2007年6月9日土曜日

大航海時代

 歴史もの中国ものがそれほど好きではない私には、コーエーのゲームはあんまり魅力的とは思えませんでね、それこそ『真・三國無双』のシリーズくらいしか遊んだことないのです。とはいっても、実は例外があります。それはなにかといいますと『大航海時代』でありまして、これ、高校生の頃だったと思うのですが、近所の電器屋店頭のワゴンにて投げ売りされているのを見付けまして、五百円とか千円だったのかなあ、これくらいの値段なら買ってもいいかなあなんて何の気なしに買って、そしてはまってしまったのです。どういうゲームかはタイトルが示しています。ヨーロッパは大航海時代、海にフロンティアを見出した冒険者たちの活躍するゲームであります。これが、これがべらぼうに面白かったのです。

ただ、私がプレイしたのはファミコン版で、妙に粗い画面で、地図なんかも微妙な感じの再現性。もし今再びプレイするとしたら、ええーっ、こんなにしょぼかったっけと驚くこと間違いなしであるのですが、けれどそのプレイしていた当時には、その映像の非力さ、表現性の乏しさに対し、不都合を感じたことなんてありませんでした。

プレイヤーはお家再興をもくろむ青年。最初は小さな船で、地中海沿岸にある港みなとを回って、オレンジやらなんやらを安く仕入れて高く売る。つまり貿易しながらお金を稼ぐゲームなんですよね。お金を貯めて、船のグレードアップをして、港にて船乗りを雇っては船長にして、ゆくゆくは船団組んで大交易をやるってわけですよ。けど、その歩みは実に遅々として、最初はそれこそ、地中海から怖くて出られませんでした。船の能力が低いとですね、嵐や時化で流されたりするんですよ。流されるだけだったらいいんですが、2番3番船が行方不明! なんてことにもなって、そうなったら大損。なので、本当に慎重に少しずつ船団を育てていって、スペインからポルトガル、そしてロンドンにまでいけたときにはちょっとした感動がありました。

そしてここからが本当の大航海なんだと思います。北欧へゆき、アフリカを回り、喜望峰超えてインドまでいって。そしてゆくゆくは日本にまで達するんですよね。途中途中で補給しながら、陸伝いにこわごわ航海して、そして自信がつけば大西洋横断ですよ。目指すはアメリカというわけで、本当に世界をまたにかける冒険が楽しめる。本当にふところの広いゲームだったと思います。

このゲームの基本は交易ですが、他にも武装して海賊を退治したり、あるいは自分が海賊になったり。悪事働くと出入り禁止くらったり軍に追われたりするから、海賊船を取り締まるほうがいいんじゃないかと思います。あるいは王室からの頼まれ事をうまくこなして名声やらいろいろあげて爵位貰ったりしましてね。こういう立身出世の面白さというのもあるゲームだと思います。

そういえば、このゲーム、宝探しもできるんですよね。宝の地図を手に入れて、まあこれがミッションだったりすることもあるのですが、断片としか言い様のない地図を手がかりに、目的地にまでいって、探して、宝を持ち帰ってくる。けど私はちょっとずるをしていまして、手もとにですね、世界地図を置いていたんですよ。宝地図に見える地形を、地図帳から探し出すんです。これやると、ほんと、宝探しは楽勝になります。本当なら、そういうずるをしないほうが宝探しの難儀さというのも味わえていいと思うんですが、効率を考えると地図だよと、反則っぽい遊び方もしたものです。

大学にはいって、音楽史の授業、最初の時間に記憶を頼りにヨーロッパの地図を書くという課題が出まして、この地図を誰よりも詳細に書くことができたのは、間違いなく『大航海時代』のおかげです。ヨーロッパのみならず世界の地理に精通することができる、地形を理解し、主要な港を把握し、そしてその土地で産出する品なんてものにも詳しくなって、実際私の世界地理に関する知識は、このゲームで得て、そしてこのゲームからいまだ抜け出せずにいるくらいです。

大学を卒業する頃、友人からPlayStation版の『大航海時代2』を貰いまして、遊びたいなと思いながら、いまだにはじめることなく、積んでいます。余裕ができたら、遊んでみたいですね。長丁場になることが予想されるゲームですから、よほどの余裕がないと駄目だと思いますが、けれどいつか必ず遊びたいものだと思っています。

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