2012年3月10日土曜日

『まんがタイムきらら』2012年4月号

『まんがタイムきらら』2012年4月号、昨日の続きです。

『ステルス×メイツ』、見事に面白いですね。第1話で状況説明はしっかりなされた。その上で、きっちり設定、キャラクターを動かして鋼次を勧誘するいすずたち。生徒手帳ならぬ生徒巻物、エキシャリスト、なにやらあやしげなこといってるかと思ったら、わざとらしい寸劇、パロディ、こういうきっちりと笑いどころを持ってきてくれるところ、やっぱり好感触で好印象。また、「札つきだな」に見るように、ただ笑いどころってだけじゃなく、ちゃんと忍研の学内評価がわかるようになっている、そういうのもうまいと思います。体育だー!! もうね。うまいですね、メリハリのつけかたとか。そして、山場、ちょいシリアスかと思いきや、ちゃんと笑いに落とす。そして決着も、安心安定気分演出しながら、やっぱり酷い落ちを用意する。ただいい話にしない、なんとなく終わらせない。いいバランスだと思います。

『プレフレ』、やっぱりこれ、いいですよね。ということで、新連載。持久走っていうのですが、運動得意の眼鏡は好きじゃないという。対し樹がやる気見せてて、ああ、すごくよくわかるよ。私も持久走は嫌いじゃなかった。走ってるだけでいい。誰にも迷惑かからない。自分のペースで好きにやってればいい。うん、とてもよくわかる。で、走りだしてからなんですが、楓、すごいなあ。あっという間にふたり周回遅れ。妙にやりたい放題なのは、なにかハイになってるんでしょうか。あのなんか戸惑ってる樹、椿がいい感じです。三人、楽しそうで、いいんですよね。

少女公団アパートメント』は、子供のころの思い出がたり。さくら姉と七海がこの公団にやってきたの、10年くらい前だっていうんですね。芦花が5歳の時。小さなさくらにいきなり手伝わされて、うまいこと丸め込まれて、このすぐに仲良くなるところ、いいですね。で、ちょっと得意気な芦花がかわいい。しかし、基本的なところは皆かわってなくて、というか、さくらさん、その頃から! そうした嗜好があからさまになって把握されてるところがおかしいです。歴史といえるほどのこともない、ちょっとしたこと。けど、こういうのが積み上げられていくのが、友達の歴史なのだろうなあ。などと思える。いい雰囲気を感じさせて、こういうところ、好きなんです。

『だいすき♡』は、ここんとこ話題の笠間君ですよ。志津さんが千夜に聞き取りです。聞くほどに、なんだか残念な彼。そんな子のことが本当に好きなのか? 誤解するような返事もらって、見事誤解して、そして出会う笠間君。いい段取りです。いや、しかし本当に残念な子、笠間君。生徒会長の強烈な否認! 千夜にまでたしなめられて、なのに重ねてさらに強い否定、この感情露にする志津さん、やたらくさ可愛くていいですよね。そして、香乃。おお、この人、本性をばらしたくないんだ。って、おい、あれ天使のいう台詞じゃないだろう。しかし、志津に向かって駆け出す香乃の可愛いこと。表情豊かで素敵です。さて、志津の誤解ですが、今回でちゃんと解かれるんですね。それで、親切なことに、太一にもせっかく伝えようとしてくれてたのに、あのあわてぶり、話も聞かない様子に頭にきて嘘ついちゃう。いや、もう、可愛らしい人だと思います。

My Private D☆Vはウロでした。『ぱわーおぶすまいる。』の人。好きなのは、脚だっていうのですね。あんよ。椅子に腰掛ける女の子を上から見下ろす、その構図はよりしっかり腿が見えるようにとの配慮でしょうか。こちらを見上げるお嬢さんは、ちょっと誇張気味のパースもあってか、顔が大きく描かれて、その分気持ち表情もしっかり伝わるみたいで、ええ、とても魅力的な絵、可愛らしいお嬢さんだと思います。しかし、脚ですか。腿のあたりの影のつけかたなど、その質感をよりよく表現しようとしてると見えて、たしかにちょっと艶かしい。そんな気分にさせられます。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第4号(2012年4月号)

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