2007年11月15日木曜日

広辞苑

 広辞苑』の第6版が出ますね。2008年の1月11日発売だそうですが、果たしてこれを買ったものか。ちょっと迷っています。前にもいったことありますが、私は子供の頃から『広辞苑』をメインの辞書として使ってきて、慣れというものでしょうか、いまだに『広辞苑』なんです。正直、『広辞苑』ばかりが辞書ではないぞとあちこちからいわれていて、私も実際そうだよなあと思ってはいるんですが、買う辞書といったら『広辞苑』ばかり。そりゃ駄目だよなあ。これしか買ってないから、辞書の比較なんてできやしないと、そういう悪循環にあるんです。

 けど、買っていないのは冊子としての辞書だけで、電子媒体となれば結構いろいろの辞書を使っているんです。国語辞典だけにかぎっても『新辞林』、『大辞林』第3版、これらはegbridgeに付属してたものですね。それと、Leopardには『大辞泉』が入ってます。これら全部使ってるのかといいますと、少なくともegbridge付属の辞書は使っています。付属の辞書ビューアには『広辞苑』第4版も追加していて、複数の辞書で語義を確認してなんてことは、やっぱり普通にやっていることなんです。

私は学生だった頃に『広辞苑』の第5版を買いましたが、正直これは失敗でした。失敗っていうのは、第5版が駄目っていうんではなくて、その形態です。私は第5版を冊子で購入したのですが、今となってはこれは使いにくいんですね。悲しくなるほど使っていません。例えば私が、コンピュータ使わず手書きするような人間だったら違ったでしょう。机に向かって、原稿用紙なりにペンだか鉛筆だかでがりがりと書きつけている、その傍らには『広辞苑』。絵になります。けど実際は、コンピュータに向かってテキストエディタに文字打つ日々であるわけですから、どうにも冊子の辞書の出番はなくて、それ以前に辞書置くスペースさえありゃしない。そりゃ駄目ですよ。折角の『広辞苑』も宝の持ち腐れになるってもんですよ。

だから、もし次買うなら電子版かなと思っていまして、そして『広辞苑』はついにDVD-ROMに。第4版では鳥の鳴き声が入っていた程度だったのが、第6版ではクラシック音楽や民謡まで収録し、さらには動画まで入っているんだそうですよ。けど、これハードディスクにコピーしても使えるのかな? いや、だって辞書にドライブ占拠されるっていやじゃんか。まあそんな頻繁にマルチメディアデータとやら参照するようなこともないだろうしいいんだけど、できれば丸ごとディスク上に置けるようだといいなあ。

『広辞苑』DVD版にはことといLightというビューアが同梱されているそうですが、多分私はこれを使うことはないと思います。よっぽど便利だったら別ですけど、普通の出来ならegbridge付属のビューアで充分です。複数の辞書を串刺しで検索できるのが便利、語義を知るにはやっぱり辞書ひとつでは足らんと思うこともありますからね。egbridgeのビューアでは人名や地名、季語、作品名といったものを絞ってひくことはできないと思いますが、別にそういう機能はなくても困らないし(実際、過去にそれらを使ったことはほとんどない)、だからもし『広辞苑』買っても、データこそは新しくなれど、その使用感は変わらずといったところかと思います。

で、問題は買うのかどうかってことなんですね。冊子の版は特別定価なんてのがあったりするようですが、DVDに関してはそういうのもないみたいだし、別に第4版で困ってるってこともないしで、本当、どうしたものか迷います。

  • 新村出編『広辞苑』普通版 東京:岩波書店,第6版;2008年。
  • 新村出編『広辞苑』机上版 東京:岩波書店,第6版;2008年。
  • 新村出編『広辞苑 第6版 DVD-ROM版』東京:岩波書店,第6版;2008年。

0 件のコメント: