手紙を書く、雑誌アンケートを書く、そうした際に避けられないのはのり付けでした。封筒をとじる、アンケート用紙を端書に貼る。今までは水のり(合成のり)を使っていたのですが、これ、どちらかといえば使いにくいタイプののりでして、チューブから均等に出すのは難しいし、出しすぎるとべたべたに、少なすぎると貼り付ける前に乾いてしまって台無しに、どうにもやりにくさがつきまといました。手を汚すことをいとわなければ、もう少しうまくできたのかも知れませんね。でも、手にのりのつく感触がどうにもいやだったものですから、なんとかうまいことやろうとして、結局あんまりうまくない結果になっていたように思います。
こんな具合に、長いことのり付けは悩みの種になっていて、なんかうまいやり方ないかなあと思ってきたのです。何年か前にはスティックのりを使っていましたが、あれは最初はいいんですが、だんだん粘着力が落ちてきて、しっかり貼り付けられなくなるという弱点があって、手を汚さないこと、使い回しのよさという点では合格でも、貼り付け強度、信頼性という点では不安が残る。だから合成のり。でも、あんまり好きじゃない。どうしたものかなあ。そう思っていた私にもたらされたのが、テープのりに関する情報でした。
テープのりというのはずっとなじみがなかったのですが、修正テープののり版であるといったらいいでしょうか。プラスチックケースに収められたのり付きテープを転がして、紙にのりを転写して使うようですね。見たところ、使い勝手はよさそう。少なくとも手を汚すようなことはないだろうなあと思われて、そして評判の良い商品があるといいます。それはコクヨのテープのりドットライナーでした。
ドットライナーの評判を聞いて、コクヨのページを見てみたところ、確かに悪くなさそうな感じです。のりをドット状に配置することで、のりの切れをよくし、それでいて粘着力を落とさないための工夫がなされているとのこと。開発ストーリーなんかは、読んでいて実に面白く、よしドットライナー買ってみよう。勇み立って訪れたのは梅田紀伊国屋書店。そしたら、ドットライナーはホールドタイプしか置いていなくてですね、ありゃあ、これは予想外。他にあったのはトンボのピットテープのり。うーんどうしようか、迷っていたら、もう一商品見付けまして、それがニチバンのテープのりDSでした。
テープのりDSのDSとはDot Stamperの略だそうです。普通に引いて貼ってもいいし、あとはスタンプ押すみたいにして小口ののり付けも可能だといいまして、まあスタンプはどうでもいいとして、ドット状ののりがドットライナーを思わせたものだから、しばらく迷った末、これを買うことに決めたのでした。やっぱり詰め替えテープの供給を考えると、通勤途中に買えるものが望ましいし、ボディはちょっと大きめだけど、当座持ち運ぶつもりもないから、これでいいや、迷った割にあんまり考えていません。
実際使ってみた感想はというと、封筒のり付けには理想的といえるでしょう。封の折り返しにテープを走らせてやると、のりがしっかり転写されます。そのあまりの楽さに、粘着力はどうだろうと心配したら、これがこれが、問題ないですね。しっかりと貼り付いて、こりゃなかなかにいいですよ。コストパフォーマンス考えたら合成のりには劣るのかも知れませんが、使い勝手を考えると比較にならないアドバンテージがあります。これまでは、のりをできるだけまんべんなく塗ったあと、ティッシュペーパー使って余分なのりを追い出してきた、そういう面倒な作業がなくなります。台を、手を、紙を汚す心配もないし、水のり特有のべこべこの仕上がり、あれを避けることができるのも、非常に嬉しい。ああ、文具は進歩しているなあ、本当に心からそう思いました。
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