面白いとは聞いていたんです。『少女魔法学リトルウィッチロマネスク』、魔法の見習いの女の子ふたりに稽古をつけて三年間で一人前の魔法使いに育てようというゲーム、やることといえば魔法習得に必要なスピリットをためて、魔法を習得させて、そして様々のクエストをこなしていく。ゲーム性のあるのは、スピリットをためるフェイズ、レッスンであるのですが、それが実にさいころを振るだけ。アリアとカヤ、ふたりが三つずつさいころを振りまして、そして私はというとそのさいころをマウスでクリック(ダイスキックといいます)して、目を揃えてやるんです。目が揃えば魔法発動。目にも楽しい効果を伴って、ダイスが増えたり、スピリット大量獲得が叶ったり。クエストの期限が過ぎるまでに必要な魔法を揃え、クエストを受領し、イベントを進め、そしてフラグを立てる! このやりくりがまた面白くて、クエストの期限はあと何週だから、いついつまでに必要となるスピリットをためて、魔法を覚えさせよう、ああそうするとこちらの手が遅れるから、クエストどちらかあきらめないといけないかも。ああ、もう鼻血でそうです。それくらい楽しい。最初こそは、楽勝じゃんと思ったものが、二年目突入する頃から大変さが増してきて、あっちもこっちも手を出すなんて無理! ということはおのずとターゲットを絞ることとなって、そしてそこで悶えるのです。ああ、ほんと、鼻血出そうなくらい楽しんでます。
しかし、本当に楽しいのはダイスロールがためだけなのか? クエストを受ける受けないの仕分け、それだけが楽しいわけではないだろう? うん、そうですね。楽しいのは、イベントパートも同様。というか、素晴らしすぎるんですが。まじで鼻血出そうなんですが。そもそも私は大槍葦人の絵が目当てでLittlewicthのファンをやってるようなもんで、まずは絵柄があって、そしてあの緻密に作り上げられた雰囲気ですか? 世界の空気が濃密にその存在を主張している。そうしたしっかりとした舞台に、生き生きとキャラクターが映えるんですよ。そう、キャラクターの作り込みも素晴らしい。ファンタジー色を強めた結果か、ぶっ飛んだキャラクターがどしどし出てくる『リトルウィッチロマネスク』。けれど、そのどれもがおそろしくチャーミングで、もうたまらんわけです。私はこれが初回プレイで、ゆえに右も左もわからん状態でのプレイであるのですが、しかしそのしっかりと立ったキャラクターは印象深く私の記憶に跡を残していて、なんで? なんで名前知ってるの? そんなにキャラ表とか凝視したことないのに、と思ったら、あー、ファンディスク! Littlewicth主要キャラ総出演のボード&カードゲームにおいて、彼女ら出てたわ、出てました。しかしそれでも異様なくらい覚えている。名前とか覚えるの苦手な私が、あんだけしっかり覚えてるのはまさしく異例で、けどモーリスモお爺様の名前は忘れがちです。ファンディスクにも出てたのに……。ごめんなさい。
しかし、それにしてもキャラクターが魅力的なのは大したものではないですか。言葉にならんですね。いや、アダルトゲームだからそれで鼻血といってるんじゃないです。確かにそうしたシーンも二三経過してるけど、けどこのゲームプレイしてみると、そんなにエロは前面に出てくるという感じがしません。それよりも、むしろ、彼ら彼女らの日常の生活にかいま見える表情、それが魅力的で、もうたまらんね。どれくらい魅力的かといえば、主人公ドミノからがいいんだ。大魔法使い、物腰丁寧で腰が低く、いやそれよりもやけに気弱であかんたれというべきか。けど、そんな彼がいい。やっぱり主役に魅力があるっていうのはいいですよ。で、ヒロインたちがそれを上回って魅力がある。もう、鼻血出そう。アリアの、カヤの、ドミノに対する言葉のひとつひとつに、転げ回りそうです。さらに私は基本教えたがりだから、このゲームは夢のよう。あんな健気でかわいい生徒がいるなら、明日からでも教師を目指すっていうもんだよ。自分の持てる知識、技術をすべて君らに伝えたい! ああ、駄目だ。駄目人間が加速してる。でもいいんだ。一朝一夕で駄目になったわけじゃないんだから。駄目の二文字は、私の人生にビルトイン済みです。
ちょっと落ち着きました。キャラクターについて。事前に魅力的だといっていたマリエラさん。建築士のお姉さんですね。この人、ええー、こんな人だったの!? 正直ちょっとショックだったけど、でも変わらず魅力的。やっぱり好きかも。この人目当てにヨドバシで予約したコンスタンティーヌ。ええー、こんな人なの!? たまげたけど、けど別に悪くない。そして事前に意識していなかった人、セファは凶悪すぎ。ロゼッタかわいすぎ。エルモアお姉さまも素敵すぎ。けどサブキャラクターではオルガさんとメレットさんが双璧です。ふたりともむやみやたらとかわいいのはどうしたもんか。とりあえずこの人たちが出てきたら狂い悶えますね。喜びで。
そして、予想どおりカヤ・シャビエがとんでもないですね。あのキャラクター造形もだけど、やわらかで繊細そうな黒髪の束ねられた様の美しいことったらないね。いや、もちろんアリアもいいんです。ちょっと強気、普段は子供っぽい彼女が、ときに見せる大人びた様子。ああ、もう。でもなんというかカヤ。あの内気なところ、スカートの裾をぎゅっと握ってるみたいなところからはじまって、慌ててあたふたしてみたり、自分の思うところ言い出せなかったり、しかしここぞという時には凛々しかったりして、ああ、もう、Littlewitchはすごいな。あまりのかわいさに、死んでしまうかと思うくらいです。
最後に好きなイベント。といっても、まだ二年目に入ったところだから、ほんとに少しだけ。
地下迷宮イベント、まさかあんなにパロディ多めにもってくるとは思いませんでした。酒場で冒険者募って馬小屋で寝るの、程度だと思っていたら、前衛だ後衛だ、アラームくらいなら大丈夫、そしてしまいには
*おおっと!*
その鮮やかなる様、最高だった。涙出ました。感動しました。そしてやっぱり、地下迷宮のあるゲームとは、すなわちはまる要素があるってことにイコールなのだと、心の底から思いましたとさ!


