2007年6月6日水曜日

荘村清志のギターで世界の名曲を

 NHK趣味悠々はこのところギターに力を入れているようで、ギター弾いている私には実にありがたい感じ。ほら、フォークソングとかエレキギターとか、とにかく毎年一度はギター関連の講座を開いてくれているんですね。その度に私はテキスト買って、ちょこっと弾いたりしているのです。まあがっつりと取り組んだりしないのが私の悪いところなんでありますが、けど今回はがっつりと見る価値がありそうだぞと。いや、こういうと語弊がありますね。別に今までのが見る価値が低いとかそういうわけではないんですよ。ただ、今回はテーマがクラシックギター。アンプを通すわけでなく、伴奏をやるわけでもなく、ギター一本で音楽の世界を作り出そうというアプローチ。私のやりたいことに関しては、非常にためになるんじゃないかなと思っているというわけです。

テキストは早々に買ってきて、実際に弾いてみたりもしていました。内容は初級編と中級編に分かれ、初級編の曲目は、

  • 夏の思い出
  • 千の風になって
  • オーバー・ザ・レインボウ
  • マリセリーノの歌
  • 鉄道員
  • 禁じられた遊び

対して中級編の曲目は、

  • ロンドンデリーの歌
  • 11月のある日
  • カバティーナ
  • 聖母の御子
  • アルハンブラの思い出

思い出に始まり思い出に終わるようですね。あと、参考曲として、

  • ドナドナ
  • 月光

が収録されています。

私、この曲目を見て、やっぱり『禁じられた遊び』は外せないんだなと面白く思っていたのですが、というのもこの本でいくつ目の楽譜になるんだろう。私はこれまで別の楽譜でもってこの曲をやっていたのですが、いやね、やっぱりギターやるとなるとこの曲は外せないところがあります。自分がというよりも、聴く人のためといってもいいと思うのですが、とにかくこの曲の知名度、人気はものすごいです。ギターというとこの曲といってもいいくらいにまでなっていますからね、聴く人の反応が違うのですよ。ものすごくアピールするということで、もちろん私も弾けるようにしたというわけなのです。

けど、この本に入っている『禁じられた遊び』はこれまで私がやってきたのとは一部、ごく一部ですが違っていて、こっちの方が正しいのかもは知れないのですが、でも長調のケーデンス1小節前には違和感があります。この本ではV-V-Iとなっているんですが、I-V-Iの方がしっくりくるんだけどなあ。だってイエペスもI-V-Iで弾いてるよな、なんて思いながら、結局はI-V-Iで弾いています。

この講座の第一回を見てみての感想はというと、荘村清志が単音で『夏の思い出』を弾くところを聴くことができるというのはなんという贅沢なんだろう、というそんな感じでした。実際問題として、単音でシンプルにメロディを弾くというのは結構難しくて、単純だからこそ誤魔化しにくく、弾くものの音楽性があらわになるという、そういう恐ろしいところがあるです。ですが、さすがプロは違うと思います。すごく美しく弾く。ということで、私もこうしたシンプルなメロディに改めて向き合いたいと思ったのでした。

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