2012年3月5日月曜日

『まんがタウン』2012年4月号

『まんがタウン』2012年4月号、発売されました。表紙はメインに『新クレヨンしんちゃん』。昔話、花咲爺さんがモチーフですね。どこぞの、ちりめん問屋のご老公みたいに見えるんですけどね。そして、桜の枝を両手に持った山田のり子、右肩には『ここはシガレット』、中ほどに『ぼくの奥さん』、『SHIN-MEN』のカットもございます。

『ぼくの奥さん』。アマラとカマラか、みたいにいってましたけど、なるほどロムルス&レムスですか。イタリアでよく見られるモチーフ、狼に乳をもらう双子の伝説でありますね。そうか、こっちだったのか。さて、えらいこと落ち込むルイであります。妻となる娘のあまりの様子。背中を見せたら襲われた。結婚すれば、少しでも状況がよくなるんじゃないか、そんなほのかな期待さえも瓦解した。しかし、このルイ少年の小市民的というか、いや、貴族は貴族なんだけどさ、広いベッドで眠れない。寝間着も着古したよれよれ。でも、それがさいわいして、おお、キャロリーヌとの交流がひとつなった! というか、この子、しゃべれるんじゃないか! 実に意外、現時点でこの可能性のあるのを落としていた。さて、こうなって、キャロリーヌとルイの関係どうなるのか。というか、姫、可愛いじゃんか!

『偽装男子』は、このところとばしてますね。前回ラストに登場した、みずきにいいよる男子生徒。みずきを女子と勘違いしているわけじゃない。男とわかって告白。あやかで彼女枠は埋まってるけど、彼氏枠は空いてるからつきあおう。なかなかの屁理屈力ですが、この漫画のなかでは普通やも知れないなあ。滝川秀秋。本人いわくゲイではないらしく、女の子が苦手だからとの謂。ちょっと偏見ある女子像だけど、なんかちょっとわかる気もします。しかし、やっぱりあのいかつい女装男子がいかします。美しい俺なんだ! 一貫して美しい俺なんだ! 戻りまして滝川秀秋、ちょっと扱いが難しいキャラクターといいますか、本人はゲイではなく女装男子が好きなんだ、そういってるわけですが、彼を忌避する言葉にはゲイフォビア的な響きが籠ってしまう。作者はそういった意図はお持ちでない、そう思いはするけれど、ちょっと難しいキャラクター、ネタだと思います。そのあたり、角立たないよううまいこと処理して、今後も活躍させてくれたらいいな、そう思っています。

『トラノイーカルナ』、先日から登場してきていた、もうひとりのDNAメモリースティックの所有者。彼女の正体が明らかになりましたね。基本お人好しのカルナは、後手に後手にまわってしまうのだけど、変身していたその姿をうまく利用して確保。そしたら、黒髪ショートカットの女の子だったというんですね。見た目が怖い、それで嫌なこといわれてきた、だから復讐してやるんだ、というちょっと短絡的女の子。カルナいわく本当は悪い人じゃないんじゃないか。そういわれて、思わずキスで対抗するこの子、なかなかいいじゃんか。黒間ヒカリ、悪の女子高生ピカレス・ロマン、だそうですが、いやいや、この子、可愛いと思いますよ。カルナよりも好みやも知れません。

三色だんご』は、ついにふたり、結婚なのか。ブライダルフェアにいったら、なでしこがなんだかその気になって、勝手に契約してしまった。というか、市川さん、いろいろと問題だ。けど、なでしこもああだし、まあお似合いのふたりだよな、そんな感じもあって、あの遊びで付き合うタイプかよ、っていうの。酷いいいようなんですけど、でもそれだけこの人は真面目に付き合ってるってことなんだろうなあ。要領というか、いろいろがいろいろ悪いだけで。で、関係改善を願ってバラの花束買ってみたら、松山さんと出会う、それをなでしこに目撃される。いや、もう、いかします。あの、オフの松山さん、眼鏡とか、いいなあ、可愛いなあ、ってのはいいとして、紆余曲折の後に、ああ市川さん思い切ったね。

  • 『まんがタウン』第13巻第4号(2012年4月号)

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