『まんがタイムきららフォワード』2012年5月号、一昨日の続きです。
『はじおつ。』はデート回のその後。月曜日登校したら、友達がもう興味津々で、大変なことに! やえさん、屈折しててよいなあ。それとマスクにバツ書いてあるとか、100人に聞きましたじゃないんだから! いやしかし、それで黙秘を貫いていたらパジャマパーティに雪崩れ込むとかね、向日葵の人のよさに付け込んでさ、柊子の人の悪さというべきか、けどほんと、深いところで優しさが息をしている。いい友達だなって思ったわけですよ。そして向日葵、偽物のおつきあいであることを思い悩んで、ああ、いい展開。この子の気持ちが動きはじめてますね。
『はぢがーる』は、おおうプール回。って、学校の水着ってあんなに背中あいてるものなの? はいいとして、お姫さまだっこですよ。卵の課題でお姫さまだっこに挑戦しないといけないっていうんですが、非力な本田くんじゃ無理、なら浮力を利用しよう、というわけで、このプール授業にすべてを賭けとるわけですな。けど、反対に本田くん助けたり、なかなか思うようにいかないんだけど、それでも本田くんじゃなきゃ嫌だ。って、いや、もう、この子、すごくいい。そしてチャンスをものにして、いやもう、あの跳躍とか素晴しい。気持ちが一気に動いて、思い切りよく跳んでみせた! 目的を果たして水に沈んでいく紗江。なんともいえない余韻もあって、実によかったです。そして課題は残りあとふたつですか。ああ、クライマックスも近いのですね。
『恋するチョコレート』、三嶋くるみが帰ってきた! おーいえー! ヒロイン高坂やよい15歳の玉砕からはじまるストーリー! 勇気を出して告白したら、カノジョとか間にあってるといわれてしまった。自分とは全然違った感性を持った男の子。新鮮さと驚き、それが恋に育ってしまった。それで、あげるあてもないチョコレートを毎日毎日作って、って、乙女だなあ、やよい。三嶋くるみのよさは、こうしたちょっと子供っぽさ、大人になれてない子らの、ちょっと恋愛に一歩を踏み出して、そのちょっとずつがいいんですよね。この話にしたって、色気よりも元気といったやよい、この子にどきどきさせられて、結局折れてしまう少年鳥海くんがすごくいい。意識なんてしてなかった恋愛なのに、ぱっと気付かされる、ああこれが恋なんだって、その瞬間見せられる、それがすごくいいんですよね。ほんと、やよいも鳥海くんも、ふたりすごく可愛いなあ。ほんと、可愛いカップル、見守りたくなる、そんな感じなんですね。
『少女素数』は、わあ、富士夫兄さんの魅力大爆発だ。クラスの出し物メイド喫茶にて、にっこり微笑む富士夫の威力、ですよ。いや、もう、しびれる格好よさで、ほんと面白いなあ。これ、今後なにか影響っていうか、展開あるのかしら? さてさて、ほのぼのカップルぱっクンと有美ちゃんがあったと思えば、ヒロミと敷島の会話、ヒロミの言葉ひとつひとつに感情がこもっていると思える。そして敷島、彼もまた気持ちを揺らすまい、そうした決意しているようで、ああ、やっぱり彼らはまだ人生において潔癖で、その美しさを信じることに倦んでいないのだなあ。そうした気持ちはきっと誰もが持っていて、私だって持っていて、けど忘れてしまった気がする。だからこそ、彼彼女らの行動、そこにまぶしさ感じるように思います。
- 『まんがタイムきららフォワード』第6巻第5号(2012年5月号)
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