2007年8月2日木曜日

スクーン

台風が近づいているからか、空気が重苦しくてしんどいですね。それに暑いし……。こんなときには海にいきたいなあ、なんて思ってもすぐに海なんていけるもんじゃありませんし、それに台風の海に出向くなんて危険な! 暑い、涼みたい、けど海は危ない。こういう場合にはプレイするだけで涼しくなるゲームを楽しむのが一番なんじゃないかと思います。というわけで、本日は『スクーン』を思い出してみました。『スクーン』っていっても、オールドゲーマーじゃないとなにかわかんないですよね。かつて、ファミコン時代にアイレムから発売されていた横スクロールタイプのシューティングゲームです。このゲームがなんで涼しいのかというと、自機が潜水艦なんですね。世界各地の大都市が水没してしまった地球。今や人類を救えるのは君だけなのだ! それゆけ潜水艦スクーン! といった感じのゲームです。

しかし、このゲーム、設定がなかなかにすごくて、ええっと、都市が水没したのはいいとして(よくないけど)、問題は人類のおかれた状況でして、海底人に捕えられているんですが、それがなんと食料としてなんですよ。海底に人間を養殖するサイロがあって、名付けて人間牧場だったかな。それと、マンハム製造工場。人間をハムにしちゃうってわけで、とにかくそういった施設を破壊して救出。けどスクーンには乗員制限があって、満杯になったら本拠地である移動島に接岸して全員降ろして、また救出。この繰り返しです。

ここでもうひとつ強烈な要素があって、人を食料にするのは海底人だけではなくて、なんと人食い鮫がやってくるんですね。こいつらにはあたり判定がないので、潜水艦が沈められるようなことはないんですが、そのかわり人を食うんです。海底の施設を破壊、人が出てくる、助けるのに手間取ると鮫がどんどん食べていっちゃう……。そんなにシリアスなゲームではないはずなんですが、こうして設定だけ見るとすごく悲壮感があるゲームに感じますね……。

設定こそは強烈ですが、ゲームとしては変に爽やかなところがあって、海底、各面の始まりは水没した世界の大都市で、その瞬間変わるBGM、すごく好きでした。記憶しているかぎりをあげると、エジプトがあったっけ、あと中国、ニューヨーク、ロンドン、パリはもちろん、東京もあったはずで、それぞれの都市に応じたボーナスキャラみたいなのが出現して、例えば中国はパンダ、他はなにがあったかな、出現させる条件を全然把握してないもんだから全然覚えていないのですが、この世界各国を巡るというのが妙に楽しくて、次の面へ次の面へとクリアしていくはげみになっていたと記憶しています。

そして全面クリアも普通に達成できるようになるんですが、けれどただクリアするだけでは足りないのです。条件をみたすと出てくるパスワード画面、二三回くらい見たかなあ。けど、条件がわかってないから、出たと思ったときにはもう遅いんです。普通に通り過ぎていって、内容わからないまま。一体あの条件ってなんだったんだろう。今でもたまに思い出して、気になることがあります。

シューティングとしてはそんなに難易度の高いものではないけれど、そこそこ難しいという適度さがよかったと思います。たまに引っ張り出して、ぶらーっと世界一周して、途中人類救出を試みるものの失敗もたくさんあって、すまないなあ、みんな。そんな感じ。けど、不思議にのんびりとした雰囲気のあるゲームだから、また遊びたくなる。ほんと、独特の味わいのあるゲームでした。

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