2012年3月29日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2012年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2012年5月号、昨日の続きです。

『IQにとりりおん』、ゲスト3回目にして通常運転って感じでありますね。今回はテストがテーマ。徹夜で勉強したぐりるに、普段どおりのみかん。まあ、そりゃみかんは普段どおりだわなあ。成績がよくないっていってるぐりるに、料理が得意じゃないか、そういってできることを取り上げてくれるみかんちゃんは友達思いのいい子だなあ。午前には実力テスト。午後にはスポーツテスト。こうなると立場は逆転して、というわけでもないのか。ぐりるも運動は得意じゃない。まあ、テストに回答書き込むだけで手が疲れてしまうみかんよりかは得意でしょう。あの遠投のテスト、投げたボールを見やるぐりるを、上から見下ろした絵と重ねてる、ああいうの、大好きです。しかし、ふたりだけというミニマムな人間関係。けどなかなかに広がりが感じられて、楽しいなあ。いい雰囲気、ほのぼのとした描写に友情愛情感じられて、とてもいい感じです。

『セカイ魔王』は、魔王様の苦悩ですね。魔王ってなんだろう。低級の魔物には言葉も通じないし、言葉の通じる方は意思の疎通ができないし……。なんとかして魔物を統制し、人との共存をはかりたい。そのためにはどうしたらいいか。しかし自分がいる限り、魔物は生まれ続けるし。結構真面目な悩みなんですが、なんとかいい方法がないかといろいろ考える、そのやり取りは面白く、おかしく、ほんと笑わされるほどなんですが、だからこそ、最後の展開、あれが沁みた。なんでもない、そんないつもどおりの今日だと思っていたら違った。がっかりするニッカ。その気持ちは一種絶望に変わって、重いなあ。切なくて、ああ、最初からずっと続いていた明るさは、このためだったのか。ほんと、これは切ない。だからこそ、なにか彼ら人との共存を願う魔物に救いはないものか。そんな思いにいたりますよね。

『ひとより××』は、ひよりの友達、幼なじみ、つきみちゃんが登場して、わあ、この子、可愛いなあ。いや、だから眼鏡びいきじゃないよ? もの静かで大人しそう、そう思わせて、いやはやとんでもないお嬢さん。ギャップがすごい。ひよりに騙されてる! そう思わせて、いやはや同類、あるいはより以上? しびれました。しかし今回のつばめは、つきみにひよりがとられる? それで嫉妬! みたいにも見えなくなくって、いやはや面白かったです。というか、三人でつきあっちゃうといいよ! なので、つきみ、また出てくれたら嬉しいなあ。

『まるごとフルコース』、いい感じに料理していますね。卵焼き。出し巻きを作るっていうんですけど、うんちくをしゃべっても全然聞いてもらえない。だから作って覚えようとなって、うん、こういう流れはいいと重います。三人三様で作る卵焼き。あのてまりの不器用さが、本当にそれらしくて、アクションゲームやってるお父さんみたいよ、って、いやもう面白い。作る、試食、ちょっと勘違いして恥ずかしい。そうした流れまで、実に楽しく読むことができました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第5号(2012年5月号)

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