最初に取り上げたのは、サイト
本日は6月27日。かねてからいっておりましたように、ヨドバシカメラにいってまいりました。かねてから? そう、『
私は大学院に通っていた頃、中国語を習っていたのですが、そのきっかけとなったのが小田空の『






先を楽しみにしている漫画というものは、常時ひとつやふたつくらいはあるものですが、『
篠房六郎の『百舌谷さん逆上する』第1巻は本日発売です。その発売が『
ヴィクトリアンと呼ばれた時代は、文化文芸芸術の花がたくさん開いたことから日本でも人気があって、ヴィクトリア朝イギリスを舞台とするものは、漫画、小説、ゲーム問わず、今も次々と生み出されています。最近では『


昨日取り上げました『
このBlogをご覧の方には今更いうまでもないことではあるのですが、私は漫画が結構好きで、いつしか蔵書の大半が漫画に。当初は音楽中心でいくはずだったこのBlogも、すっかり漫画メインになってしまっています。さて、一口に漫画といいましても、多様なジャンルがあって、それはもう一目で見渡すということはもう不可能なんじゃないかというほどの広がりを見せていて、だから漫画好きといわれる人たちも、あれこれと手を出すというよりも、これと決めたジャンルをホームグラウンドとして読む、それが普通であろうかと思います。そして、私の場合においては、軸足は四コマ漫画に置かれているのでしょう。実際買っている雑誌は四コマばかりだし、単行本の割合も四コマが圧倒的に多く、けどひとつのジャンルしか見てないと他の面白い漫画を見付けられなくなるから、時に思い切って知らないジャンルにチャレンジする。私の読み方というのは、実にそんな具合であるのですね。そして、2005年頃の私は、ちょっと過激といわれていた少女コミックに興味を持っていたようです。
私にとってゴージャス宝田という人は、ちょっと特殊な位置を占める漫画家です。18歳未満には読めない呪いのかかった漫画を描く人であるのですが、この人の描くエロに関しては本当に受け付けない、まったくもってあわないと、そういいきってしまえるくらいに私の趣味からかけ離れているのです。だというのに、その漫画となるととにかく面白い、読ませるというのだから不思議です。出会いは、『

『ああ探偵事務所』を買ったのは、つい先日の水曜日、11日のことでした。パターンとしては『
今日の更新はどうしようかなあ。弱り切ってAmazonなんぞをさまよっていたらですよ、おや、なんか気になるものを見付けましたぞ。なぬなぬ、『Lの季節』? あ、そうね、2が出るっていってたよね。ということは、もう発売されてるの!? と思って商品詳細に飛んだらば、よかった、受付開始しましただ。しかし、こうして続編出るのは嬉しいけれど、そしてきっと私は買うんだろうけど、正直なところ時間が経ちすぎました。今更、彼女らの世界に戻れるかなあ。と思いながら、
まめちしきー。私の環境ではあそうと打つと天羽と変換されます。なぜか? 単純な話ですよ。それは彼女の名が

