2009年7月12日日曜日

GA 芸術科アートデザインクラス, かなめも

  アニメの話題です。先日第1話が放送された『GA』と『かなめも』、ちゃんと両方見ましたよ。『GA』は、なんか放送時間が当日になってみないとわからないみたいな話だったので、予備でセットトップボックスにアニメ放送枠を全部録画することにして、それがもう大正解。雑誌にあった放送時間から15分ほど遅れて始まったみたいで、こんなことならテレビの側を枠録画にしたらよかった。後の祭りであります。しかし、タイトル単位で番組の情報出してくれないの、不便だなあって思います。

さて、アニメ『GA』、アニメ『かなめも』の感想であります。

まずは『GA』。あまりのテンポのはやさに驚いたりたまげたりしながら、第1回目視聴を終了。ものすごい詰め込み、それこそ1.3倍速再生をしているんじゃないかというような密度で、これ、もうちょっと間があったらいいのにな。時間に対して台詞もネタも多いから、どんどん早口で消化しないと追い付かないような状況になってしまっていて、見ていてちょっとしんどい。これ、同内容で1時間とかだったら、きっとすごくよかったと思います。

というのが、初見での感想だったのですが、2度目の視聴。セットトップボックスが0.8倍速再生できるってわかりまして、よし、これだ! 0.8倍速で『GA』を見てみたら、おお、違和感がない。如月なんて、まさしくこのテンポでこそ如月! そんな感じでありまして、しかしこの速さでは、ノダミキのあのキラキラとした感じが失われてしまう! なので通常再生に戻して、けど2回目ともなると、特に問題ないなあ。確かにテンポははやいと思うけど、この畳み掛けるようなネタの流れ、結構悪くない。ぽんぽんと矢継ぎ早に出てくるネタの数々、ピクトグラムとか、落ち着いて確認してというような余裕はないけれど、考えるのではなく感じることで対応できる。仮に見落しても、大きな流れには影響がないから、これはこういうテンポのものとして、勢いもろとも楽しむが正解っぽい。実際、2度目は問題なく見ることができました。そうなれば、もともとが面白いと思っている『GA』ですから、楽しい、面白い、いいじゃんか、となるのも自然なことかと思います。

しかし、ピクトグラムならピクトグラムで一話構成するくらいのゆったり加減でもよかったと思うのに、それをあんなに一度に一気にいっぱいやってしまうっていうところ、考えてみれば贅沢だなって思います。

『かなめも』は、オーソドックスな感じだなと思いました。けど、ゆめゆうきの描写がちょっと苦手かなと。具体的にいうとゆうきなんだけれど、この人のちょっと病んでいるんじゃないかと思うくらい過度に示されるゆめへの偏愛。あの甘いカレーを食べる描写とか、なんかうっと思ってしまって、でもそれがこのキャラクターの持ち味だっていうのなら、私はゆうきは避けるようにしよう。反面、心配だったはるかが、大丈夫とはいわないけれど、問題なく受け入れられる、そんな感じになっていて、でもまあ、あのパンチラ対策のアイコンとか見ると、ちょいやり過ぎな気もしないでもない。DVDだったら外れるんでしょうね。けど、多分DVDまでは買わないなあ。

個別のキャラクターのうんぬんよりも、かなをめぐる皆の態度であるとか、そういうのがよかったと思っています。かながもう身寄りのないことを告白する、その時にゆうきがかなのカバンについているリボンに目を落す。代理が受話器を置く。そうした流れや、かながほぼ着の身着のまま出てきたことをいうと、次々と援助の物資が出てくる、そうした描写にはなにかぐっとくるものがあって、そして寝ようというかなの布団に涙がぽたりぽたりと落ちるところなんかね。『かなめも』は、表に出てくる色、はるかのあれっぷりとか、ゆめとゆうきの関係とか、そういうのの裏にこういう人間味のようなものがある。そればっかりだと辛気臭くなってしまうかも知れない、そうしたものがそっとにぎわいのそばにたたずんでいる、そうした感じがよいなと思うんですね。

さてさて、動いて声がついて、誰がよかったか? 『GA』ではノダミキ、『かなめも』では代理であります。というか、『かなめも』は代理とひなた以外に常識人がいないっていう感じだから……。原作ではひなたが好きだったんだけど、とにかく花がないというか、目立たないからな、この人。『GA』は、原作ではこれという贔屓はなかったのですが、けれどアニメではノダミキの印象が一層に強くなって、あの声が可愛いなあ。って、こないだは如月の声が可愛いっていってたじゃないか。とまあ、考えの落ち着かない私のアニメ視聴、最初の印象でございました。

  • 石見翔子『かなめも』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社.2008年。
  • 石見翔子『かなめも』第2巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社.2009年。
  • 以下続刊

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