極端な人たち。なるほど、指導しがいがありそうです。で、ヨガやりながら聞きましょうっていうの、いや、あれは面白い。うん、自分はあれ無理。間違いなく、聞いてられない状況に陥ります。しかし、会員も偏ってる、そんな人たちばっかりだけど、指導する側、葉子もなかなかのものですね。いろいろ、キャラクター見えてきて、ぐっと面白くなってる。そう思います。

『田園の教授』、ゲストです。これ、面白いですね。古文書がたくさん出てきたというので、その調査のためにやってきた研究者と助手。地方都市なのでしょうか、田園風景ひろがる田園市は、えらい先生きてくださったと大歓迎。かと思えば、この研究者、福澤教授、いろいろ問題ある人で、いや、もう面白い。研究大好き、けどそれ以外はいろいろ抜けているようで、噛み合わない会話だったり、そのちょっとはずれた受け答え。面白いなあ。あの、はなたらしてるところとか、見た目真面目なだけに、インパクトあっていい絵になっていました。それを世話する助手の島津さん、この人もちょっと受け答え変というか、不思議なマイペースお嬢さんなんですけど、それ以上の教授とのやりとりはもう面白くて、これはいい、素直にそう思えるものがありました。

はこいり良品』、このところの展開、めちゃくちゃ面白いなあ。マキとケンジがぬいぐるみに入って商店街でバイト、っていうんですが、ここに後輩杉原千春がカメで参戦。最初は無償の押し掛けだったのが、バイト昇格を望んで、結果タヌキ、ウサギ、カメで2枠の正式バイトを競い合う。ほんと、めちゃくちゃ面白い。あの、タヌキウサギカメそれぞれのキャラづけ、あれが実に効いていて、そして流行りの投票でしょう。いや、もう、すごくいい。ぬいぐるみに出会えると割引というイベント、それも楽しいし、それで疎まれるマキ、これもいい感じ。千春のしたたかさ、それも素敵で、けど簡単にバレてしまうっていうの、それがしたたかさをいやみにしないんですね。いや、もう、実に動きのある、面白く、そして楽しい展開でした。そして、結局カメがタヌキを追い落して、千春、ケンジを追いやってどうするんだ。目的を見失ってしまってるところなども、大変ようございました。

『もいんの高校野球日誌』、いけてますね、きれてますね。冒頭扉に、もいんの弁当栄養指導、そんなイラストがきたもんだから、この人は料理もいけるのか、そう思ったら、いや、そうじゃないのんか。料理はまったくもって駄目。なるほど、野球にからめばなんでも完璧、なのかというと、決してそういうわけでもないのですね。いい感じ、いや部員にはたまったもんじゃないでしょうけど。しかし、ほんと野球がらみ、野球そのものとなると底の知れないのがもいんさんです。名門校の監督とも知り合い。対戦相手の調査も尋常でない。いかします。サッカー部マネージャーとのやりとりもいい感じ。そして、言葉など関係なく通じる野球愛。あれはわかる気がします。実際、本当に伝えたい気持ちあらば、言葉があやしくとも通ずる、そんなことってあると思うんですね。まさに野球の好きさ加減がわかるエピソードだったと思います。

  • 『まんがタイム』第32巻第4号(2012年4月号)

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