曙はるとむんこの同人誌が商業出版されました。その名も『妹本』。兄のある妹の話であるのですが、読んでみて思ったというのが、こりゃあ『妹本』ってより『兄本』だあなあっていうものでした。いやさ、だってね、この漫画は妹の視線で兄を見ている。特にそれはむんこの側『○○コンプレックス』、『ぴたんと』に顕著だったと思うのですが、それは著者が女性だからか、あるいは実際に妹であるのか、それとも読んでいる私が弟だから、どうしても下の子目線で見てしまうのか。この本には、年の離れた妹にめろめろにされていく兄(曙はる『fairy land』)や妹を見守る優しい兄(むんこ『○○コンプレックス』)、そして大切は大切なんだろうけど、ちょっと意地悪、粗雑に妹を扱って面白がっている兄(むんこ『ぴたんと』)が出てきます。ああ、私にとっての兄観とはこの一番最後のやつだ。なんか兄貴って、変に下に威張ってて、家来扱いするというか、そんなとこありますよね。まあ、なんかあったら守ってやるぜ、ってことなんかも知れませんが、けど実は私、そういう兄タイプってどうもそりが合わないみたいなんです。
松田円作品集とでもいいましょうか、『まど・レーヌ』が発売されて、けれど私はちょっと微妙な気分でした。いやね、松田円は好きなんですよ。それもかなり好きなんです。一時期、四コマ漫画に疲れてしまっていた時、私を引き止めた漫画のうちに間違いなく
こういう漫画を読んでいると、有能主夫が今求められているのではないかと錯覚するのです。炊事洗濯掃除はいうに及ばず、裁縫手芸から日曜大工、家庭菜園、家族の健康管理などなど、家事一般をこなす頼もしいお父さん。ええと、このお父さん、名前ないのか……。妻文月を支え、ふたりの娘葉月とかんなを見守るお父さんの活躍というか、日々のあれこれを描いて、これが結構面白いんです。四コマに限らず漫画には、駄目主婦、有能主婦ものいろいろあるわけですが、それの主夫版。若い夫、若い二人でなく、結構な年数を経てきた家族の様子を描いて、もしこれが主夫でなく主婦ものだったらどうだったんでしょう。単行本で読んでみて、そんなことを思いました。
辻灯子の漫画が出た! その名も『ただいま勉強中』。なんだか
怖い顔して変態変態と連呼する女の子のアスキーアートがありますが、私はあれがどうにも気になっていまして、それで調べてみたことがあったのです。変態、アスキーアート、元ネタなどのキーワードで検索、結果を片っ端から開いてみたところ、『
だんだん充実していく、こぐまちゃんの絵本。最初は思い出の絵本『
手帳を見れば、5月19日のメモ書きに、
近況です。バーコード読み取りのできる携帯電話があるという話題から、バーコードファイター、
手紙を書く、雑誌アンケートを書く、そうした際に避けられないのはのり付けでした。封筒をとじる、アンケート用紙を端書に貼る。今までは水のり(合成のり)を使っていたのですが、これ、どちらかといえば使いにくいタイプののりでして、チューブから均等に出すのは難しいし、出しすぎるとべたべたに、少なすぎると貼り付ける前に乾いてしまって台無しに、どうにもやりにくさがつきまといました。手を汚すことをいとわなければ、もう少しうまくできたのかも知れませんね。でも、手にのりのつく感触がどうにもいやだったものですから、なんとかうまいことやろうとして、結局あんまりうまくない結果になっていたように思います。

眼鏡ヒロイン特集の四日目。ん? いや、ヒロインじゃないや。『すてきなムコさま』、魅惑の眼鏡は、皆に愛されるムコさま、ツヨシさんです。上村家の婿養子。気が利くムコさま、家事に仕事に精を出すムコさま。表立っての活躍よりも、誰にも気付かれずそっと手助けしておいてくれるような、そんな靴屋の小人的活躍が光るナイスな青年、それがツヨシさんです。そのこまやかさは、誰もが一目置くほどの徹底ぶりで、なにか困ったことがあったら彼に聞くといい。きっと助けてくれるに違いない。いや、聞くまでもなく助けられているのです。知らないうちに、気付かないうちに、彼の気配り、心配りがより快適で暮らしやすい空間を作り上げている。その恩恵は、彼を失ったときに気付かれることでありましょう。
