2007年6月3日日曜日

ウィザードリィ エクス2 — 無限の学徒

  Wizardry XTHをはじめたのは去年の秋。もうじき夏の到来するのを待とうという時期になって、ようやくクリアしたのであります。って、以前、1月ごろにクリアしたとかいってなかったか? いや、いってましたね。過去の記事を探ってみると、1月28日にクリアしたとのこと。で、今またクリアというのはどういうことかというと、そのクリアの質が違うのです。1月時点でのクリアはメインシナリオを消化しエンドロールを見たという意味においてのクリア。で、今回のクリアというのは全クエストをすべて完了したという意味においてのクリア。けど、実際のところをいうとまだまだ先はあるんですよね。スレッド(迷宮)は十ほどが未踏破だし(星が付いてないという意味においてはもっと増えますが)、アイテムもまだまだ集めないといけないし、それにモンスター図鑑だって埋まってない。称号もまだですね。と、まだまだ尽くしではあるのですが、一旦はここでXTHからは離れようと思ったのでした。いやね、ちょっとXTH疲れしたものだから。どうしても勝てない固定敵がいるから、そいつを倒せるまでレベルをあげつつアイテムを集めるというのにちょっと疲れがさしたんです。なので、心機一転XTH2をはじめることにしました。ええ、もうじき廉価版がリリースされるというXTH2ですよ。けど、私は廉価版が出るかどうかさだかでなかったから、市場にあるうちにと思ってばーんっと購入済みなのです。多分、これ買ったの、1月頃だったと思うのですが、通常の値引きで買ってるものですから、ちょっと微妙な気分といえば微妙な気分かも知れません。

本当の意味で最初からXTHをはじめるというのは、XTH1を開始したあの時以来でありますね。いやあ、舐めてましたね。昨今のRPGに比べるとXTHは難しいよなんていわれますが、序盤に関してはオリジナルよりもきついんじゃないでしょうか。少なくとも、オリジナル(本当の意味のオリジナルは別だけど)の序盤に関しては、なんとか勝つことは可能というバランスだけど、XTHに関しては勝つことも難しいなんてことがあるからかないません。ええと、初戦はがたがたで敗退。で、次の戦闘では戦士が一人死亡して敗退。その後、呪文禁止域に踏み込んでしまったうえ敵と遭遇して、逃げそこねてまた死亡。レベル1の時点でRIPが2になってしまいました。いやあ、参りますよ。だって、いきなり十体前後の敵と戦わねばならんわけで、しかも奴ら仲間呼びやがりますからね。勝てるかー、と思って逃げようとしたら逃走できないなんていわれて、まあ今回は最初から超術士いれてたからなんとかなったけど(超術呪文Lvl. 1に逃走用呪文があります、最初忘れてた)、けどもし戦戦盗僧魔魔という旧いスタンダードパーティだったら全滅してたかもなあ。

この非常にシビアなバランスが許容されるのは、新たにパーティスキルという要素が加えられているからだと思います。クエストをクリアしたりするとゲージが増えていきましてね、こいつを消費することで超必殺技を繰り出すことができるのですよ。敵全体をぼこぼこに殴るようなスキルとか、あと絶対に逃げられるというスキルとかがあって、もし最初からこのスキルに意識が向いてたら、RIPは0のままだったでしょう。ああもう、悔しいなあ。無駄に死なせてしまった。蘇生できたからいいけどさ、けど年は取らなかったものの生命力は2ポイント減ってるものなあ。私は初期パーティは基本的に出たボーナスポイントでやるように決めてるから、この2ポイントというのも馬鹿にはならないんですよ。だって、BP8とかのキャラクターですからね。正直、序盤から辛いわ。

XTH2において迷宮探索ができるようになるレベルというのは、だいたい3か4くらいでしょうね。ある程度呪文も揃って、レビフェイト(浮遊呪文、これがないと漏電床に踏み込んでダメージうけたりする、っていうかうけたよ、何度も!)が使えるようになって、それからかなあなんて思うんですが、ああ、後マリト(敵複数攻撃呪文)も使えないときつい。これらが揃ってからかなあ。今、私のパーティは戦戦盗僧超魔なんですが、とりあえず複数攻撃呪文を使えるのが目下一人しかいないので、非常に進めにくいです。後衛のうち一人はいずれ司祭に転職する予定ですが、超術士あたりが転職するのかなあなんて思ってますが、まあともあれ今はそれどころじゃありません。

けど、敵と戦って一撃でH.P.の半分くらいをもっていかれたりすると、ああWizardryやってるなという気分になれるからたいしたものです。というか、オリジナルのWizでもそんなにはきつくなかったでしょう。正直XTHはこのへんのバランスきついです。だって、XTH1での話ですが、君主の献身が状態異常やらなんやらではずれると、それだけでパーティ壊滅の危機ですよ。敵の一撃で300とかダメージくらって、ちょっと待て、こっちは一番H.P.高いやつで1200くらいしかないんだ。それこそ、ノーム僧侶あたりがくらったら、一撃で死にかねない。もう、クリティカルヒットがどうこういうレベルじゃないなあと思います、っていうか、今日なんて2000超えたぞ、2000! ほんま、どういうバランスなんだと思います(まあ、Ω種が相手だったからしかたないけど)。

と憤慨したふりしてますが、けれどこういうのがXTHなんだろうなと思います。下手したらころっといくってわかってるから、慎重に慎重を重ねて進撃する。私は今はちまちま初期クエストをこなす日々ですが(っていうかまだ一日しかプレイしてないけど)、敵と戦う可能性のあるクエストは、極力後回しにしますから。その周辺の敵は漫画読みながらでも勝てる、くらいにしとかないとイベント戦ではもちません。で、漫画読んでると通常戦でも死人が出たりするから、気を抜けないんですよね。

久しぶりに一からはじめるXTHは、アイテムの勝手もシステムの勝手も違って、すごく新鮮な気分です。XTH1に関しては、正直もうあらかたいろいろが見えてきてしまってるから、わくわく感が少ないんですね。けどXTH2は知らないこと、わからないことがいっぱいあって、ただ迷宮もぐるだけで高揚するところがあります。この感覚、Wizをやるっていうのはこいつを味わうためなんだろうなあって心底思いますね。

蛇足

XTH2はXTH1に比べていろいろフレンドリーになってて、だってね、こんな序盤で相性開放アイテムが手に入るとは思ってもいませんでした。なので、通常は盗賊に装備させている恋の指輪、レベルアップ時には貸し借りしながら、少しでもH.P.の伸びるようちまちまやってます。序盤レベルでこれというのは、ちょっと反則気味だと思うけど、正直ありがたいですよ。

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