2007年6月23日土曜日

『フルハウス』サード・シーズン

 買うだけは買ったんだけど見るにいたらなかった『フルハウス』のサード・シーズン。もちろん見れば面白いことはわかってるんです。けど、見始めるとこれ一色になってしまうのがわかってるからか、あるいはこの発売された時期、たまたま忙しかったのかも、見ないでいたらフォース・シーズンが出てしまった。けど、もうじきフィフスがうちに届くはず。だからというわけでもないんですけど、ようやっとサード・シーズンを見始めて、いや、やっぱり面白いわ。思い起こせば、私が『フルハウス』を見始めたのはセカンド・シーズンで、決定的にはまったのはサード・シーズンだったように思います。あのハワイロケの回。あの回からビデオに録りはじめたんでしたっけね。いや、懐かしい話です。どうでもいい話でもあるんですが、まあ私にとっては重要な話であったのでした。

サード・シーズンは1枚目を見て、今2枚目を見ている途中。人によって意見は違うとは思いますが、私にとっては一番『フルハウス』らしい時期と感じます。D.J.は中学に上がって、妹(ステファニー)とは違うんだと背伸びして、ステファニーは子供らしい無邪気さにこましゃくれた物言いを装備して、強烈に可愛かった。ミシェルは赤ん坊から子供になろうという時期、いろいろしゃべるそれが可愛いは、面白いは。けどこのドラマの面白さは、子供たちだけではないね。子供も大人も、それぞれがそれぞれの個性をもって楽しませてくれる。毎回毎回、なんらかのテーマをもって話は展開されるけれど、その内容も子供の子供らしい話があったかと思えば、大人の結構シリアスなものもあって、それらがバランスよく配合されているから、大人が見ても見ごたえがある。子供だましじゃないというのが大きいんだと思うのですね。子供も大人も、問題に直面し悩んでいる時の大変さは一緒。そして悩みに取り組み解決しようというその態度が真摯だから、見ているこちらもほだされる、共感するんだと思います。

サード・シーズン、ジョーイのコメディアンの話がなんだか他人事じゃない感じで、見てて面白かったし、結構じんとさせられて、若い頃の夢を思い出して、今自分はなにをやってるんだろうと悩んで、落ち込んで、けど夢は捨てられないって話なんですが、この回をはじめて見た時、もう十年以上も前なんじゃないかと思いますが、その時私は一体どういう思いで見たんだろう、ってもうちっとも思い出せないんですが、けどこうして若い頃、年いってから、そしておそらくはこれから先も、その時々の私が、その時々の思いで見るのだろうと思うと、改めて『フルハウス』の幅の広さがわかるように思います。今はまだ、将来の私が思うことはわからないけれど、きっと胸にこたえる言葉、シーンがある、そんな風に思えるドラマです。

ところで、続きを見てたら、ステフが地震を怖れる話があるんですが、これ、1989年のサンフランシスコ地震ですよね。PTSDってやつだと思う。はじめてみた時はピンとこなかったけれど、こんな風に当時の状況みたいのがわかれば、より深く理解できることもあるかも。あるいは、私も神戸の地震を経験したから、ある程度のリアルさを持って感じられる部分もあったのかも知れません。

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